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2019年7月

2019年7月10日 (水)

一夜明けて

五番勝負終幕から一夜明けて、改めて渡辺新棋聖にインタビューが行われました。

【産経新聞記事】
一夜明け、渡辺明新棋聖「新聞読んで実感」

Img_5753 インタビューは高島屋本館前の縁側で行われた。

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以上で、第90期棋聖戦五番勝負の中継を終わります。
ご観戦誠にありがとうございました。

(八雲)

2019年7月 9日 (火)

渡辺新棋聖インタビュー

Img_5681 感想戦終了後、改めて渡辺新棋聖にインタビューが行われました。

――棋聖奪取と三冠達成につきまして、改めてご感想はいかがですか。
「大変な将棋だったので勝ちを意識する間もなくて。本当に最後の一分将棋になってからの折衝で勝ちになったので。これでタイトルを獲れるということを意識しながら指すような場面もなかったですね」
――今回、二冠対三冠ということで頂上決戦という形でしたが、それを制して三冠になられました。その結果についてはいかがでしょうか。
「今回ダメだと、またすぐに厳しい立場になるので、そういう意味ではなんとか勝ちたいなと思っていましたので、結果が出てよかったなと思います」
――今後、他の棋戦もチャンスがありますが、そちらについてはいかがですか。
「棋聖戦の挑戦が決まってからは、このことだけを考えていましたので。今の段階では次のタイトル戦ということはあんまり考えてなかったです」
――豊島三冠と戦ってのご感想はいかがですか。
「番勝負は初めてでしたが、凄く充実されていますので。自信を持たれているように感じました」
――今回は年下のタイトルホルダーに挑戦する形でした。
「自分のほうが若ければ、挑戦に失敗しても次がまたあると思えますが、自分が年上になると基本的にはこちらが年々厳しくなるので、余裕はなかった部分はあります」

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(八雲)

感想戦の様子(2)

Img_5609 非常に難解な終盤戦だったこともあり、感想戦は詳細に行われている。

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(八雲)

感想戦の様子(1)

大盤解説会場から対局室に戻り、改めて感想戦が始まりました。

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(八雲)

大盤解説会場へ

Img_5530 終局後、両者は満員の大盤解説会場に向かった。

Img_5528 対局のポイントを振り返った。

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渡辺「△8九竜(96手目)のところは成算がありませんでした。うーん、ちょっと、わからないですね」

豊島「▲5三桂(93手目)では▲4八金なども考えましたが、時間がなかったのでわからないまま指してしまいました。△8九竜に▲9五角としたところは、そのあとの△7九金(102手目)が見えていなかったので。ここは仕方がなかったかなと」

渡辺 「▲9五角のところは▲5七金とされてもわかりませんでした。△6八歩▲5八銀△7八竜は狙いがないので▲9五角で負けかなと。その前の△3九馬と入る構想がまずかったかもしれません」

(八雲)

終局直後の様子

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Img_5491 三冠に復帰し、インタビューに答える渡辺新棋聖。

【渡辺新棋聖の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「序盤、先攻されてしまったので、ちょっと失敗してしまったかなと思っていました。昼休からは粘り強く指そうかなというつもりでやっていました」
――五番勝負を振り返っていかがですか。
「大変なシリーズになるとは思っていましたので。その中で、うまく指すことができたかなという感じです」
――3度目の挑戦で初の棋聖位を獲得されました。
「久しぶりに棋聖戦に出ることができて、過去は結果が出ていなかったので。三度目の正直で、結果を出すことができて大変嬉しく思います」
――三冠に復帰されたことについてはいかがでしょうか。
「まだ、あまり実感はないですが、長くいい状態が続いていて、こういう結果に結びつけることができてよかったなと思います」

Img_5520 豊島前棋聖もインタビューに答えた。

【豊島前棋聖の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「仕掛けたあとは2筋を詰めることができたので、何かよくなる順がないかなと思ったのですが、ちょっと考えてもわからなくて。7筋から攻めるのでは、自分の玉頭なので冴えないかなと思いました。最後のほうは時間がなくなってしまったので、わからないまま指していました」
――初防衛は達成できませんでした。
「1勝3敗で、最終局まで行けなかったので、応援してくださっている方に申し訳なかったなと。力不足だったのかなという感じで。第2局、第3局はあまりチャンスがない将棋だったので。今日の将棋はちょっと調べてみないとわからないですが」

(八雲)

渡辺二冠が3勝1敗で五番勝負を制して三冠復帰

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豊島将之棋聖に渡辺明二冠が挑戦する第90期ヒューリック杯棋聖戦の五番勝負第4局は、19時27分に136手で渡辺二冠の勝ちとなりました。消費時間は▲豊島3時間59分、△渡辺3時間59分。渡辺二冠が3勝1敗で五番勝負を制して初の棋聖獲得。2013年以来の三冠王となりました。

(銀杏)

後手勝勢

20190709110両者一分将棋のまま非常に難解な終盤が続いていましたが、控室の検討陣はついに後手勝勢の結論を出しました。渡辺二冠の棋聖奪取が近づいているようです。

(八雲)

両者一分将棋

2019070999時刻は18時50分を回りました。非常に難解な終盤が続いています。控室の検討陣は、どちらが勝ちかわからないと言っています。この局面で両者一分将棋に入っています。いよいよ大詰めです。

Img_5448 高島屋の喫茶コーナー。

(八雲)

先手、時間切迫

2019070978図の局面で時刻は18時を回りました。豊島棋聖の残り時間は7分に。渡辺二冠は32分残しています。控室の検討陣は先手持ちの見解を示していましたが、現局面では形勢不明と見られています。そして、残り時間の差から、実戦的には後手が勝ちやすいと言われています。

Img_5454 高島屋の庭。

(八雲)

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