図は17時55分頃の局面。盤面全体が戦場になり、難解な場面を迎えている。
■Twitter解説
中村太地 > 難解なねじりあいが続きそうですね。それにしても佐藤さんの遠大な構想はみていて感心しました。
遠山雄亮 > △4九角は好手で少し後手が有利と思います。佐藤天六段の方が手が難しく、ここ数手はリードを広げられない指し方が求められそうです。
西尾明 > 後手有利なんですか~。なるほど。私にはまだ分かりません。
瀬川晶司 > 現局面は私も後手持ちです。3三の金と馬が交換になったのは後手にとって大きいと思います。
解説陣は「やや後手よし」のムードだろうか。
(対局室カメラによる画像。佐藤天六段は扇子をせわしなく開閉しながら、体を前後に揺らして考えている。深浦九段は扇子を口に当てて考える)
(文)
図は17時15分頃の局面。佐藤天六段が▲8八飛と回って後手の玉頭に圧力をかけたところだ。一歩あれば次に▲8四歩が厳しい攻めになるが、あいにく歩切れ。ただし歩は4五に落ちている。後手の指し方が難しそうな局面だ。控室の見解は「後手ペース」から「形勢不明」に変わっている。
■Twitter解説
瀬川晶司 > ▲8八飛で構想が実現しました。後手も自信がなくなって来たように思います。△8四銀と受けたら▲4五歩としておいてどうでしょうか。
北島忠雄 > 確かに単に△8四銀では戦力不足に陥ってしまいそうです。
遠山雄亮 > ▲8八飛の局面ですが、△4六歩と勝負したいです。▲4八金なら△5六歩で角に活をいれる。▲3六金には△5三銀と馬を詰ます。そんな感じです。
遠山雄亮>私は現局面は後手がやや有利だと思ので、△4六歩から踏み込んで指したいです。
(17時20分頃の控室。戸辺誠六段と山口女流初段が別の将棋を研究中)
(文)
図は16時25分頃の局面。瀬川四段に見解を尋ねたところ、「若干後手ペースかと思います」と答えが返ってきた。「先手は角と桂の形が悪いですね。角を使おうとすると▲7四歩と突くしかないんですが、ここを突くと自分も薄くなってしまうので……」。
■Twitter解説
北島忠雄 > 51手目、▲6七同金左は力強いですね。△3五角には▲4七金と頑張るつもりですね。
瀬川晶司 > ▲6七同金左と取りました。形にとらわれない力強い手ですね。▲6七同金右は△3五角や△4七銀のとき受けが難しいとみたのでしょう。
飯塚祐紀 > ▲4七金の構想は力が入っていますね。 振り飛車の模様が良いと思いますが まだまだ先は長そうです。
(控室でTwitter解説中の瀬川四段。後ろからのぞきこんでいるのは伊藤能五段)
(文)