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2024年7月 1日 (月)

記者会見

対局終了後、藤井棋聖の防衛記者会見が開かれました。花束贈呈と「永世棋聖」の色紙を手に、記念撮影が行われ、質問に答えました。
Img_0126_2(万松寺前には記念の横断幕が出される)
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――棋聖5連覇、地元での防衛になった。
名古屋での対局ということで地元の方に多く見ていただける機会になるので、いい将棋を指したい気持ちは対局前から強く持っていましたし、結果としてこの場所でそういった結果を出すことができたのはうれしく思っています。

――棋聖の肩書に「永世」の2文字が加わった実感は。
すぐに名乗るものではないのでまだ実感はそれほどないんですが、永世称号は時代を築いた棋士が取られるものというイメージがありましたので、永世棋聖を得ることができたのはうれしく思うとともに、今後も長期間にわたって活躍していけるように取り組んでいかなくてはという気持ちも同時に持っています。

――叡王を失冠してから初めてのタイトル戦。3連勝での防衛で終えた。
一局一局頑張ってきて、本局においてもそう臨んでいた。一局を通して集中して指すことができたと思いますし、よい結果を出すことができたのもうれしく思っています。

――この4年間はどのような期間だったか。
タイトル戦に出るようになってからそういった舞台で指すことの喜びと重みを感じることがたくさんありましたし、盤上と盤外どちらにおいてもいろいろな経験をすることができた4年間だったかなと思っています。

――地元の瀬戸市民に一言。
いつも温かく応援していただいてありがとうございます。今回、愛知県でよい結果を出すことができたのを私自身もうれしく思っています。来週にも王位戦がこちらでありますし、引き続き皆さまに楽しんでいただける将棋を指せるように頑張っていきたいと思います。

――今後、永世称号を積み上げたい思いはあるか。
王位戦も永世称号がかかるシリーズになるので、全力を尽くして指していきたいと思っています。永世称号を増やしていくのは長期的なことになるのでそれほど意識することではないかなと思っていますが、一つ一つ積み上げていった先に見えてくればいいなと思っていますし、そうなるようにしっかり取り組んでいきたいと思います。

――永世称号といえばどの棋士というイメージがあるか。
永世称号というと羽生九段が7つのタイトルで永世称号を獲得されていますので自分にとってそのイメージが強いかなと思います。

――改めて永世称号を手に入れた気持ちは。
永世称号は長期的な活躍が問われるものですので、達成できたことをうれしく思っていますし、また引き続き長い目で見たときに実力を高めて活躍していけるように今後も取り組んでいきたいと思います。

――永世称号を名乗るのは原則引退後になる。いつ頃、永世棋聖を名乗るイメージがあるか。
まったく考えてはいないですけど、これまで現役で名乗られた方は還暦を超えてからというケースがほとんどだと思いますので、まずはそこまでいけるかわからないですけど、長きにわたって活躍できるように頑張っていきたいと思います。

――前夜祭に元横綱の武蔵川親方が来ていた。藤井さんが横綱として、どんな相撲を取りたいか。
組んでも組まなくても強いのが一番いいかなと。将棋においてもどんな形でも対応していける力をつけていくのが目標かなと思っています。

――初めて棋聖を獲得した4年前に戻って話せるとしたら、17歳の自分にどんなメッセージを送るか。
当時もいろいろ考えながら取り組んでいたので、あまりアドバイスは特にないかなと思いますし、声をかけることで未来が変わってしまうかもしれないので、声はかけなくていいのかなと思います(笑)

Img_0101(質問の内容に、笑顔を見せる場面もあった)

(武蔵)

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