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2021年7月 2日 (金)

開幕式(1)

両対局者を始めとした関係者は、対局場の沼津御用邸記念公園から沼津リバーサイドホテルに移動。18時からは開幕式が行われました。

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A7302809 (主催者あいさつの飯塚浩彦・産経新聞社代表取締役社長)

藤井さんが棋聖の防衛に成功すれば、史上最年少でタイトル防衛・九段昇段となります。渡辺さんは現役最強者です。過去の沼津対局では、挑戦者がよく勝っているという、渡辺さんにとってよいデータ(※1)もあります。また、第3局は、前期、前々期と勝たれています(※2)。今年はどうなるのか注目されます。熱い戦いを繰り広げていただきたいと思います。

※1:挑戦者が4連勝中で通算5勝2敗。渡辺名人は2戦全勝(第84期、第90期)。
※2:渡辺名人は第78期と第84期の第3局も勝っている。つまり第3局は4戦全勝。

A7302818 (主催者あいさつの佐藤康光・日本将棋連盟会長)

藤井棋聖は2連勝で初防衛に王手をかけています。第1局は相掛かりの最新形になりました。第2局はそれに加えて、力比べ、ねじり合いの将棋になりました。対局を重ねるごとに内容が濃くなっています。明日は大きな一局になります。素晴らしい対局を期待します。また、観戦される皆さまには、対局者のすごみを感じていただければと思います。

A7302821_2(特別協賛者あいさつの西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長)

(ヒューリック株式会社が)棋聖戦を特別協賛したのは4年前からになります。2年前には清麗戦を創設し、今年から大成建設さまに主催をお願いいたしました。当社は白玲戦・女流順位戦を主催しております。先月、日本将棋連盟の棋士総会が開かれ、東京・将棋会館の移転先を私どものビルでお引き受けすることになりました。日本の伝統ある文化を支えるために、できるだけのご支援をしていきたいと思っております。

A7302837_2(開催地歓迎あいさつの賴重秀一・沼津市長)

藤井棋聖、渡辺名人、ようこそ沼津市においでくださりました。市民を代表して心から歓迎申し上げます。沼津御用邸は明治時代、当時の皇太子である大正天皇の静養先として、対局場の東附属邸は昭和天皇の学びの場として、造営されました。昭和45年(1970年)に都市公園となり、現在は市民の文化芸術活動の場になっています。沼津市民の誇りとする場所で、歴史と伝統のある棋聖戦が開催されることは大変な名誉です。明日の対局を心待ちにし、対局者のお二人を応援したいと思います。

(書き起こし=牛蒡)

(玉響)

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