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2024年6月 6日 (木)

おやつ販売

ホテルのロビーで対局者の食べたおやつが販売されていました。大盤解説の休憩中に購入する方が多いようです。ファンにはうれしいサービスです。

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(牛蒡)

午後の控室

Dsc_4225(検討テーマは先手がどう頑張るか。指しづらい手に「つらい」「しょうがない」の声も)

(牛蒡)

先手は踏ん張りどころ

240606_048満ち潮のようにじわじわと押し寄せる藤井棋聖の駒。山崎八段は▲2九飛と引いて緩和を図りましたが、藤井棋聖は△6三角と追撃。この角は1八まで利いており、後手から1筋攻めまで見えてきました。山崎八段は踏ん張りどころです。この潮流を止められるかどうか。

Dsc_4184(中川八段は「つらくても頑張る」とつぶやいて先手の受けを考えている)

Dsc_4174_2(いまは満ち潮。17時41分に満潮を迎える)

(牛蒡)

午後のおやつ

15時になり、午後のおやつが出されました。
山崎八段 くりーむパンマザー牧場ミルク味、夢見る果実ブルーベリージュース
藤井棋聖 黒糖まんじゅう、アップルジュース

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(牛蒡)

歩をねじ込む攻め

240606_043_2まだじりじりとした戦いだろう。そんな予想を藤井棋聖は△3五歩で打ち砕きました。自身の玉頭から攻める積極策。実戦は図から△3五歩▲同歩 △3四歩まで進みました。以下▲3四同歩 △同銀右 ▲3六歩 △3五歩が予想される手順です。「これ思いつきますか?」と糸谷八段。「いやー、思いつかないです」と近藤誠七段。歩切れになるまで歩を合わせていくホフク前進ですが、かなりうるさいようです。「山崎さんは一気に持っていかれないようにしないといけない」と糸谷八段。大盤解説から戻ってきた中川八段も「これは指せないな」と驚いていました。

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(牛蒡)

西村一義九段

西村九段は山崎八段より長い、18年のブランクでタイトル戦を戦いました。1941年生まれ。中学卒業後に上京。住み込みで働き始め、休日に将棋の勉強をしていたそうです。19歳でアマ名人戦の東京都代表になったのをきっかけに佐瀬勇次名誉九段の内弟子に。奨励会は1級で合格しました。1963年にプロ入り。雁木や穴熊を得意とし、力戦に強い棋士でした。2006年に引退。通算成績は778勝742敗(0.511)。タイトル戦登場2回。棋戦優勝2回。将棋連盟の理事も長く務めました。

1969年7~10月 第10期王位戦七番勝負
大山康晴王位-西村一義五段 大山が4勝2敗で防衛
1987年6~7月 第50期棋聖戦五番勝負
桐山清澄棋聖-西村一義八段 桐山が3勝0敗で防衛

1969年に27歳で王位戦七番勝負に登場。2回目の挑戦は棋聖戦。谷川浩司九段、加藤一二三九段、大山康晴十五世名人、小林健二八段を本戦で破っての挑戦権獲得でした。五番勝負開幕時の年齢は、西村九段が45歳、桐山清澄棋聖は39歳でした。

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主導権は後手にあり

240606_043控室の評判は「後手が少し作戦勝ち」。先手番としては、主導権を握って攻めていきたいのですが、本局では難しそうです。戸辺七段に話を聞きました。
「先手の駒組みはあまりスムーズではありません。バランスの取り方に苦労している印象です。時間の使い方を考えても、山崎八段が少し苦しいのかなと思います。ただ、山崎八段は中盤で力を発揮するタイプですし、後手番になったくらいの気持ちで、相手に動いてもらいたい、と考えているのではないでしょうか。藤井棋聖としても、そう簡単ではないと思います。△5四銀と戻って様子を見るか、積極的にいくなら7筋の歩を切るか。まだしばらくジリジリとした展開になるのではないかと思います」

Dsc_4036(森信雄七段門下から糸谷八段に続く2人目の検討陣、大石直嗣七段が来訪)

(牛蒡)

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