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2016年7月12日 (火)

前夜祭 明日の見どころ

Dsc_0391_2 (両対局者が退室すると、棋士が登壇し、明日の見どころを語った)

伊藤「それでは、よろしくお願いいたします。明日の対局の見どころなどを一言うかがえればと思います。まず井上先生、明日の見どころはいかがでしょうか」
井上「明日は永瀬さんが先手番で。羽生さんはいままで棋士になって以来の、ちょっとこうピンチかなと思っているんですけど、ここ一番で羽生さんがどういった戦い方を見せるのかなと」
伊藤「戦型予想はいかがですか」
井上「それはちょっと、立会人に(笑)」
伊藤「はい。それでは久保九段お願いいたします。明日は立会人ですが、いかがでしょうか」
久保「先ほど検分をいたしまして、すごく対局場がいいところで。部屋も広いですし、海も島も見えて、対局者としてはすごくいい、力を出しやすい環境だと思います」
伊藤「では、かなりの熱戦が……」
久保「ええ、いい将棋になるんじゃないでしょうか」
伊藤「戦型予想は……」
久保「戦型は、若い副立会人に(笑)。あの、永瀬さんはタイトル奪取に王手をかけているわけですけど、タイトル奪取の手前というのは凄く緊張すると思うんですよ。私も、いま思い返しても、やっぱりタイトルを取る、取らないという瞬間が一番緊張したなというのがあるので。対局をいままで通りできるかどうかというのが、永瀬さんの中では一番の課題というか、大変なところですね」

Dsc_0398_2 (山口恵梨子女流二段と伊藤明日香女流初段は、明日の大盤解説の聞き手を務める。右は記録係の池永三段)

伊藤「ありがとうございます。そして副立会の菅井七段、明日の見どころはいかがですか」
菅井「ちょっとぼく、将棋のことあんまりわからないので(笑)。まあでも、1局目から終盤の競り合いがすごいなというのは感じます。中盤から終盤がすごい面白い将棋なので」
伊藤「戦型予想は副立会人に聞けということでしたので、是非予想をしていただければと」
菅井「これまで矢倉と横歩取りですよね。まあ、まず振り飛車という戦型はしないと思うんです。矢倉なんじゃないですかね」

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伊藤「ありがとうございます。続いて勝又先生、よろしくお願いいたします。明日は観戦記ということで、観戦記者として何か心構えなどはあるのですか」
勝又「対局者の表情を見るようにしていて。今日は羽田空港で待ち合わせだったんですけど、追いつめられてる羽生棋聖も、あと1勝の永瀬六段も、自然でいつもと変わらない表情で」
伊藤「では明日は楽しみな対局になりそうですね。先生は何か見どころは」
勝又「といいますか、私明日は観戦記なので、是非とも産経新聞を読んでいただきたいなと(笑)」

Dsc_0406 (左は産経新聞観戦記を担当する勝又清和六段)

伊藤「続いて、明日記録係を務めます池永三段、明日はいかがですか」
池永「明日は大きな一番なので、自分も勉強して、しっかり努めたいと思います」
伊藤「ありがとうございます。そして明日、大盤解説会の聞き手を務めます山口女流二段、よろしくお願いいたします。隠岐は初めてですか」
山口「はい。教科書で読んだことがあるぐらいで、全然わからなかったんですけど、なんて美味しいところなんだろうと(笑)。貝がすごく美味しくて、3~4個も食べてしまったんですけど」
伊藤「明日の見どころはいかがでしょうか」
山口「永瀬先生はタイトル初獲得がかかっているということで、予想は千日手です(笑)。もう一局指してくれればいいな、というぐらいの長い勝負になりそうでしょう。私たちが1秒でも長く隠岐の島にいられるように願っております」
伊藤「明日は大盤解説会、13時から行われますので、是非そちらにも足をお運びいただければと思います。それでは、本日と明日と2日間どうぞよろしくお願いいたします」

 
(書き起こし・八雲、写真・吟)

前夜祭 両対局者決意表明

Dsc_0363 (羽生棋聖)
「皆さまこんばんは。記念品を3つもいただいてしまって申し訳ないなと思ったのですけれども、本当に地元の実行委員会を始め、この棋聖戦の誘致にご尽力してくださったことに厚く御礼を申し上げます。私は隠岐の島にくるのは、今回初めてです。非常に緑の深い場所だなと。色合いとしても濃い緑の場所であるということと、非常に自然があふれている場所である。国立公園でもあり、ジオパークでもあるということならではの場所なのだな、というふうに思いました。大きく広い島ですので、まだ私は見たのはほんの一部分なのかもしれませんけれども、こういった場所で棋聖戦が開催されることをとてもうれしく思っています。
いまは非常に厳しい状況ではあるのですが、明日は午後から大盤解説会も開催されますし、皆さんに注目される一局ということでもありますので、自分自身の持てる力を出しきって、悔いのない対局ができればいいなと思います」

Dsc_0378 (永瀬六段)
「皆さまこんばんは。隠岐の島は自然が豊かだとうかがっていたのですが、実際に来て、予想していたよりもはるかに素晴らしい自然でとても驚いております。このような場所で対局できることを大変うれしく思っております。明日の対局では、羽生先生と対局できる喜びをかみしめ、自分らしい将棋を指し、一生懸命頑張りたいと思っております」

両対局者は決意表明をすると、前夜祭会場をあとにした。

(書き起こし・八雲、写真・吟)

前夜祭 花束&記念品贈呈

Dsc_0313 (両対局者には花束が贈呈された)

Dsc_0356 (両対局者には「黒曜石の星座盤を模したもの」、地酒の「隠岐の誉」、隠岐の「藻塩米」が贈呈された)

会場でも隠岐の誉が供され、美酒と評判だった。

【隠岐酒造】
http://okishuzou.com/

(吟)

前夜祭 余興披露

Dsc_0252 (東郷高倉会による「旧周吉郡東郷神楽」が披露された)

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Dsc_0281 (隠岐民謡さざなみ会による「隠岐民謡」も披露された)

Dsc_0288

Dsc_0293001 (キレのある動き)

(吟) 

前夜祭 お料理

Dsc_0205 (新鮮なサザエとバイ貝)

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Dsc_0208 (野菜の天ぷら)

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写真は前夜祭で供されたお料理の一部をご紹介しました。

(吟)

前夜祭 乾杯

Dsc_0243 (乾杯のご発声は吉田雅紀・島根県議会議員)
「羽生善治先生、永瀬拓矢先生、ようこそ、この隠岐の島においでいただきました。心から感謝を申し上げます。隠岐の島は古来から神々が舞い降りし島といわれております。明日、第4局の対局、その一手一手に神様が宿ることを願うものであります。両雄の明日のご健闘、そしてまたお集まりの皆様方のますますのご健勝、並びに隠岐の島の発展を祈念いたしまして、乾杯!」

Dsc_0247 (乾杯!)

(書き起こし・八雲、写真・吟)

前夜祭 開会

Dsc_0172 (前夜祭会場の隠岐プラザホテルの玄関)

Dsc_0219 (開催地歓迎あいさつは松田和久・隠岐の島町長)
「今回、棋聖戦の対局が実現いたしましたことは、私たちにとりまして大変名誉なことでございます。町民の皆様方とともに、この日を心待ちにしておりました。隠岐の島町は日本海が作りました雄大な自然と、長い歴史に育まれました貴重な文化財など、たくさんの見どころがあります。皆様方におかれましては、ユネスコ世界ジオパークに認定をされ世界の注目集めます、この隠岐の島の魅力を、お時間の許す限りどうぞ満喫していただければ幸いに存じます。今回の対局が歴史に残る名勝負となりますことを心から御祈念を申し上げます」

Dsc_0227 (主催者あいさつは藤浦淳・産経新聞社文化部長)
「こんなにたくさん、前夜祭にお越しいただきまして誠にありがとうございます。まず、これが何よりの歓迎かなと思っております。飛行機で島後の隠岐ジオパーク空港に来るさい、直前に島前が見えるんですかね。海岸線をずっと見ていて、おお、ジオパークに来たなと。私そういうのが好きなものですから。非常に静かで落ち着いた素晴らしい環境があるということで、あらためて感激をしているところであります。87期の棋聖戦の中でも屈指の、もしかしたら一番いい環境でやらせていただけるのではないかなと思っております」

Dsc_0229 (井上慶太・日本将棋連盟理事もあいさつ)
「隠岐の島には初めて来たのですが、大阪から飛行機で1時間ほどということで、案外近いなと感じました。非常に自然と歴史に恵まれた大変いい場所だなと思いました。またプライベートでゆっくり来させていただきたいと思います。この隠岐の島で将棋のタイトル戦が行われるのは初めてということで、実行委員会の皆様方には大変ご尽力いただきました。対局場は海と島を望む景色で、非常に気持ちのいい対局場だなと感じました。この棋聖戦は永瀬挑戦者の2勝1敗となっております。永瀬さんは初めてのタイトル挑戦ですが、これまで緊張せず力を発揮されているなと感じております。明日の第4局はタイトル奪取を懸けた大一番となりますけれども、普段通りの平常心で戦えるかどうかがポイントかなと思っております。羽生棋聖はちょっと厳しい状況にはなっていますけれども、全国の将棋ファンは羽生さんの底力を見たいという方も多いんじゃないかと感じております。明日の対局は、全国の将棋ファンにとって本当に注目の大一番になると思います。私自身も明日の対局をワクワクしながら進行を見守りたいなと思っております」

Dsc_0237 (棋聖戦隠岐の島町開催実行委員会を代表して野村吉秀さまがあいさつ)
「数年前にですね、隠岐の島で将棋のタイトル戦をやることができないだろうかと思案をしていると、日本将棋連盟の島根県支部の皆様方が親身になりまして相談に乗ってくれました。その結果、今回の対局を迎えることができました。今年になりまして、4月から実行委員会を立ち上げ、いろいろと進めて参りましたが、なんといいましてもスタッフの皆様が素人の集まりでございますし、初めてのことでございます。手探りの状態でいろいろ進めて参りました。どうか明日は、実行委員会一同、棋士の皆様が気持ちよく対局していただけることを第一に考え、次に観戦をいただける皆様方に楽しんでいただけるよう、実行委員会一同、務めて参りたいと思います」

(書き起こし・八雲、写真・吟)

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