開幕式(2)
(両対局者は、対局への意気込みを述べて退場。その後は、佐藤康九段、島九段、鈴木大九段、木村九段によるトークショーがあった)
「明日は藤井棋聖の先手番ですね。ということは、初手はお茶を飲む、です。映像では見ていましたけど、先日、実際に順位戦で対局したときにもやっぱり飲まれて、ああ飲むのだなあと思いました。戦型予想はですね、だいたい相掛かりか角換わりの2択。私は角換わり腰掛け銀になると思います」
「平凡に相掛かりと答えておきます。大盤解説会では、木村さんの解説を聞いて楽しんでいただきたいと思います」
「私は千日手と思います。永瀬さんのあいさつを聞いて思ったのですが、雰囲気が電王戦でコンピュータ将棋と対戦したときと似ている印象でした。彼は集中し始めると、将棋以外、目に入らなくなる。ほかのことを除去して、対局一本に絞り込んでいく感じを受けました。そのときの集中力はすごい。中盤の突っ込んだところまで研究をしているでしょう。そうするとさすがの藤井さんも、ある程度で妥協する場面も出てくると思います。それで永瀬さんが少し指せるところで千日手になるのかなあ、と。戦型は相掛かりが本命です」
「鈴木さんがいわれたように、永瀬さんの集中度が増していると感じました。戦型ですが、相掛かりと角換わりが流行しています。どちらかでしょう。今回の棋聖戦においては、角換わりが主流。ここまで戦術面では永瀬さんがリードしていると見られますが、そこで藤井さんの性格が出るのではないでしょうか。勝ちを目指すなら相掛かり、意地を張るなら角換わりのように感じます」
(話題は今回の対局以外にも多岐にわたり、笑顔の絶えないトークショーだった)
(ホテル三日月グループ代表取締役社長・小高芳宗氏による閉会の辞)
「当社は木更津市の友好都市であるベトナムのダナン市での観光開発に挑戦しています。そちらの日本庭園には将棋堂を建立し、佐藤会長の『王将』という文字を刻みました。コロナが収まったときには、日本文化の発信基地として皆様にお披露目できればと思います。対局の成功と、将棋に関わる皆様の弥栄を祈念いたします」
【SankeiNews|ヒューリック杯 棋聖戦第3局 対局者が記念撮影や検分、開幕式】
https://www.youtube.com/watch?v=UM67R85SkoA
産経新聞のYouTubeチャンネルで、本日の様子が動画で紹介されています。あわせてご覧ください。
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(睡蓮)