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2014年6月20日 (金)

棋士紹介、見どころ紹介

第2局の開催に携わる棋士が登壇し、それぞれ一言ずつ挨拶を述べる。挨拶が終わると、佐藤九段、阿久津八段、杉本七段、香川女流王将による対局の見どころ紹介が始まった。

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香川 佐藤九段、阿久津八段、杉本七段に明日の戦型予想をしてもらい、どのような展開になるのかうかがいたいと思います。
佐藤 明日は羽生棋聖が先手で、後手が森内竜王ですね。当たり前すぎる予想なんですが相矢倉で。
香川 ▲7六歩の初手で△8四歩と。
佐藤 そうですね。2人は4月からの名人戦も戦われていましたけれど、名人戦は相掛かりがメインのシリーズになりました。棋聖戦の第1局は横歩取りだったのですが、森内竜王はあまり後手番で横歩取りを目指さないと思います。持ち時間が4時間ということでスピーディーなところもあるかと思いますが、やはり一手一手が非常に、この2人は見た目ではわからないところがある将棋で、非常に深い将棋ですね。第1局もそうでした。そういった将棋が見られるのではないかと思っています。

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阿久津 戦型予想は佐藤先生が矢倉とおっしゃたので、ちょっと違うことを言わなきゃいけないかなと(笑)。でもたしかに挑戦者の森内竜王は2手目に△8四歩と突くような気がしますね。先手の羽生棋聖の出方次第だと思うのですが、佐藤先生が言われたように、名人戦では相掛かりが多かったので、違う戦型になるのではないかと思います。では無難に角換わり腰掛け銀と予想しておきます。たぶんこれを言うと杉本先生が振り飛車とか言うしかないと思うのですが。まじめな予想をすると角換わりです。その中でもお互いに新機軸というか工夫が出ると思います。その辺りが楽しみですね。

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杉本 さきほど佐藤先生が森内さんは後手番で横歩はあまり指さないとのことだったですが、3年くらい前ですかね、森内さんと対局したときに2手目に△3四歩と突かれまして。横歩取りになって完敗したイヤな思い出が頭をよぎりました。ということで2手目△3四歩もあるんじゃないかなと。可能性は低いですが。一手損角換わり、もしくは森内さんの後手番での横歩取りと予想します。私が振り飛車になりそうですと言わなきゃいけないんでしょうが、ちょっとないんじゃないかなと。どうですか香川さん。
香川 森内先生は後手番だったら、たまに飛車を振っているようなイメージもあるんですが。
杉本 この2人は基本的には何でも指されますね。何があってもおかしくはないと思います。どうですか香川さん。私の代わりに振り飛車予想で。
香川 じゃあ私は振り飛車を予想します。羽生棋聖の居飛車に、森内挑戦者の振り飛車で。
杉本 ゴキゲン中飛車ですか?
香川 ん~。どこでしょうねぇ。2筋か、5筋か、3筋か、4筋かもしれないです。振り飛車ということで許していただければと。
佐藤 2人の対戦はクロスゲームといいますか、接戦が非常に多いので、そういう展開になるでしょう。戦型予想から分からないですから、スリリングな将棋になるでしょうね。
香川 明日はスリリングな将棋になるとのことですから、皆さん大盤解説やインターネット中継で楽しんでいただければと思います。

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(書き起こし=吟、写真=文)

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