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2016年7月 1日 (金)

前夜祭(2)

20160702_zenya3 (小川記代子・産経新聞社東京本社編集局文化部長のあいさつ)
「今年もまた棋聖戦を沼津で開催していただきまして本当にありがとうございます。実行委員会を結成してご尽力いただきました沼津の皆さま、日本将棋連盟の皆さま、沼津倶楽部の皆さま、リバーサイドホテルの皆さま、関係各位の皆さまに厚く御礼申し上げます。
沼津の皆さまの歓待ぶりは巷でも有名でごさいます。私も去年、前夜祭に呼んでいただいてびっくりしました。今年も檀上からの光景は壮観です。このような中で棋聖戦を開催できるのは主催者として大変ありがたいことです。
囲碁の井山裕太さんが昨日、七冠王として初めてタイトル(第71期本因坊戦)を防衛されて、囲碁界も将棋界も盛り上がっています。明日は羽生棋聖に永瀬六段が挑みます。1勝1敗でタイということで第3局は注目されています。このような中で開催できることをうれしく思います。
明日は大盤解説会も開かれます。沼津のみならず、東京から来られる方も多いと聞いています。去年のように盛り上がるのではないかと思います。沼津では先月、子ども大会とシニア大会を開いていただくなど、将棋に力を入れていただいてありがたく思っております。対局者のお二人は当然ですが、我々のような見る側の人間も今日はおおいに語らって、明日に向けて英気を養いたいと思います」

20160702_zenya4 (谷川浩司・日本将棋連盟会長のあいさつ)
「第87期棋聖戦五番勝負第3局の前夜祭に、このように大勢の皆さまにお越しいただきまして、厚く御礼を申し上げます。沼津の棋聖戦開催は4回目になります。専務理事(青野照市九段)から『沼津の前夜祭は毎年すごい』と聞いておりましたが、私も今回初めて参加させていただいて、それを実感しております。
私もタイトル戦の前夜祭は、対局者や役員として、合計300回くらい出ていると思いますが、着席のスタイルで300人以上の方がお越しになる前夜祭は初めてです。日本一の前夜祭といってよいかと思います。
第1局は永瀬六段が勝ちました。永瀬六段は四段の頃は「千日手王」と呼ばれまして、最近はそうでもなかったのですが、初めてのタイトル戦の1局目で千日手。そして指し直し局は快勝でした。第2局は羽生棋聖が踏み込みのいい決断を見せて快勝ということで、これまでの2局は互いの持ち味の出た将棋だったと思います。1勝1敗ですから、あらためて三番勝負になったということで、皆さまにご期待いただければと思います。
明日の大盤解説会では、私も午後に少しだけ出させていただきます。皆さまの手でぜひ棋聖戦を盛り上げていただければと思います。棋聖戦を主催していただいております産経新聞社さま、沼津倶楽部さま、実行委員会の皆さまに、厚く御礼申し上げます。本日はありがとうございました」

20160702_zenya8(栗原裕康・沼津市長の歓迎のあいさつ)
「ここ沼津市におきまして、第87期棋聖戦第3局の前夜祭が羽生善治棋聖、永瀬拓矢六段の御臨席をたまわる中で開催されますことを、心よりお慶び申し上げます。また、すでに第2局まで対局が終了し、いよいよ勝負も佳境に入るところ、4年連続で本地を対局の地としていただきましたことに対しまして、あらためて御礼を申し上げますとともに、心より歓迎申し上げます。
本地は北に日本一高い富士山、南に日本一深い駿河湾を望む風光明媚な街で、気候も温暖であり、その暮らしやすさは天皇家の別荘である御用邸が造営された歴史からもおわかりいただけると思います。明日の対局会場である千本地区は、千本浜や千本松原に代表される美しい地区で、まさに真剣勝負の舞台にふさわしい場所であります。
本日は日本将棋連盟の谷川浩司会長以下、多くの棋士の皆さまに沼津にお越しいただきました。公私ともお忙しい中、ありがとうございます。これからも沼津をよろしくお願い申し上げます。そして、市内外から多くの将棋愛好家の皆さまにお越しいただいております。皆さま方のようなアツい将棋ファンがいらしてこそ、将棋界も盛り上がります。ぜひ沼津での一戦をご堪能いただければ幸いです。
今回の棋聖戦では、開催を記念して子どもたちの将棋大会や指導対局、本日の前夜祭と、さまざまなイベントが、実行委員会の皆さまをはじめ、多くの関係者の方の御努力により、繰り広げられております。林先生(林茂樹・開催実行委員会委員長)をはじめ、皆さま方のご尽力に対し、心から敬意を表すとともに御礼を申し上げます。
最後に明日の対局が素晴らしいものとなりますことをご期待申し上げますとともに、本日ご参加の皆さまの益々のご健勝をご祈念申し上げまして、私からのお祝いの言葉に代えさせていただきます。本日はまことにおめでとうございます」

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(書き起こし=牛蒡 写真=銀杏)

前夜祭(1)

20160702_zenya (前夜祭前の様子。330人のファンや関係者が出席した)

20160702_zenya1 (対局者入場)

20160702_zenya7 (林茂樹・開催実行委員会委員長が司会を務める。林さんは本局の対局場である沼津倶楽部や大盤解説会場である若山牧水記念館の法人の理事長として運営に携わっている)

20160702_zenya2 (宇野統彦・開催実行委員会副委員長による開会のあいさつ)
「棋聖戦が沼津で行われるのは今回で4回目、前夜祭の開催は3回目になりますが、毎回300人を超えるご参加をいただいております。本当にありがとうございます。羽生棋聖、永瀬六段、ともに明日の決戦を前に気持ちがたかぶっていると思います。後ほど明日に向けての決意表明をしていただきますが、両先生にはその心中をお話しいただけると期待しております。本日はいろいろとイベントを企画しておりますので、ご参加いただいた皆さまには、お楽しみいただければと思います」

(書き起こし=牛蒡 写真=銀杏)

揮毫(2)

20160702_kigou5 (立会人の藤井猛九段と中尾敏之五段が揮毫する)

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20160702_kigou11 (大きな色紙は前夜祭の抽選会、小さな色紙は大盤解説会の「次の一手」問題の景品になるとのこと)

(銀杏)

揮毫(1)

検分後に記念揮毫をしました。

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20160702_kigou2 (永瀬六段は扇子に揮毫するのは慣れていないようで苦笑い)

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20160702_kigou8 (ポスターにも揮毫した)

(銀杏)

検分

沼津倶楽部に着いた対局者はさっそく検分を行いました。用意された盤の位置を少しずらしたほかは問題なく、数分で終了しました。18時からは沼津リバーサイドホテルで前夜祭です。

20160702_kenbun3 (羽生棋聖)

20160702_kenbun1 (永瀬六段)

20160702_kenbun2 (畳の縁に盤の足が載らないように少しだけずらした)

(銀杏)

沼津へ

対局者や関係者は新幹線で東京からJR三島駅に移動し、そこからはバスで沼津倶楽部に向かいました。

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(銀杏)

第87期棋聖戦五番勝負第3局は7月2日対局

羽生善治棋聖に永瀬拓矢六段が挑戦する第87期棋聖戦(産経新聞社主催)五番勝負第3局は7月2日(土)に静岡県沼津市沼津倶楽部」で指されます。ここまで双方1勝1敗のタイスコア。勝ち越すための大きな一局です。「沼津倶楽部」での対局は4期連続4回目となります。
本局の立会人は藤井猛九段、副立会人は勝又清和六段、記録係は渡辺正和五段です。

本局の中継は棋譜・コメント入力を牛蒡、ブログを銀杏が担当します。
よろしくお願いします。

産経ニュース:将棋

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