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2016年7月

2016年7月12日 (火)

前夜祭 両対局者決意表明

Dsc_0363 (羽生棋聖)
「皆さまこんばんは。記念品を3つもいただいてしまって申し訳ないなと思ったのですけれども、本当に地元の実行委員会を始め、この棋聖戦の誘致にご尽力してくださったことに厚く御礼を申し上げます。私は隠岐の島にくるのは、今回初めてです。非常に緑の深い場所だなと。色合いとしても濃い緑の場所であるということと、非常に自然があふれている場所である。国立公園でもあり、ジオパークでもあるということならではの場所なのだな、というふうに思いました。大きく広い島ですので、まだ私は見たのはほんの一部分なのかもしれませんけれども、こういった場所で棋聖戦が開催されることをとてもうれしく思っています。
いまは非常に厳しい状況ではあるのですが、明日は午後から大盤解説会も開催されますし、皆さんに注目される一局ということでもありますので、自分自身の持てる力を出しきって、悔いのない対局ができればいいなと思います」

Dsc_0378 (永瀬六段)
「皆さまこんばんは。隠岐の島は自然が豊かだとうかがっていたのですが、実際に来て、予想していたよりもはるかに素晴らしい自然でとても驚いております。このような場所で対局できることを大変うれしく思っております。明日の対局では、羽生先生と対局できる喜びをかみしめ、自分らしい将棋を指し、一生懸命頑張りたいと思っております」

両対局者は決意表明をすると、前夜祭会場をあとにした。

(書き起こし・八雲、写真・吟)

前夜祭 花束&記念品贈呈

Dsc_0313 (両対局者には花束が贈呈された)

Dsc_0356 (両対局者には「黒曜石の星座盤を模したもの」、地酒の「隠岐の誉」、隠岐の「藻塩米」が贈呈された)

会場でも隠岐の誉が供され、美酒と評判だった。

【隠岐酒造】
http://okishuzou.com/

(吟)

前夜祭 余興披露

Dsc_0252 (東郷高倉会による「旧周吉郡東郷神楽」が披露された)

Dsc_0260

Dsc_0281 (隠岐民謡さざなみ会による「隠岐民謡」も披露された)

Dsc_0288

Dsc_0293001 (キレのある動き)

(吟) 

前夜祭 お料理

Dsc_0205 (新鮮なサザエとバイ貝)

Dsc_0207

Dsc_0208 (野菜の天ぷら)

Dsc_0209

Dsc_0212
写真は前夜祭で供されたお料理の一部をご紹介しました。

(吟)

前夜祭 乾杯

Dsc_0243 (乾杯のご発声は吉田雅紀・島根県議会議員)
「羽生善治先生、永瀬拓矢先生、ようこそ、この隠岐の島においでいただきました。心から感謝を申し上げます。隠岐の島は古来から神々が舞い降りし島といわれております。明日、第4局の対局、その一手一手に神様が宿ることを願うものであります。両雄の明日のご健闘、そしてまたお集まりの皆様方のますますのご健勝、並びに隠岐の島の発展を祈念いたしまして、乾杯!」

Dsc_0247 (乾杯!)

(書き起こし・八雲、写真・吟)

前夜祭 開会

Dsc_0172 (前夜祭会場の隠岐プラザホテルの玄関)

Dsc_0219 (開催地歓迎あいさつは松田和久・隠岐の島町長)
「今回、棋聖戦の対局が実現いたしましたことは、私たちにとりまして大変名誉なことでございます。町民の皆様方とともに、この日を心待ちにしておりました。隠岐の島町は日本海が作りました雄大な自然と、長い歴史に育まれました貴重な文化財など、たくさんの見どころがあります。皆様方におかれましては、ユネスコ世界ジオパークに認定をされ世界の注目集めます、この隠岐の島の魅力を、お時間の許す限りどうぞ満喫していただければ幸いに存じます。今回の対局が歴史に残る名勝負となりますことを心から御祈念を申し上げます」

Dsc_0227 (主催者あいさつは藤浦淳・産経新聞社文化部長)
「こんなにたくさん、前夜祭にお越しいただきまして誠にありがとうございます。まず、これが何よりの歓迎かなと思っております。飛行機で島後の隠岐ジオパーク空港に来るさい、直前に島前が見えるんですかね。海岸線をずっと見ていて、おお、ジオパークに来たなと。私そういうのが好きなものですから。非常に静かで落ち着いた素晴らしい環境があるということで、あらためて感激をしているところであります。87期の棋聖戦の中でも屈指の、もしかしたら一番いい環境でやらせていただけるのではないかなと思っております」

Dsc_0229 (井上慶太・日本将棋連盟理事もあいさつ)
「隠岐の島には初めて来たのですが、大阪から飛行機で1時間ほどということで、案外近いなと感じました。非常に自然と歴史に恵まれた大変いい場所だなと思いました。またプライベートでゆっくり来させていただきたいと思います。この隠岐の島で将棋のタイトル戦が行われるのは初めてということで、実行委員会の皆様方には大変ご尽力いただきました。対局場は海と島を望む景色で、非常に気持ちのいい対局場だなと感じました。この棋聖戦は永瀬挑戦者の2勝1敗となっております。永瀬さんは初めてのタイトル挑戦ですが、これまで緊張せず力を発揮されているなと感じております。明日の第4局はタイトル奪取を懸けた大一番となりますけれども、普段通りの平常心で戦えるかどうかがポイントかなと思っております。羽生棋聖はちょっと厳しい状況にはなっていますけれども、全国の将棋ファンは羽生さんの底力を見たいという方も多いんじゃないかと感じております。明日の対局は、全国の将棋ファンにとって本当に注目の大一番になると思います。私自身も明日の対局をワクワクしながら進行を見守りたいなと思っております」

Dsc_0237 (棋聖戦隠岐の島町開催実行委員会を代表して野村吉秀さまがあいさつ)
「数年前にですね、隠岐の島で将棋のタイトル戦をやることができないだろうかと思案をしていると、日本将棋連盟の島根県支部の皆様方が親身になりまして相談に乗ってくれました。その結果、今回の対局を迎えることができました。今年になりまして、4月から実行委員会を立ち上げ、いろいろと進めて参りましたが、なんといいましてもスタッフの皆様が素人の集まりでございますし、初めてのことでございます。手探りの状態でいろいろ進めて参りました。どうか明日は、実行委員会一同、棋士の皆様が気持ちよく対局していただけることを第一に考え、次に観戦をいただける皆様方に楽しんでいただけるよう、実行委員会一同、務めて参りたいと思います」

(書き起こし・八雲、写真・吟)

対局検分

Dsc_0088 (対局場の「羽衣荘」で検分が始まる。駒袋を開ける羽生棋聖)

Dsc_0094 (羽生棋聖)

Dsc_0100 (永瀬六段)

Dsc_0108 (駒を全部並べて、光の加減を見る。空調の具合なども確認された)

※このあと隠岐プラザホテルで前夜祭が行われる。更新は前夜祭終了後になります。

(吟) 

隠岐空港

Dsc_0004 (14時すぎ、隠岐空港に到着)

Dsc_0012 (到着すると歓迎を受ける両対局者)

Dsc_0017
(吟)

明日 第4局

羽生善治棋聖に永瀬拓矢六段が挑む第87期棋聖戦(主催・産経新聞)。五番勝負は羽生棋聖1勝、挑戦者の永瀬六段が2勝。 第4局は7月13日(水)島根県隠岐の島町「羽衣荘」で行われる。

永瀬六段の棋聖奪取か、羽生棋聖が第5局に持ち込むか。 第4局の立会人は久保利明九段、副立会人は菅井竜也七段、記録係は池永天志三段(小林健二九段門下)が務める。
持ち時間は各4時間。先手番は永瀬六段。

中継は棋譜コメント入力が八雲、ブログを吟が担当する。どうぞよろしくお願いいたします。

Dsc_0002(両対局者は羽田空港から伊丹空港に飛ぶ。伊丹空港で、井上慶太・日本将棋連盟理事や立会人の久保九段、副立会人の菅井七段と合流。伊丹空港から隠岐の島に向かった)

【産経新聞社】
https://sankei.jp/

【産経ニュース・将棋】
http://www.sankei.com/life/newslist/shogi-n1.html

2016年7月 2日 (土)

ご観戦ありがとうございました。

本局をご観戦ありがとうございました。
第87期棋聖戦五番勝負第4局は7月13日に島根県隠岐郡隠岐の島町「羽衣荘」で行われます。
その対局もご観戦のほどよろしくお願いします。

(銀杏)

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