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2019年4月26日 (金)

渡辺二冠が豊島棋聖への挑戦権を得る

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豊島将之棋聖への挑戦を目指す第90期ヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦▲渡辺明二冠-△郷田真隆九段戦は、19時16分に123手で渡辺二冠の勝ちとなりました。消費時間は▲渡辺3時間42分、△郷田3時間58分。渡辺二冠は、棋聖戦では第84期以来の五番勝負登場となります。
豊島棋聖と渡辺二冠による五番勝負は、6月4日に兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で開幕します。

渡辺二冠が寄せに入る

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図は117手目▲7三桂まで。後手の攻めをしのいだ渡辺二冠が寄せに入りました。(銀杏)

受けの好手

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上図は101手目▲5八金まで。先手玉に危機が迫っていましたが、この▲5八金が受けの好手だったようです。以下△5八同金▲同玉△6七歩▲7八金△4七香成▲同銀△6八金と郷田九段が迫りましたが、▲同金△同歩成▲同玉(下図)と包囲網から逃げ出すことに成功しました。
(銀杏)



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郷田九段残り4分

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図は100手目△3六桂の局面。郷田九段は△3六桂に10分使って残り4分です。郷田九段は細い攻めをつなごうとしています。
渡辺二冠は残り31分です。(銀杏)

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終盤の長考

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図は90手目△8八角まで。終盤の局面で郷田九段が長考に沈み、37分使って△8八角と打ち込みました。
残り時間は▲渡辺43分、△郷田20分。後手は△4五銀や△5四銀、△6四銀を絡めつつ厳しく攻めていけます。実戦は△8八角以下▲6七歩△4五銀▲同歩△6六角成▲同歩△6七金と郷田九段が決めに出ました。
(銀杏)

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17時20分ごろの対局室

Dsc_9907 (モニターから見る対局室の様子。渡辺二冠は前傾姿勢で考えていた)

(銀杏)

中盤戦たけなわ

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図は79手目▲3五歩まで。中盤戦たけなわです。しばらく先手攻勢が続いていましたが、郷田九段は△6三金。根元を取り払って後手玉を広くしながら逆襲に出るつもりです。
(銀杏)

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