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2016年7月 2日 (土)

どちらが勝ちかわからない

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図は98手目△6六香の局面。羽生棋聖は香の裏を突いて▲6五桂と跳ねました。△同角なら▲7三歩成で王手角取りです。
ところが△4三桂と跳ねられてみると、後手玉が広くなって、寄せるのが容易ではありません。
終盤戦で技の掛け合い。どちらが勝ちか、控室ではわかっていません。
(銀杏)

粘る永瀬六段

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図は90手目△3三歩まで。先手は銀得の上に遊び駒がありません。局面の流れは変わり、永瀬六段が粘る番です。▲5二銀成△同玉▲6五桂が検討されていましたが、羽生棋聖は11分使って▲6五角。永瀬六段はすぐに△5一桂と駒を使います。
(銀杏)

18時25分ごろのモニター

20160702_monitor1 (88手目の局面での残り時間は▲羽生32分、△永瀬10分。ともに前傾姿勢で考えている)

(銀杏)

18時ごろの大盤解説会

20160702_ooban1 (藤井九段と鈴木女流二段。83手目▲3四香に△6四桂なら▲9二角成とただで捨てる手を示していた)

20160702_ooban2 (中尾五段と青嶋五段の解説会。83手目▲3四香で先手の景色がよくなったという見解だった。先手は4六飛を使うメドがついた)

20160702n83手目▲3四香の局面。以下△2三金▲4四飛と先手の窮屈だった飛車が使えた。
(銀杏)

青野照市九段がニコニコ生放送に電話出演

20160702_aono2 (18時過ぎ、青野九段がニコニコ生放送に電話出演。「永瀬さんは指し方が渋すぎたかもしれません」とコメントする)

(銀杏)

端歩の遅はや

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第1図は中盤の38手目△3六歩の局面。後手が技を狙っていそうなところで▲9六歩。悠然と構えます。
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しばらくたった第2図。やはり、後手が攻めを狙っていそうなところで▲9四歩。以下、第3図まで進んで、先手は桂得の戦果を挙げました。間合いを見誤るとすぐにガタガタになるところですが、羽生棋聖はうまく応じました。遅いようで間に合った先手の攻めでした。
(銀杏)
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大変な形勢

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図は68手目△4四歩まで。少し前までは後手よしとみられていましたが、調べていると難しい変化が多いです。「後手持ちだけど大変」と勝又六段。
先手は▲6六桂が有力で、以下△7六角は▲9三歩成△同香▲同香成△同桂▲9二角成(参考図)で▲7四桂の王手角取りを狙って先手が指せそうです。後手は王手角取りの筋を避けて、▲6六桂に△4三角と逃げるのがよいようです。
(銀杏)
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