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2023年7月 3日 (月)

暑い夏のダブルタイトル戦

藤井棋聖と佐々木七段は棋聖戦と並行して、7日から第64期王位戦七番勝負を争います。ダブルタイトル戦により「十二番勝負」といわれています。
十二番勝負の組み合わせはいくつかありますが、両対局者のように棋聖戦と王位戦を戦った例を調べてみました。

1971年 大山康晴十五世名人-中原誠十六世名人(第18期棋聖戦、第12期王位戦)棋聖戦は中原、王位戦は大山の勝利。ともにタイトル防衛
1980年 米長邦雄永世棋聖-中原誠十六世名人(第36期棋聖戦、第21期王位戦) 棋聖戦は米長、王位戦は中原の勝利。ともにタイトルを奪取。
1992年 谷川浩司十七世名人-郷田真隆九段(第60期棋聖戦、第33期王位戦)  棋聖戦は谷川、王位戦は郷田の勝利。郷田は王位戦でタイトル奪取。
2000年 谷川浩司十七世名人-羽生善治九段(第71期棋聖戦、第41期王位戦)  両方とも羽生勝利。
2005年 羽生善治九段-佐藤康光九段(第76期棋聖戦、第46期王位戦)     棋聖戦は佐藤、王位戦は羽生の勝利。ともにタイトル防衛。佐藤は王座戦にも挑戦して「十七番勝負」に。

棋聖戦と王位戦を連続で挑戦したのは、1992年の郷田九段に次いで佐々木七段は2例目です。
郷田九段は当時四段。四段でのタイトル獲得は史上唯一です(現在はタイトル挑戦で五段昇段する)。

(銀杏)

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