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2018年5月 1日 (火)

終局直後

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―― 本局を振り返ると。

豊島 かなり自玉が危険な将棋になって、ずっとよくわからないまま、指していました。

―― 終盤まで、拮抗していたと思うのですが、どのあたりでいけると感じましたか。

豊島 ▲3八銀(63手目)と1枚使わせることができたので、何か勝てる順があるのではないかと思っていました。

―― 棋聖戦に関しては2度目のタイトル戦になります。意気込みをお願いします。

豊島 しっかり準備して、自分の力を出しきれるように頑張りたいと思います。

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―― 本局を振り返っていかがでしたか。

三浦 最後、自玉が思った以上に危険だったので、よくわからないですね。何かあったかもしれません。

―― 午前中は積極的にいっていましたが、先手番になったら、こういった戦いにしようというのはありましたか。

三浦 事前は後手番になったときのことを重点的に考えていたので。本局は先手になったので、攻めていきたいと思っていました。

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(吟)

豊島八段が勝って挑戦権獲得

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挑戦者決定戦は豊島将之八段が勝って羽生善治棋聖への挑戦権を獲得しました。終局時刻は19時33分。消費時間は、▲三浦3時間59分、△豊島3時間57分。五番勝負第1局は6月6日(水)兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で開幕します。

(八雲)

豊島八段が勝勢

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図は△4六同角と歩を取った局面。「後手は△5七角成▲同銀に△7七歩成を狙っています。いやぁ、すごい寄せだ」と宮田六段。豊島八段が勝勢の局面になっている。

Dsc_0099(棋聖2度目の挑戦に突き進む豊島八段)

(吟)

長期戦の様相だが……

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図は▲3八銀と打って、後手の飛車の横利きを止めた局面。次は▲2七歩と打って、▲3九金で飛車を捕まえる手がある。▲3八銀には△2四飛成や△2五飛成が考えられ、長期戦の様相だが、長くなれば後手が指せると見られている。

(吟)

終盤の対局室

Photo_2(終盤の対局室。手番の三浦九段の残りは5分ほどになっている)

(吟)

1時間3分の長考

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三浦九段は1時間3分の長考で、▲4一角と放った。候補が多いなかで、検討が進むと有力といわれていた角打ち。△5二銀には▲同角成△同玉▲7一銀と攻める順が考えられる。△6一玉と逃げた手をとがめて、中央に引き戻す角打ちだ。しかし▲4一角に長考したため、三浦九段の残りは26分になっている。対する豊島八段は1時間以上残している。

Dsc_0015(朝の三浦九段。▲4一角が好手になるだろうか)

(吟)

16時30分、控室の見解

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図は△6一玉▲2一歩成△7五歩と進んだ局面。鈴木九段は「△6一玉では、後手がちょっと自信がないように思います。ここは▲7四歩や▲7二歩、▲9六桂の手段が考えられます。私は先手を持って指したいですね」と話す。

Dsc_0126(難しいながら三浦九段持ちの声が聞こえ出した)

(吟)

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