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81手で羽生棋聖が制しました。終局時刻は18時14分。消費時間は、▲羽生3時間30分、△豊島3時間55分。シリーズ成績は1勝1敗になりました。第3局は6月30日(土)静岡県沼津市「沼津倶楽部」で行われます。
(吟)
(文)
本局の対局地になっているお台場は、江戸時代に「黒船来航」で知られる艦隊に対抗するために台場(砲台)が作られた場所です。6つの台場が作られ、第三台場が台場公園として、第六台場が史跡としてそれぞれ現在に残っています。
15時、午後のおやつが出ました。羽生棋聖は白玉ぜんざい、ホットコーヒー。豊島八段はフルーツ盛り合わせです。
対局場の「グランドニッコー東京 台場」は台場駅から徒歩1分、お台場周辺の観光に適したホテルです。棋聖戦に特別協賛しているヒューリック株式会社がオーナーという縁があり、本局の対局場になりました。近くにはフジテレビ本社ビルがあり、おだいばビーチから2つの建物が並んでいるところを見ることができます。
本局で使われている盤は、ヒューリック株式会社の西浦会長が所有するもの。前夜祭で西浦会長は、「高校生のときに二段を取った」という話を披露していました。
14時、現地大盤解説会が始まりました。開始時点で立ち見が出るほどの盛況ぶりです。解説の高見叡王が緊張からか指示棒を逆に持ち、聞き手の山口恵女流二段に指摘される場面も。2人の息の合ったトークに、会場は早くから盛り上がっていました。
13時少し前、羽生棋聖、豊島八段の順に両対局者が続けて対局室に戻りました。豊島八段は朝にはしていなかった耳栓をしています。手元には懐中時計を置いていました。