「沼津倶楽部」は明治40年(1907年)にミツワ石鹸二代目・三輪善兵衛氏が建てた別邸が前身。
基本は数寄屋造りですが、和洋折衷の洋間もあり、大正モダンを感じられる建物です。
昭和に入ってからは激動の時代に飲みこまれました。戦時中は陸軍省が接収して、将校たちの静養所として使用されました。戦後は大蔵省の管轄になり、沼津倶楽部の一室で昭和憲法の草案が練られたそうです。
一時は空き家になっていましたが、老朽化の進んだ既存棟の改修・増築を行い、宿泊施設とスパ、レストランを備えて、平成20年から「千本松・沼津倶楽部」として営業しています。
(牛蒡) ※写真は5日に撮影
沼津は(故)芹沢博文九段の出身地であり、将棋がさかんな土地柄です。
たとえば日本将棋連盟沼津支部は、100人を超える会員を有しています。「将棋ウォーズ」を開発・運営するHEROZ株式会社の代表取締役であり、アマ強豪としても知られる林隆弘さんも沼津支部会員。沼津支部のホームページには林さんの実戦譜もあります。ほかにも「写真館」や「次の一手問題」など見どころ満載です。
【日本将棋連盟沼津支部】
http://www.geocities.jp/fumimailbox/index.html
(牛蒡)