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2021年6月18日 (金)

心配と信頼

Kisei20210618010158 図は16時頃の局面。藤井棋聖が8分ほど考えており、残り時間は42分となって再び渡辺名人との差が1時間以上に開きました。控室では「形勢自体は難解だと思いますが、この局面で残り1時間の差がついているのはきついです」と心配の声が出ましたが、「ただ、これがいつもの藤井棋聖のペースでもあるけど」と、信頼の声も聞かれました。

Photo_80 (朝の藤井棋聖。勝てば初防衛にあと1勝となる)

(潤)

ホテルニューアワジ(3)

Photo_73 (1階庭園。きれいな花が咲いていた)

Photo_75

Photo_79(外に出ると、滑り台つきの大きなプールが見えた)

Photo_76 (東を望む。写真のさらに左手側に、天気のいい日には関空が見えるとのこと)

Photo_77 (鷺だろうか。遠くをじっと見つめていた)

Photo_78 (浅瀬の海は透き通るような色だった)

(潤)

午後のおやつ

15時になって午後のおやつが対局室に運ばれました。藤井棋聖は「オレンジジュース、アイスティー」。渡辺名人は「イチゴのショートケーキ、アイスコーヒー」を注文しています。

Photo_71 (藤井棋聖が注文した「オレンジジュース、アイスティー」)

Photo_70 (渡辺名人が注文した「イチゴのショートケーキ、アイスコーヒー」)

Photo_72

(潤)

井上九段の見解

Kisei20210618010147 図は藤井棋聖が▲6八銀と上がった局面。控室で後手側を持って検討中の井上九段は「そろそろ取りにいきたなー」の言葉とともに、(1)△8四飛と浮き、▲4七角に△7六角と歩を取る手を示しました。ただし以下▲7七銀△8七角成▲同金△同飛成に▲8八飛(参考1図)と強く迎え撃たれると、飛車交換は先手に利があるところで「この順は後手は指せないね」と候補から除くと、「(2)△3三銀と上がっておくところやろうか」と。ただしこれも▲7七銀△2二玉に▲5六角(参考2図)で先手ペースの見解を示しました。井上九段は「後手は矢倉に組めますけど、先手の広さが評価されるのが現代の将棋で、私も以前なら後手を持ってもいいかなと思ったかもしれませんが、いまだと先手を持ちたいところです」との見解を示しました。

Kisei20210618010155

Kisei20210618010151

Photo_69 (井上九段は後手側を持って検討するも、先手を持ってみたいとの見解を示した)

(潤)

ホテルニューアワジ(2)

Photo_64 (ホテルニューアワジ屋上。足湯が2つ設けられていた)

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Photo_66 (足湯の効能が記されていた)

Photo_67 (足湯の横には7つの露天風呂が設けられていた)

Photo_68 (屋上には展望台もあり、双眼鏡が置かれていた)

10 (展望台からの景色)

(潤)

産経新聞観戦記

ヒューリック杯棋聖戦は産経新聞主催の棋戦。本日18日の朝刊は、第92期挑戦者決定戦1回戦の▲豊島将之竜王-△鈴木大介九段戦が本間七段による執筆で掲載されているところで、本局の観戦記も担当する本間七段は「本局の掲載は少し先になるかもですね」と話されました。

Photo_61(本日の産経新聞。新聞観戦記は本局と同じく本間七段によって執筆されている)

Photo_62 (28日の朝刊に観戦記を執筆する湊かなえさん。2014年に湊さん執筆の推理小説『Nのために』がテレビドラマ化されたが、将棋のシーンがたくさん盛り込まれていたことでも知られている)

Photo_63 (控室で本間七段が湊さんに本局の解説を行っていた)

(潤)

再開後の一手は△7三銀

Kisei20210618010140 対局再開後の一手は△7三銀でした。控室でも候補に挙がっていた手で、小林健九段は「自然な手ですね」と感想を残しました。ただ、以下▲1五歩△6四銀に▲7四角(下図)と歩を取った手で、井上九段は「▲1四歩といきたかったけど、あかんかったんかなー」と、意外そうな表情で話されました。

Kisei20210618010143 (潤)

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