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2016年7月 2日 (土)

大盤解説会案内

本局は各地で大盤解説会が開かれます。

【現地】

■日時 7月2日(土)受付13時~、開演14時 
■場所 沼津市若山牧水記念館 (沼津市千本郷林 1907-11)
■出演棋士 勝又清和六段、中尾敏之五段、鈴木環那女流二段、青野照市九段(特別出演)
■入場料 2,000円
■定員  先着200人

現地大盤解説会

【関西将棋会館】■日時  7月2日(土)17時~
■解説  畠山鎮七段、村田智穂女流二段
■入場料 一般1,500円(各種割引あり)

関西将棋会館大盤解説会

【神奈川県川崎市】
■日時  7月2日16時30分~
■場所  川崎市「新城子供将棋教室」
■解説  中原誠永世棋聖(十六世名人)、佐藤秀司七段
■入場料 一般:2,500円、中学生以下:2,000円(記念品付き)

中原誠永世棋聖の第87期棋聖戦第3局解説会

2016年7月 1日 (金)

棋聖戦(8)

最後にバイオリン、ピアノ、尺八の演奏が披露され、閉会となりました。

20160702_zenyasai6(ピアノ:小堺香さん)

20160702_zenyasai9(バイオリン:山内達哉さん

20160702_zenyasai8(尺八:大河内淳矢さん

20160702_zenyasai5(和の尺八と洋のバイオリン、ピアノが絡み合う)

20160702_zenyasai10 (大場康正・開催実行委員会副委員長が閉会のあいさつをした)

(銀杏)

前夜祭(7)

前夜祭参加者対象の抽選会が行われました。当選者に沼津産の商品や関係棋士の色紙が贈られました。

20160702_zenyasai1 (沼津で作られたラスク、焼肉のたれ、塩)

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20160702_zenyasai3 (退出した羽生棋聖の代わりに谷川九段が色紙を掲げる。珍しいシーン)

20160702_zenyasai4 (永瀬六段は「不倒」と揮毫。「不倒流」で知られる淡路仁茂九段は第1局の立会人を務めた)

(銀杏)

前夜祭(6)

対局者の退出後に戦型予想や見どころ紹介をしました。

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勝又 藤井さん、沼津の前夜祭は初めてですよね。

藤井 私も対局者や立会人で前夜祭を50は見てきましたけど、今回がいちばんすごいです。ちょっと感動しました。対局者もうれしいと思いますよ。

鈴木 沼津にこられたことはありますか。

藤井 親戚の家があったので小さいころに来たことはあります。仕事でくるのは初めてです。勝又さんは縁があるそうで。

勝又 「かつまた」というのは、元々は静岡県の名字なんですよ。御殿場や沼津のあたりは多いですね。その昔、勝間田一族というものがありまして、今川氏に滅ぼされたんですけど、字を変えて残ったんです。

鈴木 私は「さなる杯」で来させていただいて以来、沼津は2回目です。
さなる杯

20160702_zenya29 (副立会人の勝又清和六段と立会人の藤井猛九段)

鈴木 ここまで1勝1敗。羽生棋聖は少し不調だといわれていましたが。

藤井 羽生さんは最近、自身初の6連敗を喫しました。6連敗なんて、みんなやっていますけどね。我々にとっての12連敗くらいのイメージです。でも今日の羽生さんは明るかった。羽生さんは気持ちの切り替えが早いことで有名なんです。不調のフの字も感じさせませんでした。

勝又 羽生さんは名人戦と竜王戦の内容が悪かった。一昨日の順位戦でも深浦九段に敗れているのですが、それを感じさせませんでしたね。

藤井 僕だったら、ふてくされて何もしゃべらないですよ。棋聖戦の第2局、あれを勝ったのが大きかったと思います。内容もすごくよかったですから。だから、いまは不調ではない。

鈴木 永瀬六段については、どう見ますか。

藤井 堂々としている挑戦者っているじゃないですか。たとえば竜王戦の糸谷さんや、名人戦の佐藤天彦さん。最近は初々しさを感じる挑戦者がいなかった。

勝又 永瀬さんは初々しい感じがしますね。(今年9月で)まだ24歳ですから。

藤井 余計なことはせずに将棋のことだけ考えている。合理主義者ですよね。自分の力を発揮するために全力を尽くしているように見えます。羽生さんは警戒しているでしょう。「こいつ、将棋に集中しているな」と。

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鈴木 明日の戦型予想はいかがでしょうか。先手は羽生棋聖です。

勝又 永瀬さんは自分から動いていける戦法を選ぶと思います。ということで横歩取り。

藤井 それが大方の予想。でも勝負事は意表を突かないといけない。みんなが「明日は横歩取りだな」と思うときは違うんですよ。永瀬さんは相手についていく戦型を選ぶと思います。矢倉ですね。

鈴木 ずばり、勝敗予想はいかがですか。

藤井 僕のデータですけど、羽生さんは第3局が鬼のように強いんです。自分は第3局で羽生さんに勝ったことがない。1勝1敗で迎えた第3局でどうしても負ける。なぜか第3局の先手は羽生さんばかりで、第3局を後手番で勝つのは私では無理でした。

勝又 私の希望ですけど、とにかくフルセットまでいってほしいです。

鈴木 谷川先生にも予想をお願いしましょう。檀上までお越しいただけないでしょうか。

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谷川 会長の立場で勝敗予想はできないので戦型予想だけ。羽生さんはオールラウンダーで、すべての戦型に対応できる強さがありますが、名人戦では横歩取りに苦戦しました。ただ、羽生さんは先日の順位戦で横歩取りの後手番で負けはしましたが、内容は悪くなかったと思うので、横歩取りの悪い印象は払拭できたのではないかと感じます。
永瀬挑戦者は第1局のように横歩取りでいくような気がします。あれは羽生さんが苦しい将棋だったと思うので。ただ、永瀬六段も昨日の竜王戦、横歩取りの後手番で負けています。その負け方がちょっとよくなかったと思うので、気持ちの切り替えができているかどうかですね。こういう大きな勝負が続くのは初めてのことでしょうから。

藤井 羽生さんも永瀬さんも、最近は横歩取りを意識しているのですね。両者の息が合って横歩取りになるような気がしてきました。

(書き起こし=牛蒡 写真=銀杏)

前夜祭(5)

20160702_zenya26 (鈴木環那女流二段が対局者にインタビュー)

鈴木 まずは羽生棋聖、先ほど沼津倶楽部で検分をされましたが、いかがでしたか。

羽生 そうですね。お庭もきれいで、落ち着いて対局できる場所だと思いました。

鈴木 4年連続で棋聖戦の沼津対局に臨まれます。いちばん印象に残っていることは何でしょうか。

羽生 こういう形で前夜祭が開催されるのは2年目からでした。そのときから今日と同じくらいの規模だったのですが、ここまで盛大な前夜祭はあまりないので驚きました。

鈴木 本当にすごい人と会場ですね。皆さまに向けて一言お願いします。

羽生 あらためまして本日はありがとうございます。明日は自分の持てるものを出しきって、皆さまに喜んでもらえるように頑張ります。よろしくお願いします。

鈴木 続いて永瀬六段、沼津に来るのは何回目でしょうか。

永瀬 今回が初めてです。

鈴木 沼津対局で楽しみにしていることはありますか。

永瀬 海産物がおいしいとお聞きしたので、食べるのを楽しみにしています。

鈴木 ところで永瀬六段は産経新聞を読んでいるそうですが、好きな欄や記事を教えてください。

永瀬 毎週日曜日に掲載されている「おやこ新聞」です。とても読みやすく、内容もわかりやすく、読んでいて楽しいですね。勉強になることが多いです。

鈴木 私も好きです。女性やお子さんにも読みやすくてオススメです。皆さん、読んでみてくださいね。それでは最後に一言お願いします。

永瀬 明日はいつものように一生懸命に指して、熱戦にできればいいなと思います。よろしくお願いします。

20160702_zenya27 (対局者はインタビュー後に退出した)

20160702_zenya25_2 (司会を務めた鈴木環那女流二段)

(書き起こし=牛蒡 写真=銀杏)

前夜祭(4)

前夜祭で出されたメニューを紹介します。

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(銀杏)

前夜祭(3)

20160702_zenya9 (地元小学生の佐々木香歩さんと望月駿くんが花束贈呈)

20160702_zenya10 (記念撮影)

20160702_zenya12 (羽生棋聖の決意表明)
「第87期棋聖戦第3局の前夜祭を、このように盛大に開催していただきまして、まことにありがとうございます。静岡県ではタイトル戦が数多く行われていますが、地元の皆さまにいつも歓迎していただいて本当にうれしく思っています。
沼津での棋聖戦は4年連続ということで、すっかり定着したのではないかと思っています。こちらでは林先生(林茂樹・開催実行委員会委員長)が活躍されていて、そのエネルギーとバイタリティーにいつも圧倒されています。
先月は子ども大会とシニア大会を開催していただきました。将棋は子どもから大人まで幅広く楽しめるものです。明日は解説会もありますので、皆さまに楽しんでもらえるような将棋を指せればと思っています。一局一局の大切さを噛みしめながら対局に臨みたいと思います。関係者の皆さまにはお世話になります。よろしくお願いします」

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20160702_zenya14 (永瀬六段の決意表明)
「本日はこんなにたくさんの方にお越しいただきまして、ありがとうございます。とても温かく迎えていただいて、激励の言葉もたくさんいただいて、とても感謝しております。明日は自分の持ち味を出し、全力で挑めればと思います。結びになりますが、産経新聞社さまと関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。よろしくお願いします」

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20160702_zenya15 (青野照市・日本将棋連盟専務理事が乾杯の音頭を取った)
「今回は地元の棋士として、ごあいさつをさせていただきます。私は焼津市出身で、家は伊東市にあります。静岡県でタイトル戦が繰り広げられるのは本当に感激であります。市長をはじめ、実行委員会の方々には棋聖戦の開催だけでなく、子どもたちに将棋を教えることで礼儀作法を身につけ、思考力や集中力を伸ばしていくという、我々にとっていちばん大事なことをやっていただいております。感謝申し上げたいと思います。
棋聖戦は87期にわたって産経新聞社さまに開催していただいております。期数では将棋界でいちばん長い棋戦です。羽生棋聖はタイトル獲得が100期にもなろうかという強者ですし、永瀬六段はその羽生棋聖に対戦成績で勝ち越すような、素晴らしい若手であります。明日は解説会や指導対局で楽しんでいただければと思います。
それでは棋聖戦が益々発展していくように、明日の対局が素晴らしい戦いになるように、そして沼津市の発展と皆さまのご健勝を祈念いたしまして、乾杯させていただきます。乾杯」

20160702_zenya16 (乾杯)

(書き起こし=牛蒡 写真=銀杏)

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