両対局者が退室後、棋士たちによる戦型予想が行われました。
(壇上に上がった棋士たち)
井上九段「戦前予想ということですが、なんかコーラスみたいやね。じゃー誰か仕切っていただきましょう。では村田さんお願いします」
村田女流二段「それでは皆様、司会を担当させていただきます。よろしくお願いします。ではまず、明日の対局の立会人を務められる谷川先生、お願いします」
(村田女流二段が司会進行を務めることになった)
谷川九段「改めまして、明日の立会人を務めさせていただきます。よろしくお願いします。棋聖戦も88期ということで、このホテルニューアワジでは20年以上にわたって対局させていただいておりまして、産経新聞者様、ホテルニューアワジ様、地元の実行委員の皆様に厚く御礼申し上げます。羽生棋聖にとって、この五番勝負が今年度の始まりといった感じで、今年は名人戦での登場がなく、この棋聖戦から王位戦、王座戦と3連続防衛戦となるわけですね。最近は20代との対戦も多くなってきましたが、斎藤七段とはこれまでまだ1局しか指していないんですね。戦型に関しましては振り飛車にはならないだろうと。矢倉、角換わり、横歩取りの3つを挙げておけば、間違いはないのではないかと思っています」
村田女流二段「では続きまして、副立会人の北浜先生お願いいたします」
北浜八段「明日の副立会人を務める北浜です。よろしくお願いします。斎藤七段は勢いがあって、いまいちばん活躍をしている若手の中のひとりだと思います。その勢いを羽生棋聖が五番勝負の短期決戦でどう止めるかが見どころのひとつです。戦型は振り飛車はないと言っただけでは谷川先生に叱られそうですので、もう少し踏み込んで、羽生棋聖が先手なら横歩取り、斎藤七段が先手なら角換わりを予想いたします」
村田女流二段「では、室田女流二段、お願いします」
室田女流二段「前回のお二人の対戦では横歩取りでしたので、今回は矢倉戦を予想します」
(潤)