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2023年6月 5日 (月)

前夜祭1

ダナン三日月で前夜祭が開催されました。ベトナム、ダナンの要人や各国在住の将棋愛好家の方々が集う、たいへん盛況な前夜祭でした。この様子はYouTubeチャンネル「SankeiNews」で中継されました。

【ノーカット 藤井聡太棋聖と佐々木大地七段が前夜祭に臨む】
https://www.youtube.com/watch?v=PBk88Xrjnfg

Dsc_3166(対局者登壇)

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Dsc_3199(司会は2人。それぞれ日本語とベトナム語で進行を務めた)

Dsc_3327(飯塚浩彦・産業経済新聞社代表取締役会長)

「日本とベトナムの国交樹立50周年の年にダナン三日月での対局になりました。将棋のタイトル戦の海外対局は2019年以来およそ4年ぶり、棋聖戦では1985年にロサンゼルスで行われて以来2度目です。今の将棋界を牽引する若いお二人に、ダナン三日月という素晴らしい対局場で実力を遺憾なく発揮していただけたら」

Dsc_3329(日本語のあいさつをベトナム語に訳した文章が中央モニターに流れる)

Dsc_3380(西尾明・日本将棋連盟常務理事)

「将棋は文献に残っているだけでも1000年の歴史を持つ古いボードゲームです。日本の文化である将棋を海外でも楽しんでもらえるよう、普及に取り組んでまいります」

Dsc_3461(フイン・ドク・チュオン・外務省局長)

Dsc_3455(フイン氏のあいさつの日本語訳)

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Dsc_3487(矢ヶ部義則・在ダナン日本国総領事館総領事)

「総領事館としては日本将棋連盟によるダナンでの将棋のタイトル戦の開催を高く評価しています。ダナンの知名度が今後、日本国内で確実に高まることが予想されます」

Dsc_3564(小高芳宗・ホテル三日月グループ代表取締役社長)

「メインターゲットであるベトナム人の親子三代に愛されるホテル、日光東照宮初の世界進出となるベトナム東照宮を中心に日本文化を発信する基地を目指し、これまで49万人のお客さまにお越しいただくことができました」

Dsc_3530_2 (小高社長はあいさつの前にベトナム国歌を独唱。出席者は手拍子でこれに応えた)

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対局前最終インタビュー/佐々木七段

Dsc_2948(佐々木大地七段)

――検分を終えての心境は。
佐々木 これまでタイトル戦にうかがったときは記録係や立会人で、今回は対局者として座る場所が違うので、ドキドキしました。

――ベトナムに着いて初めて盤の前に座った。
佐々木 ついに始まるなというところで、気が引き締まってくる感じです。

――初タイトル挑戦の相手が七冠を達成した藤井棋聖。どう戦うか。
佐々木 自分が力を出しきらないことには勝負にならないと思っているので、自分のよさを存分に出してぶつかっていこうと思います。

――ベトナムの印象と、到着してから自身の体調について。
佐々木 日中はかなり暑くて、検分前の撮影でも短時間ですけど汗をかいて、慣れるまでは大変ですけど、ホテルの方も含めて皆さまいろいろと気づかいが素晴らしくて快適に過ごせていますし、ご飯もおいしくて、タイトル戦に向けて充実した時間を過ごせています。

――改めて第1局に向けての抱負、意気込みを。
佐々木 この夏は自分の棋士人生にとっても大きなタイミングだと思うので、悔いのないように、ただ、力みすぎないように楽しみながら戦っていきたいと思います。

――明日は師匠の深浦九段がABEMAで解説する。
佐々木 思わぬところでプレッシャーがかかったなというところで、非常にしびれているんですけども、師匠の前でこの大舞台で少しでも成長した部分を見せられたらと思いますし、がっかりした顔を見たくないので、恩返しできるように頑張りたいと思います。

Dsc_2972_2 (上記の質問で「しびれた」ときの佐々木七段)

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対局前最終インタビュー/藤井棋聖

Dsc_2929(藤井聡太棋聖)

――検分を終えての心境は。
藤井 明日から対局ということで、徐々に緊張感が高まっています。

――ベトナムに着いて初めて将棋盤の前に座った。
藤井 素晴らしい対局室を用意していただいて、対局に関しては普段と同じように臨めそうだなと思います。

――名人戦では名人獲得と七冠の最年少記録をつくった。そこから初めての公式戦になる。
藤井 先週の第5局で名人を獲得することができ、自分としても非常にいい形でこちらに来ることができたと思っているんですけども、同時に名人ということで一層の責任もあるのかなと感じているので、明日からいい将棋を指したいという気持ちが一番強いです。

――ベトナムに入っての印象と、体調については。
藤井 だいぶ暑いなというのは感じたんですけども、体調としてはまったくここまで幸い問題なくという感じです。

――改めて第1局に向けての抱負を。
藤井 佐々木七段はここまでの内容も充実されていて、強い相手かなと思っています。自分自身も全力を尽くして熱戦にできるように頑張りたいと思います。

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2023年6月 4日 (日)

検分

16時から検分が行われました。対局室は21階。洋室ですが、畳を敷いて対局室としました。盤や駒はホテル三日月が所有しているもので、過去の棋聖戦でも使われています。

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Dsc_2860(室温や照明に問題がないか、小林健九段が対局者に尋ねる。右は西尾明七段)

Dsc_2882(海側の窓のカーテンを開けた状態と……)

Dsc_2875(……閉じた状態で照明の具合を確認した)

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ジャパンフェス

ダナン三日月では6月2日から4日にかけて、アニメやコスプレを主とした日本のカルチャーイベント「Nippon Ơi」が開催されています。木村九段、加藤桃女流三段、野原女流初段がゲスト出演しました。東京の代々木公園で開催されていた「ベトナムフェスティバル2023」と中継がつながれ、木村九段らは第1局の見どころやダナンの魅力を伝えました。

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Dsc_2565(物販ブースの一部)

Dsc_2552(メインステージ。この時間はアニメ「推しの子」のパフォーマンスが行われていた)

Dsc_2500(「チェンソーマン」のコスプレをしていた方の写真を撮らせてもらった)

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Dsc_2661(いよいよ登壇。代々木と中継をつなぐ)

Dsc_2684(木村九段=中央と加藤桃女流三段=左)

Dsc_2700(左は野原女流初段)

Dsc_2728(ホテル敷地内には、ほかにも多くの参加者がいた)

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ホテルで前日取材

対局者はビーチからカードでホテルに移動し、前日取材を受けました。

藤井棋聖はベトナムについて、「昨日からそんなに外には出ていなかったんですけど、ベトナム料理のバインミーやフォーをいただくことができてとてもおいしかったですし、先ほど浜で撮影もしたんですけど、リゾートの雰囲気を感じることができたかなと思います」と話しました。

佐々木七段は「日中はとても暑かったんですけど、夜になると風もあって、とても過ごしやすい気候なのかなと思いました」とのこと。師弟共有のツイッターアカウントで「ダナン三日月すごい!めっちゃテンション上がってます」とつぶやいていましたが、「部屋から見る景色もとてもいいです」とのことです。

Dsc_2387(再びカートに乗ってホテルに戻る)

Dsc_2430(ホテル前で取材を受けた)

Dsc_2448(ホテル4階のテラスに将棋堂がある)

Dsc_1773(「王将」は佐藤康光九段が揮毫。ダナン三日月は令和4年6月に営業を開始した)

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ダナンのビーチへ2

ビーチには、ホテル三日月のレストラン・バー「NAMI Beach Club」があります。対局者は少し立ち寄り、体を休めました。

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Dsc_2306(バックにホテル三日月)

Dsc_2316(カメラマンの「リラックスして」の声に笑ってしまう二人)

Dsc_2332(対局者を気遣い、立会人がパラソルを広げるも、藤井棋聖まで影は届かず)

(牛蒡)

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