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2020年6月28日 (日)

藤井七段インタビュー

――本局を振り返っていかがでしたか。

藤井 序盤はやってみたかった作戦で、積極的に動いていけたかなと思っていたんですけど、こちらの玉が薄い形なので、難しい局面が続いたと思っています。

――やってみたかった作戦とは△5四金(42手目)から△4二飛(44手目)のことでしょうか。

藤井 △5四金はその局面になればやってみたい手でした。5三歩型だと部分的にある手で、本譜の形でもやってみたかったです。

――作戦的にうまくいったということでしょうか。

藤井 △5四金のあとも難しいと思っていました。

――午後に入って激しい攻め合いになりました。

藤井 途中から激しくなったんですけど。うーん、▲6六角(57手目)に△3一銀(58手目)と受けたんですけど、△3一銀では、あまり自信がある感じではないのかなと思いました。

――これで2連勝。奪取まであと1勝になりました。

藤井 ここまでいい状態で指せているかなあと思うので、次戦も気負わずに臨みたいと思います。五番勝負だと5局でひとつの勝負だと思っているので、次もいままでと変わらない気持ちで臨めれば。

――和服での対局についての感想を教えてください。

藤井 和服は長時間の対局では初めてで、どんな感じかわからないところもあったんですけど、実際着てみると思ったより快適というか、普段どおりやれたのかなと思っています。

――7月から王位戦七番勝負も始まり、大変になると思いますが。

藤井 今後も対局が続くので、休むときはしっかり休んで、体調を崩さないようにしたいと思います。

(牛蒡)

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