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2024年6月 6日 (木)

永世棋聖が懸かるシリーズ

藤井棋聖が初めてタイトルを獲得したのは2020年の第91期棋聖戦。前述したように現在まで4連覇中で、今期防衛すれば自身初の永世称号、永世棋聖の資格を獲得します。

これまで永世棋聖を獲得したのは、大山康晴、中原誠、米長邦雄、羽生善治、佐藤康光の5人(段位、敬称略)。最年少は中原永世棋聖の23歳11ヵ月。これは棋聖戦以外を含めても最年少の永世称号獲得記録。7月生まれの藤井棋聖は現在21歳です。最年少記録の更新が懸かっています。

以下はタイトルごとの藤井棋聖の獲得期数、永世称号獲得条件、最年少永世記録。藤井棋聖は、棋王戦以外の7棋戦で記録更新が可能です。

永世竜王 現在3期 連続5期もしくは通算7期(獲得時最年少=渡辺明24歳7ヵ月)
永世名人 現在2期 通算5期(中原誠28歳)
永世王位 現在4期 連続5期もしくは通算10期(羽生善治26歳)
永世叡王 現在3期 通算5期保持(獲得者なし)
名誉王座 現在1期 連続5期もしくは通算10期(羽生善治25歳11ヵ月)
永世棋王 現在2期 連続5期(羽生善治24歳5ヵ月)
永世王将 現在3期 通算10期(羽生善治35歳)
永世棋聖 現在4期 通算5期(中原誠23歳11ヵ月)

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(牛蒡)

対戦成績

2018/09/14 藤井聡太七段●-○山崎隆之八段 第60期王位戦予選
2021/07/10 山崎隆之八段●-○藤井聡太王位棋聖 第34期竜王戦決勝トーナメント

対戦成績は1勝1敗。18年は藤井棋聖の先手で角換わり早繰り銀(手数は138手)、21年は山崎八段の先手で相掛かり(手数は94手)。いずれも相手の得意戦法を後手番で破っています。

山崎八段はかつて奨励会の幹事を務めていました。藤井棋聖は、山崎幹事の時代に1級から四段まで昇段しています。かつての奨励会員と奨励会幹事がタイトルを争うのは珍しいことです。

Dsc_3239(盤の前に春蘭が飾られている)

(牛蒡)

午前の控室

控室に戸辺誠七段と将棋親善大使の伊藤かりんさんが来訪。継ぎ盤で検討しています。

Dsc_3531(戸辺七段)

Dsc_3546(伊藤さん)

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Dsc_3585(深浦九段が検討を見守る)

Dsc_3589_2(控室のテーブルオブジェ。鉄球が自動で動き、刻一刻と砂絵を変化させていく)

Dsc_3619(これが現時点での検討フルメンバー)

(牛蒡)

戦型は相掛かり

240606_023第1局は相掛かりになりました。山崎八段の先手番の得意戦法です。山崎八段は2筋の歩交換を見送り、藤井棋聖は△3三角と受けました。

図は10時20分ごろの局面。同一局面の前例はありませんが、1筋の突き合いがない形の類型はあります。その将棋は△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲6八銀△8八角成▲同金のあと、しばらく駒組みが続き、50手台に入ってから開戦しています。

Dsc_3119(山崎八段は得意戦法で王者に挑む)

(牛蒡)

午前のおやつ

10時になり、午前のおやつが出されました。

山崎八段 Minamitei フロマージュ、夢見る果実ブルーベリージュース
藤井棋聖 黒胡麻のブランマンジェ、アイスティー

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(牛蒡)

対局開始

ホテル三日月グループの小高社長が振り駒を務めました。藤井棋聖の振り歩先で、結果はと金が3枚。第1局は山崎八段の先手です。

【第1局始まる|産経ニュースYouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=X9aPFBPOBd8

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Dsc_3270(先手と決まった直後の山崎八段)

Dsc_3347(初手を指す前に相手の顔を見た)

Dsc_3358(初手▲2六歩)

Dsc_3396(藤井棋聖は2手目△8四歩)

(牛蒡)

対局開始の朝

8時45分に山崎八段、8時49分に藤井棋聖が入室しました。

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(牛蒡)

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