もっと読む
« 2019年7月 | メイン | 2020年7月 »
残り時間も局面も大変なことになってきました。「これはどうなるか分からんですよ」と青野九段。
(独楽)
図の△8四歩は青野九段は棋譜入力の間違いを疑うほど意外な手。「寒気がするね、よくこんなこと考えるよな」と勝又七段も驚いています。△8五桂の狙いということでしょうが、あまりに落ち着いた手で、考えすらしなかった棋士、多数という状況です。
(相手に攻めさせる怖い手渡しで、藤井七段も控室を驚かす)
永瀬二冠は1時間8分の長考で▲6九玉として、以下△2七飛▲3九金打△4七飛成▲7六歩△4六竜と進みました。検討の▲4八金打は悪いと判断して変化したものと予想されますが、これなら後手がよくなったのではないかと青野九段は話します。
(▲6九玉は青野九段も戸惑う意外な一着。手が難しかったのかもしれない)
18時頃、青野照市九段が控室に来訪しました。
(青野照市九段)
前記事の局面から▲2九銀△3六銀と鈴木九段の予想どおりに進行。△3六銀の考慮中、藤井七段は苦しそうに考えていたと勝又七段は話していました。
18時頃、図の局面で永瀬二冠が時間を使って残り1時間を切りました。藤井七段の残り時間はあと16分です。後手は△2七飛が狙いで、打てば詰めろになります。次の手は▲4八金打が鈴木九段の予想です。
(藤井七段のほうが残り時間が少ない)
(1)▲5二金△7二玉▲5三角成と勢いよくいくのは、△同金▲同馬△3八桂成▲同金△2七銀で後手攻め合い勝ちになりそう。(2)▲2九銀と引くと予想されています。以下△3六銀▲4八金打が鈴木九段が苦心して見つけた手順で、これは難しいようです。△3六銀に代えて△4五飛も検討され、このほうが筋がいいかとも話されています。
普通に指すと先手が勝ちやすい展開ではありますが、実際の形勢は難しいかもしれません。
(棋風的にも、永瀬二冠は▲2九銀と指すのではないかと鈴木九段)
図の局面で後手の藤井七段が長考。直前にも30分以上使っていて、持ち時間の差が1時間以上に広がっています。藤井七段の残り時間は1時間を切りました。鈴木九段は、永瀬二冠は時間攻めも意識するだろうと話していました。
自然な△3三桂には▲4四飛△同歩▲1六角の王手が厳しく、以下△4三金で受かっているようでも▲5三角成△同銀▲3三桂成で先手の攻撃が続きそうです。
(永瀬二冠は1時間以上の差をつけた)
(藤井七段はここ2手、連続で時間を投入)
将棋会館から歩いて1分ほどのすぐ近く、鳩森八幡神社があります。都内最大の富士塚があるなど、由緒ある神社です。
(御社殿)
(将棋堂)
(富士塚)
14時20分頃、控室では鈴木大介九段と勝又七段が検討しています。(1)△4二銀は▲8四飛△7一金▲9五歩で、難しいながら、鈴木九段は先手持ちたいと話します。「(2)△8五飛が利くかどうか。利かないのであれば先手を持ちたいですね」と、鈴木九段は次の手に注目と話します。
展開としては、手数が短く、あまり粘れる将棋にはならないだろうと予想しています。一撃決まればそのまま勝ちきる流れになりやすそうです。
(14時20分頃の控室。鈴木大介九段)
(勝又清和七段)
13時45分頃の局面。手数としてはゆっくりめの進行です。展開は激しく、昼休明けに先手が飛車をぶつけ、乱戦になりました。
図の▲8二歩は直接手。△9三桂にどう攻めていくでしょうか。▲9五歩、▲8一歩成△同銀▲8三飛、▲4五桂などの筋がありそうです。代えて▲8三歩と垂らす手も検討されていました。後手からは△3六歩と突いて、▲4五桂に△8五飛や△2八飛と飛車を打っていく攻めが予想されるところでしょう。
(昼休明けに永瀬二冠が飛車をぶつけて、戦いが激しくなりつつある)