もっと読む
図は14時頃の局面。羽生棋聖は△6八歩▲同飛で飛車を呼び、△3五歩(図)と反撃に出た。▲同歩は△3六歩▲同銀△4六角が絶好の角出になる。後手は玉が堅いので、大駒を切るような思い切った攻めも可能だ。先手は▲3五同歩で後手の攻めを引き込むのか、▲5七金で4筋を支えるのか。今後の方針を決める重要な局面なのだろう、中村六段は長考に沈んでいる。 (フォレスタヒルズのチャペル。これまでに3900組を超える門出を祝ってきた)
(文)
1階では13時から指導対局が行われている。将棋大会に参加した子供たちが盤の前に座り、後ろでは親御さんが対局の様子を熱心に見守っていた。
(杉本七段)
(村田顕五段)
(澤田四段)
(村田智女流二段)
(室田女流初段)
(竹内三段)
本局で使用されている駒は大竹竹風作、錦旗書。錦旗は駒師の個性が出やすい書体と言われており、この駒も例外ではなさそう。細身のやわらかい曲線が印象的だ。
(中村六段の玉将。「錦旗書」と刻まれている)
(羽生棋聖の王将。「大竹竹風作」と刻まれている)
12時、図の局面で昼食休憩に入った。対局は13時から再開される。対局者の昼食は、羽生棋聖が寿司、味噌汁、メロン、グレープフルーツジュース。中村六段が牛フィレカレー、季節のサラダ、フルーツ。 (寿司、味噌汁、メロン、グレープフルーツジュース)
(牛フィレカレー、季節のサラダ、フルーツ)
図は11時頃の局面。羽生棋聖は自陣角を打って先手の手を封じにいったが、これに中村六段が▲8三角(図)と角を打ち、踏み込んでいった。後手は歩を持てば△8六歩▲同歩△8二歩で角を取りにいく狙いがあるので、それを承知で攻めているだけ、積極的といえる。本格的な戦いが始まったことで、ここから激しい展開になりそうだ。想定よりも早い進行に、控室では驚きの声が上がっている。