カテゴリ

2022年6月15日 (水)

感想戦

Dsc_0580(大盤解説会場から戻り、感想戦を行う両対局者)

Dsc_0586_2(1勝1敗のタイに戻した藤井棋聖)

Dsc_0600(敗れたが最後までタイトル保持者を苦しめた永瀬王座)

Dsc_0619(強敵との戦い。第1局は2度の千日手、第2局は終盤のねじり合い、互いに「まだだ」の声が聞こえそうだ。シリーズは続く)

Dsc_0613

Dsc_0621

棋聖戦第2局の中継ブログの更新は以上で終了します。ご観戦ありがとうございました。第3局をお楽しみに。

(吟)

両対局者が大盤解説会場へ

主催紙に談話を残した両対局者は、ファンの待つ大盤解説会場に向かいました。

Dsc_0545_2(大きな拍手で迎えられた両対局者)


Dsc_0556

Dsc_0571

Dsc_0576(木村九段が両対局者に質問する形で進行しました)

(吟)

終局直後

終局直後、両対局者は主催紙の取材に応じました。

Dsc_0518

Dsc_0519(藤井棋聖は質問に答えている間、目を閉じて、終始、難しい表情でした)

―― まず藤井棋聖、50手目△4六銀の局面で、昼食休憩に入りましたが、消費時間にかなり差がついていました。そのあたりの心境は。

藤井 △8六歩で仕掛けていったんですが、ちょっと▲4七銀から▲4八角と受けられて、おもわしい攻め方がわからなかったです。

―― 同じ局面で永瀬王座、指し手が早かったのですが。研究の範囲ということですか。

永瀬 はい。想定の範囲内です。相居飛車の将棋では大事なところなのではと思い指していました。定跡みたいな認識でいました。

―― △4八と(66手目)から△3八とで、先手玉とは反対方向にいくことになりましたが。

藤井 基本的に自信がないと思っていたので、そう進むのは仕方がないと思っていました。

―― 同じ局面、永瀬王座は。

永瀬 △4八とのところは、▲7九玉なら△3八とから△3七とが大きいので、できれば指したい順ではなかったのですが、手前で代案を探したのですが、(本譜は)さっぱり指しすぎたのかもしれません。

―― 終盤は一進一退の攻防が続きましたが、藤井棋聖はどのあたりで指せると?

藤井 △3七とで桂を取ってから数手で形勢を損ねてしまったので、終盤はずっと苦しいのかなと思っていました。△4八歩(120手目)で詰めろが続きそうな形になったのかなと思いました。

―― ▲3二金に△1三玉(114手目)としたところは。

藤井 時間がなくて、勝負手のつもりで。

―― △1三玉▲3一金に△9七銀と打ちました。

藤井 まったく、わかっていなかったのですが、△1三玉とした流れから仕方がないと思っていました。

―― 本局を勝ちまして、シリーズ成績を1勝1敗にしました。第3局の意気込みを。

藤井 内容的に押されているので、第3局以降は内容をよくして、戦えるようにしたいです。


―― 永瀬王座、1勝1敗という形になりました。第3局に向けては。

永瀬 こちらも基本的によくわからないままに指していました。終盤、△9七銀から踏み込まれて、あっさりいってしまったので、終盤の悪いところよくして、第3局に挑みたいと思います。

Dsc_0530

Dsc_0534

(吟)

藤井棋聖が熱戦制す

20220615a_2

第2局は藤井棋聖が永瀬王座に勝ちました。終局時刻は19時21分、消費時間は▲永瀬王座3時間59分、△藤井棋聖3時間58分。藤井棋聖が熱戦を制してシリーズ成績を1勝1敗のタイにしました。第3局は7月4日(月)、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われます。

(文)

藤井棋聖が勝勢に

20220615e

△9七銀が、先手玉の端からの逃走を防ぐ一着。藤井棋聖が勝勢になりました。モニターを見る木村九段は「受けにくいのか」とポツリ。

(吟)

18時すぎの大盤解説会場

Dsc_0491(18時すぎ、近藤正七段と本田女流三段が解説中)

Dsc_0506(近藤正七段に、ときおり鋭い突っ込みを入れる本田女流三段)

Dsc_0513(18時すぎの「高志の宿 高島屋」の入り口。外はまだ明るい)

(吟)

藤井棋聖 残り20分に

20220615d

図の▲5六歩に藤井棋聖が時間を使っています。17時38分、藤井棋聖の残りが20分になっています。いよいよクライマックスが近そうです。

Dsc_0287(形勢は藤井棋聖がリード。しかし、まだゴールテープを切るまでは簡単ではない)

(吟)

=== Copyright (C) 2009 >>> The Sankei Shimbun & Japan Shogi Association === All Rights Reserved. ===