前夜祭(3)
(ホテルのスタッフから花束贈呈)
羽生善治棋聖
「本日はたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございます。18年前、震災から1年経った後に淡路島対局が始まりました。私もその1996年のときに対局者として来ることができました。その後は来られない時期もあったのですが、今回で9回目の淡路での対局となります。毎回地元の皆さまに熱烈に歓迎していただいて嬉しく思いますし、長年に渡って尽力をいただいている皆さまに頭の下がる思いです。
季節としてはまだ梅雨入りしていませんが、今日は真夏のような暑さでした。明日からは皆さまに熱い戦いを見せることができたらと思っています。明日の午後からは大盤解説会が開催されるということですので、お知り合いの方もお誘い合わせの上参加していただければと思います。
今回はお菓子を選ぶということで、数多くタイトル戦を戦いましたが私もこれは初めてのことですので、私も非常に楽しみにしております。皆さまには大変お世話になります。どうぞよろしくお願いします」
森内俊之竜王
「本日はこのような盛大な前夜祭を開催していただき、ありがとうございます。私は棋聖戦は10年ぶりの出場になりまして、淡路島を訪れるのもそれ以来となります。先ほどこちらのほうに到着して対局室の下見などもさせていただきましたが、非常に景色もよくて環境のよいところで非常に嬉しく思っています。
棋聖戦の本戦トーナメントを振り返ってみますと若手棋士との対局が続きまして、自分自身、棋士として長い間戦ってきたんだなということを改めて思いました。また、若い棋士と対局することですごく刺激になったような気がしています。いよいよ明日からタイトル戦が始まりますが、トーナメントで対戦したときのように若々しい気持ちを持って臨みたいと思います。
最後になりますが、主催の産経新聞社さま、そして地元の後援会の皆さまを始めとする全ての関係者の皆さまに御礼申し上げたいと思います。今日明日とどうぞよろしくお願いいたします」
(写真…翔、書き起こし…若葉)