対局地の新潟市は新潟県の県庁所在地で、人口80万人を超す政令指定都市です。日本有数の米の産地として知られており、対局場のある西蒲区にも多くの水田があります。
対局が行われているのは新潟市の奥座敷と呼ばれる岩室温泉の「高志の宿 高島屋」。目の前の道は歴史ある北国街道です。
こちらが「高志の宿 高島屋」の本館。
「高志」は「こうし」と読むと一般的に「高くすぐれた志」を表す言葉となりますが、「こし」と読む場合は「高志国」=「越国」を表す意味となります。高志国は、現在の新潟県や、その周辺を含む、越前、越中、越後、能登、加賀などの国が属する地域を総称する呼称で、古事記では高志、日本書紀では越の字で表記されているといいます。
高島屋の建物(本館)は築260年の庄屋屋敷で国の有形登録文化財です。岩室温泉はもちろんのこと、「泊まれる料亭」のキャッチフレーズの通り、素晴らしい和食や新潟の名酒を堪能できます。
高島屋は昭和の時代から幾度も本棋戦の五番勝負の舞台となっており、平成は昨年度まで18回の開催がありました。今期は令和となって初の開催で、高島屋での棋聖戦の歴史に新たな1ページが加わります。
(八雲)