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14時30分、現地では大盤解説会が始まりました。開始直後から、多くのファンが詰めかけています。永瀬六段が先手番ながら守勢に回っていることで、屋敷九段は「永瀬六段は千日手にしてもう一局指したいということですね」、三浦九段は「羽生さんは千日手にしたくないでしょう。でも、よくするのは大変です。手を作る段階で無理が生じることがありますから」と話しています。
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15時、対局室におやつが運ばれました。プリンアラモードと生クリームのロールケーキに、羽生棋聖は紅茶(レモン、ミルク)、永瀬六段はアイスコーヒー(氷なし)を注文しました。
高島屋の周辺には、湯のさと公園や岩室神社など、岩室温泉に関連したスポットがあります。
岩室温泉は正徳3年(1713年)の開湯といわれ、傷ついた数羽の雁が湯浴みをすると傷が治ったことから、「霊雁の湯」の名があります。温泉街には当時の風情が残り、新潟市の奥座敷とも。高島屋から徒歩数分の距離には、岩室温泉の由来を伝える源泉公園があります。
永瀬六段、羽生棋聖の順に対局室に戻り、13時に対局が再開されました。羽生棋聖が再開後の手を指すと、永瀬六段がすぐに次の手を指し、ほどなく羽生棋聖が盤上に手を伸ばして、短い間に3手進みました。
対局場の高島屋は何度もタイトル戦が行われてきた場所。建物に江戸時代の庄屋屋敷が使われ、2004年には国の登録有形文化財として指定されました。ロビーには、過去の対局の写真が飾られています。下の写真は、1986年に行われた第48期棋聖戦五番勝負第3局、米長邦雄棋聖-桐山清澄九段戦。原田九段が立ち会いをしている姿を見ることができます。記録係は高田尚平三段(現七段)。ここ数年の高島屋対局では、第86期、第84期に羽生棋聖が防衛を決めています。