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第84期棋聖戦五番勝負第2局

2013年6月22日 (土)

午前の控室

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(並んでなかよく検討する本田小百合女流三段と室谷由紀女流初段)

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1994年9月棋聖戦一次予選で後手を持って相横歩取りを経験している副立会人の北浜八段。対局相手は丸田祐三九段。北浜八段は1994年4月デビューでまだ初々しい新四段だ。
「対局当時は丸田先生が75歳で、私が18歳。年齢差が話題になりました」と北浜八段。

(吟)

午前のおやつ

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(午前のおやつは両者ともホットコーヒーのみ)

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(控室にはおまんじゅうの差し入れ)

(吟)

対局開始

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(「定刻になりました」森下九段が声を掛け対局が開始された)

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(第2局、渡辺竜王の初手は▲2六歩)

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(引き締まった表情で2手目△3四歩を着手する羽生棋聖)

(吟)

意外な戦型

Kisei201306220101_18 渡辺竜王の先手で始まった本局は羽生棋聖が相横歩取りを採用しました。羽生棋聖が後手番で採用するのは1989年以来24年ぶりのことです。まったく意外な戦型で、控室の面々は皆意表を突かれました。渡辺竜王も図の局面で手を止めています。

対局開始直前

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(駒を並べ終え湯飲みを手に一息つく渡辺竜王)

(吟)

両対局者入室

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(渡辺竜王は8時51分、羽生棋聖は53分に対局室へ)

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(吟)

おはようございます

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(豊田市は昨日の雨がうそのように綺麗に晴れ渡った)

おはようございます。棋聖戦第2局は9時に開始されます。お楽しみお待ち下さい。

本局はニコニコ生放送に解説がございます。解説は塚田泰明九段、聞き手は安食総子女流初段が務める。こちらも合わせてお楽しみ下さい。
※ニコニコ生放送のご視聴は事前にアカウント登録が必要になります。

(吟)

2013年6月21日 (金)

関西将棋会館 大盤解説会情報

明日は関西将棋会館にて17時より終局まで大盤解説会がございます。
解説は淡路仁茂九段と糸谷哲郎六段。

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場所は関西将棋会館4階多目的ルーム。料金は一般1500円、支部会員・65歳以上・大学生以下・女性は1200円。

詳細は下記にてご確認下さい。
関西将棋会館道場

※なお現地大盤解説会は定員に達したため受付は終了しました。

明日の棋聖戦第2局をお楽しみに。

(吟)

明日のみどころ

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室谷「司会はしたことがなく緊張しています。先生方に見どころや戦型予想をしていただきます。ホテルフォレスタでの対局ですが、杉本先生は愛知出身ですね」

杉本「はい。自分はこちらで解説していまして、永世解説者の資格を持っていると思います」

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室谷「森下先生は愛知県は初めてですか」

森下「渥美半島に親戚がいまして、31年前に訪れたことがあります。早いものですね。フォレスタは初めてですが、対局室だけでなく周辺の環境が素晴らしいですね」

室谷「北浜先生はいかがですか」

北浜「どのくらい来たかまでは覚えていないですが、羽生棋聖と深浦康市九段の棋聖戦の副立会人で来ています」

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室谷「愛知県はおいしいものが多いですよね」

北浜「私はみそカツやみそ煮込みうどんが好きですね」

室谷「きしめんなんかもおいしそうですよね」

杉本「私は棋士の方が名古屋に来られたときに、名物のお店に連れて行くようにしています。こちらのホテルはいいところで、プールがすばらしい。昨年は2回子どもを連れてきました」

室谷「戦型予想はいかがでしょうか」

杉本「名人戦が終わったばかりですが、羽生棋聖は切り替えの早さが特徴的です。第1局快勝でどこが不調だったのかという感じですよね。羽生棋聖は立会人の得意戦法を指すといわれるので相矢倉が見られるのではないでしょうか。あるいは振り飛車かもしれません」

森下「渡辺竜王は最近大きな勝負を落とされているので、悪い流れを跳ねのけて勝ちたいことでしょう。名人戦こそ阻まれましたが、切り替えは早いですから防衛に全力を尽くされるでしょう。
戦型は何でもありそう。新幹線で羽生棋聖の隣だったのですが、変遷があっても変わっていないことも多いのでは、まだまだ鉱脈は眠っているのではと話されていました。もしかしたら、思いもよらぬ古い形の将棋になるかもしれません」

北浜「いま一番見たいカードの一つでしょう。渡辺竜王が奪取すると四冠です。棋聖戦が今後の棋界の流れを決めそうです。渡辺竜王は第1局を落としたので、ここは取りたいところです。
二人の戦型予想は難しいですね。第1局は動きの激しい将棋でした。今回はじっくりした将棋、矢倉や腰掛け銀のように神経を使うのではないかと思います」

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(閉会のご挨拶は日本将棋連盟 鬼頭孝生 棋道師範)

(書き起こし・銀杏、撮影・吟)

両対局者挨拶

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(まずは渡辺竜王から)

「フォレスタは棋聖戦など多くのタイトル戦を行っています。自分はこちらで対局するのは3局目。毎回緑豊かな素晴らしい環境を整えてくださりありがとうございます。
第1局は粘りのない将棋を指してしまいました。うっとうしい梅雨の季節のように、明日はうっとうしい粘りのある将棋を指したいです」

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(続いて羽生棋聖の挨拶)

「フォレスタの対局は毎年の恒例になっています。先ほどはパフォーマンスに見入って、ビンを落とさないかハラハラしました。明日は駒を落とさないように気をつけたい。
フォレスタは緑豊かで集中しやすいと思います。子ども大会が開催され、地元の皆さんが楽しんでもらえればと思います」

(書き起こし・銀杏、撮影・吟)

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