最終盤
手数は150手を超え、いよいよ1筋の攻防に入りました。最終盤に突入です。
(牛蒡)
手数は150手を超え、いよいよ1筋の攻防に入りました。最終盤に突入です。
(牛蒡)
一度は消えた先手の二枚飛車がここにきて復活。後手は自玉周りに駒を打ちつけて耐えようとしています。川上七段も容易に形勢判断を下せない熱戦が続いています。
(牛蒡)
杉本五段は1図で1時間4分の長考に入り、▲4二角成の勝負手を放ちました。以下△3九歩成▲同銀△1七桂▲3八銀打△4二金上▲5一竜△3一歩▲4二竜△2一香(2図)までノータイムで駆け抜けました。△1七桂、△3一歩、△2一香の組み立てが見事です。
△2一香で先手の詰めろが続かない。それが永瀬九段の読みだったようです。2図で4二の竜を逃げるようでは後手玉が鉄壁になり、△5七角くらいで後手勝勢です。実戦は▲4三竜△同金で先手玉が詰めろになりました。杉本五段が仕掛けた渾身の勝負順でしたが、永瀬九段は読みきっていました。正確であり、強い勝ち方です。
(杉本五段の仕掛けたスパートに、永瀬九段は正確に対応し、逆に差を広げた)
(牛蒡)