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2018年6月 5日 (火)

前夜祭(2)

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◆久米脩資・淡路島棋聖戦実行委員長
「淡路島での棋聖戦というのは、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災の復興事業のひとつとして、産経新聞さんと日本将棋連盟さんにお世話していただいて開催したというわけであります。回を重ねるとともに前夜祭参加者が増えて嬉しく思っております。年に一度このように開催されますので、今後ともご支援いただけたらと思います」

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【歓迎あいさつ】
◆吉村文章・兵庫県淡路県民局局長
「羽生善治永世七冠におかれましては、1996年の七大タイトル独占に始まり、永世七冠達成、国民栄誉賞受賞と次々に将棋界の歴史を塗り変えられてこられました。その快挙を、淡路島をあげてお祝い申し上げたいと思います。そして豊島将之八段におかれましては、兵庫県在住とお伺いしております。地元兵庫県としまして、本当に歓迎したいと思います。また一昨年はJT杯優勝、昨年は王将戦挑戦、そして昨日は王位戦で羽生永世七冠に勝利なされたということで、明日からの五番勝負は将棋ファンが大きな関心を持って見つめております。その第1局をこの淡路島で開催できるというのは、地元にとって本当に嬉しいことでございます。ありがとうございます。23年にわたり淡路島で棋聖戦が行われまして、おかげさまで阪神淡路大震災から元気に復興いたしました。年間1300万人の観光でにぎわう島となりました。本日は御食国(みけつくに)である淡路島の食を存分に堪能していただきまして、明日からの勝負に備えていただければと思います」

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◆齋藤勉・産経新聞取締役副社長大阪代表
「今年からタイトル戦名が少し変わりました。『ヒューリック』と冠につきますけれども、これは不動産デベロッパーのヒューリック株式会社さまに今年から特別協賛をいただくためでございます。産経新聞も一段と将棋界に尽くしてまいりたいと思いますので、これを機に応援のほどをよろしくお願いいたします。淡路島は『国生みの島』と申しますが、産経新聞では5年前からいろんなテーマで神話の連載を続けておりまして、そういう面では淡路島との深い縁を感じます。
 羽生棋聖は去年、棋聖戦で10連覇を達成されました。前人未到の永世七冠も達成され、国民栄誉賞も受賞されました。本当におめでとうございます。これまでにタイトルを99期獲得されて、100期目を世界中が注目しております。豊島八段は関西棋士のトップでございます。非常に若く、女性からのファンも多い。そういう応援を背に受けて頑張っていただければと思っております。昨日は東京で対局がありましたけれども、その疲れも見せず淡路島に来てくださいました。今日は美味しい物をたくさん食べて英気を養っていただければと思います」

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◆井上慶太・日本将棋連盟常務理事
「前夜祭にこんなにたくさんの方にお越しいただき……壇上に立ってみると本当に凄いですね、年々人数が増えているなと。女性の方の参加者も増えて、やはり羽生さんと豊島さんの人気かなぁと思います。このおふたりは本当に忙しくて、羽生棋聖は名人戦を戦っておられる、豊島八段はこのあと始まる王位戦の挑戦者になられました。昨日テレビを見ておりましたら、ベラルーシの9歳の女の子が将棋好きということで日本に来ておられました(参考記事)。その中で羽生棋聖が女の子に指導対局をする場面がありました。対局の合間に将棋界の顔として、本当にいろいろとご尽力いただいているなと感謝申し上げたいと思います。また豊島八段は今年に入って、対局、対局、また対局と、ずっと対局が続いていて、なんか同じ相手とすぐ指すのが好きなんかなぁと(会場笑)。細いけど体力があるんだなと思います。棋聖戦が始まると、あぁ6月なんだなと感じます。明日からの熱戦を見守りたいなと思います」

(写真=翔、書き起こし=虹)

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