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10時45分ごろ、現地では第1局の観戦宿泊ツアー参加者を対象に、本日2度目となる指導対局が始まりました。
(指導対局開始前。先生、何度隠されても分かります)
(子供に笑顔で応える室田女流二段)
(長谷川女流二段)
(村田女流二段)
(潤)
図は11時前の局面。斎藤七段が▲3六歩と突いた局面です。北浜八段は「先手は矢倉、後手は急戦矢倉になりました。△6五歩▲同歩△同桂が、(故)米長邦雄永世棋聖が得意とされていた仕掛けです。ただここで▲3六歩と突いたのが斎藤さんの工夫で、もしかしたら居玉のまま戦うのかもしれません。どの戦法にも研究が行き届いているのが斎藤さんの将棋です」と、解説しました。
(解説をする北浜八段)
本局で使用されている駒の書体は「水無瀬兼成卿写」で、熊澤良尊師作。およそ4年前の作品とのことで、現在は函館市在住の工藤祐紀氏が所蔵しています。
10時30分になって両対局者に午前のおやつが出されました。羽生棋聖はホットコーヒー、斎藤七段はカットフルーツとアイスコーヒーをそれぞれ注文しています。
(羽生棋聖が注文したホットコーヒー。10時30分直前に注がれた)
(斎藤七段注文のカットフルーツとアイスコーヒー)
本局の観戦宿泊プランに続きまして、第3局が行われる静岡県沼津市「沼津倶楽部」でも観戦宿泊プランが行われ、現在参加希望を募っています。詳しくは下記リンクにて。
【日本将棋連盟HP】https://www.shogi.or.jp/event/2017/05/post_1494.html#88-03
【第3局「沼津倶楽部」観戦宿泊プラン】http://www.sankei-tours.com/event/event09.html
第1局は相矢倉戦となりました。谷川九段は「最近の矢倉戦では後手急戦左美濃が有力とされていますが、本局はクラシックな矢倉になりましたね。現局面は羽生さん次第で展開が変わります。△5三銀右~△5五歩と動いていくのか、じっくりと囲って戦うのかです」と、控室で話しました。
(9時40分ごろの控室。北浜八段と本間六段)
(谷川九段は北浜八段の話に頬を緩めた)
(継ぎ盤では15手目、▲6六歩までが並べられていた)
9時、斎藤七段の先手で第1局が開始されました。
(初手、▲7六歩を指す斎藤七段)
(羽生棋聖の2手目は△8四歩だった)
第1局により、桝田三段によって振り駒が行われました。
(白い布を広げ、桝田三段が振り駒を行う)
(歩が1枚、と金が3枚、1枚立って斎藤七段の先手と決まった)
(駒を並べ直す羽生棋聖)
(8時41分、斎藤七段が入室)
(8時52分、羽生棋聖が入室)
(対局開始を待つ両者)
おはようございます。淡路島の朝は穏やかな天候で、清々しい夏空が広がっています。本日9時から、第88期棋聖戦五番勝負第1局が行われます。開幕局を制するのは10連覇を目指す羽生棋聖か、タイトル戦初対局となる斎藤七段か。振り駒の結果がまずは気になるところです。一日お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。
(現地の朝は快晴)