もっと読む
勝負どころと言われた局面から△2二同玉▲4二飛△3二金▲6二飛成△6一歩(図)と進みました。 図で▲6一同竜と取ったとして、渡辺竜王が用意した手順は何か。控室では発見できていません。 たとえば図から▲6一同竜△4三角▲5二銀△7六角▲7七銀△5八角成▲同銀△5九竜(参考図)は▲4九金でも▲6九金でも先手が残していそうです。6一竜が受けに利いています。
(牛蒡)
1図から羽生棋聖が▲3二馬△同玉▲2二歩(2図)と踏み込みました。△2二同玉は▲4二飛が痛打です。 放置しても▲2一歩成が詰めろなので、後手は2図で詰めろや攻防手を絡めた手順が必要になります。 後手に妙手順があるかどうか。「ここは大詰めです」と勝又六段は話しています。残り時間は▲羽生1時間17分、△渡辺2時間19分。
午後のおやつは「冨久屋」(ふくや)のロールケーキ。飲みものは羽生棋聖がホットレモンティー、渡辺竜王がオレンジジュースでした。
(記者も食べたことがあります。おすすめです)
△3九竜に▲5九桂と受けて1図の局面。羽生棋聖は持ち駒の桂を投入しました。まだまだ難しい形勢です。たとえば▲5九桂に代えて▲4一飛(▲3二馬△同玉▲4三金以下の詰めろ)は△5四歩▲同馬△4二金打▲8一飛成△5七歩▲同金△5九竜(参考図)で受けが難しかったようです。
(14時45分ごろのモニター映像)
現地大盤解説会は若山牧水記念館と沼津倶楽部の計2カ所で行われています。
(若山牧水記念館は勝又六段が担当)
(熱弁をふるう勝又六段)
(パソコンを使った解説は勝又流)
(沼津倶楽部には木村八段と本田女流三段が登場)
木村八段「名人戦(1-4で羽生敗退)の直後で、渡辺竜王有利という声もありましたが羽生棋聖が2連勝。強いですね」本田女流「羽生棋聖は2日制(名人戦は2日制)より1日制を得意にされているのでしょうか」木村八段「そうみる人もいますね。でもどちらも強いですよ。同業者としては勘弁してほしいです(会場笑)」
(会場外までイスが並べられていた。気持ちのよい風が会場を吹き抜ける)
(第3局のポスター。晴れた日の千本松原の風景が美しい)
沼津倶楽部から2分ほど歩くと海に出ます。この周辺の海岸は松が植えられており「千本松原」の名で知られています。晴れた日には駿河湾と富士山を一望できる景勝地です。
(残念ながらこの時間は曇りで富士山は見えなかった)
(海は荒れ模様。堤防の上に立つと、体が吹き飛ばされるような強風にあおられた)
(撮影の帰り道にて。ネコはのんきだった)