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2020年6月 8日 (月)

技の掛け合い

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1図は直前の△5七歩を▲同角と取った局面。後手の1筋が危ういようですが、ここで渡辺棋聖は△4六金!(2図)の奇手で切り返します。

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飛車角両取り。控室では「あれ?」「急に後手がよくなったような」「うっかりか」といった声が挙がります。藤井七段は▲1三飛成と突っ込み、△同玉▲4六角△2二玉▲1四桂(3図)と進行。先手が攻勢を維持していますが、△3一玉と逃げたあと、後手も△8六香からの反撃が楽しみです。「どっちがうまくやったの、これ。けど先手の戦力が足りないか?」と勝又七段。深浦九段も「さすがに(△4六金を)うっかりしたのだと思いますが……」と、後手が逆転したという見解を示しています。

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Photo_42 (苦しい流れだったが、渡辺棋聖が一気に巻き返したか)

(康太)

先手の攻勢

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図は17時頃の局面。渡辺棋聖は4三金を遠征させて歩切れを解消したのに対し、藤井七段は権利になっていた端攻めを決行し、桂得を確定させました。

深浦九段、勝又七段に青野照市九段が加わった検討陣は「効率よく馬を追う手があれば先手がよくなりそう」と話しており、▲6四歩を候補に挙げています。以下△4五馬(△同馬には▲3六飛)には▲3七桂とさらに追ってどうか。検討が進むにつれて、次第に先手持ちの声も出てきています。

Photo_41(17時頃の控室の検討陣)

(康太)

渋くキズを消す

20200608b_2図は15時過ぎの局面。藤井七段は▲6七金寄~▲7六歩と待ち続けます。この手順を見て「渋いねえ、17歳とは思えない」と、控室に来訪した勝又清和七段。「年々渋くなっていってるような」と深浦九段。△3六馬には▲9一角成の返し技があるので大丈夫とのこと。それならば後手の8筋攻めに備えるのが先決ということでしょうか。

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Photo_39(勝又七段は深浦九段と継ぎ盤を挟む)

(康太)

歩得対馬

20200608a_3図は14時30分頃の局面。藤井七段が5七の金をじっと6七に寄り、守りを固めたところです。歩の枚数に7対0という極端な差がついており、先手は丁寧に受けていく方針でしょうか。控室の深浦九段は後手の手としては△7四銀を予想しています。対して▲7七桂か▲8四歩か。「先手に選択肢が多いのは間違いないですね」と続けました。

Photo_38(深浦九段は継ぎ盤を動かして関係者に解説中)

(康太)

将棋会館1階、2階

将棋会館の1階と2階は売店と将棋道場。新型コロナウイルスの影響で閉鎖されていましたが、緊急事態宣言が全国的に解除されたことを受け、現在は営業を再開しています。

Photo_32(1階の売店。扇子や書籍、盤、駒などが販売されている)

Photo_36(棚には多くの書籍が。渡辺棋聖執筆の定跡書や、藤井七段の実戦集も置かれている)

Photo_33(上の段には渡辺棋聖をはじめとした各棋士の直筆扇子、下の段には藤井七段の扇子、クリアファイル、手拭いなど)

Photo_34 (2階は将棋道場。土日祝日は現在も閉まっているが、平日は10時~18時で営業を再開している)

(康太)

対局再開

13時になり、対局が再開されました。Photo_30(再開後、▲6六銀を指す藤井七段。駒台には大量の歩が蓄えられている)

Photo_29(渡辺棋聖は外の景色に視線を向ける)

Photo_31(再開後の特別対局室。なお、藤井七段は着手後に席を立った)

(康太)

昼食休憩時の特別対局室

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Photo_28 (特別対局室。上座の渡辺棋聖は傍らにクーラーボックスを置いている)

(康太)

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