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第85期棋聖戦五番勝負第2局

2014年6月21日 (土)

対局開始

定刻の9時、立会人の佐藤九段が「定刻になりましたので、羽生棋聖の先手番で始めてください」と告げる。両者「お願いします」と礼を交わし、対局が始まった。

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朝の対局室

8時50分、森内竜王が入室。続いて8時54分に羽生棋聖が入室した。互いに一礼し、羽生棋聖が駒袋を開ける。両者大橋流で駒を並べていった。

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ニコニコ生放送

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今日のニコニコ生放送で解説を務めるのは広瀬章人八段。森内竜王とは勝浦修九段門下の同門で、弟弟子にあたる。聞き手は山口恵梨子女流初段。
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対局は9時開始

今日の豊田市は曇り。湿度が高く、雨が降りそうな空模様だ。

■1日のスケジュール
9:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00~13:00 昼食休憩
15:00 午後のおやつ

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2014年6月20日 (金)

閉会

19時40分ごろ、閉会の挨拶があり前夜祭はお開きとなった。明日の対局をお楽しみに。

Img_4454■閉会の挨拶
日本将棋連盟 鬼頭孝生 棋道師範

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棋士紹介、見どころ紹介

第2局の開催に携わる棋士が登壇し、それぞれ一言ずつ挨拶を述べる。挨拶が終わると、佐藤九段、阿久津八段、杉本七段、香川女流王将による対局の見どころ紹介が始まった。

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香川 佐藤九段、阿久津八段、杉本七段に明日の戦型予想をしてもらい、どのような展開になるのかうかがいたいと思います。
佐藤 明日は羽生棋聖が先手で、後手が森内竜王ですね。当たり前すぎる予想なんですが相矢倉で。
香川 ▲7六歩の初手で△8四歩と。
佐藤 そうですね。2人は4月からの名人戦も戦われていましたけれど、名人戦は相掛かりがメインのシリーズになりました。棋聖戦の第1局は横歩取りだったのですが、森内竜王はあまり後手番で横歩取りを目指さないと思います。持ち時間が4時間ということでスピーディーなところもあるかと思いますが、やはり一手一手が非常に、この2人は見た目ではわからないところがある将棋で、非常に深い将棋ですね。第1局もそうでした。そういった将棋が見られるのではないかと思っています。

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阿久津 戦型予想は佐藤先生が矢倉とおっしゃたので、ちょっと違うことを言わなきゃいけないかなと(笑)。でもたしかに挑戦者の森内竜王は2手目に△8四歩と突くような気がしますね。先手の羽生棋聖の出方次第だと思うのですが、佐藤先生が言われたように、名人戦では相掛かりが多かったので、違う戦型になるのではないかと思います。では無難に角換わり腰掛け銀と予想しておきます。たぶんこれを言うと杉本先生が振り飛車とか言うしかないと思うのですが。まじめな予想をすると角換わりです。その中でもお互いに新機軸というか工夫が出ると思います。その辺りが楽しみですね。

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杉本 さきほど佐藤先生が森内さんは後手番で横歩はあまり指さないとのことだったですが、3年くらい前ですかね、森内さんと対局したときに2手目に△3四歩と突かれまして。横歩取りになって完敗したイヤな思い出が頭をよぎりました。ということで2手目△3四歩もあるんじゃないかなと。可能性は低いですが。一手損角換わり、もしくは森内さんの後手番での横歩取りと予想します。私が振り飛車になりそうですと言わなきゃいけないんでしょうが、ちょっとないんじゃないかなと。どうですか香川さん。
香川 森内先生は後手番だったら、たまに飛車を振っているようなイメージもあるんですが。
杉本 この2人は基本的には何でも指されますね。何があってもおかしくはないと思います。どうですか香川さん。私の代わりに振り飛車予想で。
香川 じゃあ私は振り飛車を予想します。羽生棋聖の居飛車に、森内挑戦者の振り飛車で。
杉本 ゴキゲン中飛車ですか?
香川 ん~。どこでしょうねぇ。2筋か、5筋か、3筋か、4筋かもしれないです。振り飛車ということで許していただければと。
佐藤 2人の対戦はクロスゲームといいますか、接戦が非常に多いので、そういう展開になるでしょう。戦型予想から分からないですから、スリリングな将棋になるでしょうね。
香川 明日はスリリングな将棋になるとのことですから、皆さん大盤解説やインターネット中継で楽しんでいただければと思います。

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(書き起こし=吟、写真=文)

花束贈呈、対局者挨拶

両対局者は「とよたPR大使」から贈られた花束を受け取り、第2局を迎えての挨拶を述べた。

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Img_4387■森内俊之竜王
本日はこのような心のこもった、熱烈な歓迎をいただきまして、ありがとうございます。この「ホテルフォレスタ」での棋聖戦は10年目ということなんですが、たまたま私が前回出たのが10年前でして、ちょうどタイミングがずれておりましたので、こちらに来ることができて嬉しく思います。先ほどこちらに参りましたが、とても開放的でいいところで、快適に過ごせるかなと思っております。
明日からいよいよ対局が始まりますが、ちょっとこの4月から自分自身は負けが込んでいるんですけど、直近の将棋でいい内容で勝つことができたので、これから上向いていくんじゃないかなと楽観的に考えています。明日は土曜の開催ということで普段以上に注目していただけるのではないかと思いますので、さらにいい内容の将棋を指していけるように頑張りたいと思います。
最後になりますが主催の産経新聞社さま、地元の関係者の方々を始めとするすべての皆さまにお礼を申し上げて、私からの挨拶とさせていただきます。

Img_4396■羽生善治棋聖
第85期棋聖戦第2局の前夜祭をこのように盛大に開催をしていただきまして、まことにありがとうございます。こちらでの棋聖戦は10回目ということで、すっかり棋聖戦の対局場として定着しているという印象です。先ほどフォレスタでの棋聖戦の紹介でのVTRでもありましたが、それを見ながらさまざまなことを思い出していました。ただ、まさか今日バスから降りてくる写真まで使われるとは思いませんでした。そのスピーディーさには感動しました。
棋聖戦はですね、持ち時間が4時間という非常にスピーディーな棋戦ですので、明日は子どもの大会も開催されることですし、将棋の魅力を伝えていければいいなと思います。この対局の開催にあたりましては主催であります産経新聞社さま、豊田グループの皆さま、豊田市の皆さま、関係者の皆さまにはお世話になります。どうぞよろしくお願いします。

(書き起こし=吟、写真=文)

松平わ太鼓、手筒花火

前夜祭会場の外では催し物の準備が進められていた。会場を出ると、待っていたのは勇壮な和太鼓の音。「松平わ太鼓」は、数多くのイベントで「三河雲竜太鼓」を披露しているグループ。今年で30周年を迎えた。和太鼓の「わ」には、仲間の輪を大切にする気持ちが込められているという。
和太鼓の演奏が終わると同時に、離れた場所で火柱が上がった。三河地方で盛んな手筒花火だ。今回の花火は「松平郷手筒保存会」によるもの。約30年にわたり、伝統を守るために活動している。
最後は、本局の開催の成功と将棋界の発展を祈念して、フォレスタ名物の打ち上げ花火が空を飾った。

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抽選会

抽選会では、両対局者がそれぞれ自筆のサイン色紙の抽選を行い、佐藤九段がブールミッシュ提供のガトー・ボワイヤージュ(棋聖戦限定パッケージ)の抽選を行った。
ブールミッシュのガトー・ボワイヤージュは2014年モンド・セレクション最高金賞受賞。マドレーヌやフィナンシェなど、素朴な焼き菓子の詰め合わせになっている。この棋聖戦限定パッケージは明日の対局開始から終局までの時間限定で販売される(ブールミッシュ オンラインショップ)。

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10年目の開催

ホテルフォレスタでの棋聖戦開催は今年で10年目になる。第10回の節目を記念して、会場後方のスクリーンには過去10年の棋聖戦の様子をまとめたVTRが流された。
VTRの上映が終わると、フォレスタヒルズを運営する株式会社トヨタアメニティの小野政秀社長にサプライズプレゼント。将棋を趣味にする小野社長に、五段免状が贈られた。

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