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2024年6月 6日 (木)

藤井棋聖が開幕局を制す

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この局面で山崎八段が投了し、藤井棋聖の勝ちとなりました。終局時刻は18時38分。消費時間は、▲山崎3時間59分、△藤井3時間50分。第2局は6月17日(月)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われます。

(生姜)

最後の勝負手

240606_071山崎八段は△4五同銀(▲2三飛成がある)と取れないタイミングで銀を打ち込んでいきました。角取りでもあります。△2四金▲3六銀の局面で先手玉は詰まないので、後手も焦るかもしれません。検討陣からは「△4七角成がいいか」の声。それが冷静な対応でしょうか。藤井棋聖は残していた時間を投入しています。

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山崎八段、残り5分

240606_067山崎八段は▲2二歩(図)に27分を消費して残り5分に。指したあとに腕を組み、視線を落としました。藤井棋聖は残り34分。一例は△3三桂▲3四飛△5九銀不成▲7七玉△5四角で後手よし。

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(牛蒡)

関西将棋会館から

こんにちは、中継スタッフの夏芽です。本日、大阪の関西将棋会館では15時から棋聖戦第1局の大盤解説会が行われています。そちらの模様を少しだけお届けします。

関西将棋会館
(解説会は2階の道場で行われている)

西川和宏六段
(解説を務める西川和宏六段)

服部慎一郎六段
(ゲストで出演中の服部慎一郎六段)

大盤解説会
(30分の出演が終わり、服部六段と交代したのは)

久保利明九段
(もうひとりの解説者、久保利明九段)

大盤解説会
(65手目▲2四飛の局面。後手は△4八銀成と△4八銀不成どちらも考えられるという)

(夏芽)

斬り合い

64手目△4七銀に山崎八段は▲2四飛を選択。苦しい情勢ですが、斬り合いに勝負をかけました。

Dsc_4287(△4七銀の局面。深浦九段は「先手に何かあるなら最後のチャンス」と話した)

Dsc_4298(中村太地八段も現地に)

Dsc_4321(中川八段と中村太八段は米長邦雄永世棋聖門下)

(牛蒡)

一気に勝負をつけにきた

240606_063図の局面。検討では△3三歩が示され、以下▲2三歩や▲4五桂には△4三金右、▲4五銀には△同銀▲同桂△4三金右で後手よしの評でした。先手から手が出せなかったかもしれません。しかし、藤井棋聖は△4七銀と踏み込んでいきました。糸谷八段は「先手には△4七銀はありがたい気もしますが、一気に勝負をつけにきた、ということですか」と話しました。

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(牛蒡)

妥協のない長考

240606_055_2山崎八段の勝負手▲1七角に藤井棋聖は長考。△3四銀と△3四歩のどちらも後手よしと検討されています。検討陣の一押しは△3四歩で「手堅い」と評判。藤井棋聖もこの2択を検討しているでしょうか。すでに30分以上も考えています。妥協のない読みです。▲1七角が指された時点で、残り時間は▲山崎1時間0分、△藤井1時間34分。

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