終局直後
(二転三転する大熱戦を制した豊島将之棋聖)
―――第1局を制して、初防衛に向けて先勝されました。次局に向けての気持ちをお願いします。
豊島 悪手も指してしまったので、反省すべきところはして、次も頑張りたいと思います。
(優位を維持していた渡辺明二冠だが、惜しくも勝ちを逃した)
―――本局を振り返っていかがでしょうか。
渡辺 中盤の形勢はよくわからず、自信がないところが多かったです。
―――立ち上がりは矢倉を目指した駒組みだったでしょうか。
渡辺 本譜のような立ち上がりは視野に入っていました。後手の急戦策は手が広いので、相手の動きを見て応じようと思っていました。
―――二転三転の終盤戦でした。
渡辺 最終盤は、はっきり勝ちの局面があったと思いますが、読みきれませんでした。
―――次局に向けての気持ちをお願いします。
渡辺 苦しい立ち上がりにしてしまいましたが、挽回できるように頑張りたいと思います。
(武蔵)


豊島棋聖の△7五桂を見た渡辺二冠は、がっくりと肩を落としました。どうやら、渡辺玉に詰みが生じているようです。
この局面で両者が一分将棋となりました。第1局から手に汗握る大熱戦。ギリギリの戦いは終りが見えません。
自玉の受けが難しくなった豊島棋聖は馬を取り、△7五桂以下の詰めろをかけました。後手玉は果たして詰むのでしょうか。
豊島棋聖が△6四銀と出た局面です。馬が逃げると△7五桂から先手玉を脅かせます。豊島棋聖は簡単に土俵を割りません。
控室では、ここで後手のいい指し手が見当たらない、といわれています。どうやら形勢が先手に傾いたようです。