豊島将之棋聖(名人・王位)に渡辺明二冠(棋王・王将)が挑戦する第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負。第4局は7月9日(火)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われます。挑戦者の2勝1敗で迎えた本局。渡辺二冠が勝てばタイトル奪取、豊島棋聖が勝てば最終局決戦となります。
第4局の先手番は豊島棋聖。対局開始は9時。立会人は田中寅彦九段、副立会人は佐々木勇気七段、記録係は岡井良樹三段(大野八一雄七段門下)、現地大盤解説は佐々木勇七段と貞升南女流初段が務めます。産経新聞観戦記は松本哲平さんが担当します。
【将棋 - 産経ニュース】
http://www.sankei.com/life/newslist/shogi-n1.html
【ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/
【現地大盤解説会】
対局場の「高志の宿 高島屋」で大盤解説会を開催いたします。現地ならではの臨場感あふれる解説会に是非ご来場ください。
日時:7月9日(火)14時30分~終局まで
場所:「高志の宿 高島屋」新潟市西蒲区岩室温泉678甲
参加費:2,500円 ワンドリンク付き、臨時駐車場有
解説者:佐々木勇気七段 聞き手:貞升南女流初段
ゲスト出演(予定):田中寅彦九段、森下卓九段
申し込み・問い合わせ:高島屋 0256-82-2001
【東京・将棋会館 大盤解説会】
日時:7月9日(火)16時30分開場、17時開始
場所・東京・将棋会館2階研修室
料金:一般2,000円(各種割引有り)
解説者:金井恒太六段 聞き手:和田あき女流初段
https://www.shogi.or.jp/event/2019/07/904_1.html
【関西将棋会館 大盤解説会】
日時:7月9日(火)15時~終局まで
場所:関西将棋会館2階道場で受付
料金:一般1,500円(各種割引有り)
解説者:浦野真彦八段 聞き手:石本さくら女流初段
中継は棋譜・コメント入力を銀杏、本ブログを八雲が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。
【勝った渡辺明二冠の話】
――本局を振り返ってください。
「手将棋みたいな進行でした。模様をよくしようと思って動いていったんですが、反撃されたところは動きすぎたかなと。仕方がないんですが……」
――戦型は第1局と同じ矢倉模様でした。
「もちろん第1局を踏まえてです。中間に別の棋戦でも指したので、その辺も踏まえてです」
――どの辺りで自信が持てそうになりましたか。
「模様がよさそうな局面は続きましたが、はっきりしたのは▲6三歩成(95手目)で駒得になりましたので。それまでは攻めあぐねている感じもあって、長い将棋になるのを覚悟していました」
――あと1勝で初の棋聖位ならびに三冠復帰となります。
「第4局までしばらく間が空くので、しっかりと準備をして臨みたいと思います」
【敗れた豊島棋聖の話】
――本局を振り返ってください。
「▲9六同香(53手目)のあと△4一玉(54手目)と引くのでは失敗したと思っていました。△5二玉(44手目)と上がった手か端を攻めていった手がよくなかったのかなと思いました。どうやればよかったかはわかりません」
――本局に敗れて1勝2敗になりました。カド番となった第4局に向けては?
「苦しくはなりましたけど、気持ちを切り替えて次も頑張りたいと思います」
図の局面で豊島棋聖が投了しました。終局時刻は18時2分。消費時間は、▲渡辺明3時間16分、△豊島3時間51分。勝った渡辺二冠はシリーズ成績を2勝1敗とし、棋聖奪取にあと1勝に迫りました。第4局は7月9日(火)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われます。
17時30分過ぎ、図の局面になりました。▲6四歩に後手が手を抜いて△8六歩と取り込んだ局面です。▲6三歩成を受けずに豊島棋聖が決着をつけにいったといえるでしょう。▲6三歩成のときに後手にいい攻めがあるかどうか、控室で検討されています。後手にうまい攻めがなければ先手が押し切る可能性が高そうです。
(琵琶)