前例と分かれを告げる
前例は△6七飛成に対して▲同銀左だった。ここで▲同銀右と深浦九段が
取ったことで前例と分かれを告げた。銀は5六に残すより7六へ残した方が
良いとの判断だろう。深浦九段の構想の成否やいかに。
【Twitter解説】
及川拓馬>▲同銀右は新手です。以前は▲同銀左△6六歩▲5八銀△4六
金でした。一本は△6六歩を利かせますね。
(吟)
前例は△6七飛成に対して▲同銀左だった。ここで▲同銀右と深浦九段が
取ったことで前例と分かれを告げた。銀は5六に残すより7六へ残した方が
良いとの判断だろう。深浦九段の構想の成否やいかに。
【Twitter解説】
及川拓馬>▲同銀右は新手です。以前は▲同銀左△6六歩▲5八銀△4六
金でした。一本は△6六歩を利かせますね。
(吟)
控室は出水神社社務所の2階となっている。
社務所のナナメ前には九州第1号の公衆電話。
控室の様子。左から飯塚七段・青野九段・梅田望夫氏。梅田望夫氏には
第81期棋聖戦第1局にてリアルタイム観戦記を寄稿頂いた。
(吟)
早い進行で43手目▲2八角まで進みました。この局面は、第73期棋聖戦第5局▲佐藤康光王将-△郷田真隆棋聖(いずれも当時)で指されてから増えてきた形です。参考棋譜として紹介します。
開始日時:2002/08/01 09:00
終了日時:2002/08/01 19:16
棋戦:第73期棋聖戦五番勝負第5局
持ち時間:各4時間
消費時間:125▲238△239
先手:佐藤康光王将
後手:郷田真隆棋聖
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △3二金
▲7八金 △7七角成 ▲同 銀 △4二銀 ▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩 △9四歩
▲1六歩 △1四歩 ▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲6八玉 △5二金
▲7九玉 △4一玉 ▲5六銀 △5四銀 ▲3六歩 △3一玉 ▲3七桂 △7四歩
▲5八金 △4四歩 ▲6六歩 △3三銀 ▲4八飛 △4二金右 ▲8八玉 △2二玉
▲2五桂 △2四銀 ▲2八角 △7五歩 ▲同 歩 △8四飛 ▲4五歩 △同 歩
▲同 銀 △同 銀 ▲同 飛 △7六歩 ▲5五角 △3三銀打 ▲同桂成 △同 銀
▲6八銀 △5四角 ▲4六飛 △6三桂 ▲5六歩 △7五桂 ▲9七銀 △8六歩
▲同 銀 △同 飛 ▲同 歩 △6九銀 ▲7一飛 △5八銀成 ▲7五飛成 △4五歩
▲4七飛 △6八成銀 ▲同 金 △4六銀 ▲3三角成 △同金右 ▲8七飛 △5九角
▲7九銀 △2六角成 ▲4二歩 △4四馬 ▲5五銀 △同 銀 ▲同 歩 △7七歩成
▲同 飛 △7四歩 ▲6四龍 △6三銀 ▲5四龍 △同 歩 ▲4一歩成 △2九飛
▲7八金 △5三馬 ▲4二銀 △8六馬 ▲8七歩 △4二馬 ▲同 と △同 金
▲5四歩 △6四銀打 ▲6五歩 △7五銀 ▲5三歩成 △同 金 ▲4二銀 △3二金打
▲5三銀成 △8六歩 ▲6三成銀 △8七歩成 ▲同 飛 △6八歩 ▲8一飛成 △6九歩成
▲5三角 △4三金寄 ▲5五角 △1二玉 ▲4一龍
まで125手で先手の勝ち
(銀杏)
深浦九段の初手▲2六歩から始まった本局は、羽生棋聖が△8四歩と応じ相掛かり模様の出だしになりました。しかし、深浦九段が3手目に▲7六歩と突いたため△3二金▲7八金△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成(図)と進み、角換わりに進みました。
第1局でも出だしで駆け引きがありましたが、本局でも深浦九段が駆け引きして戦形を選択しました。
(銀杏)