対局者挨拶
花束を贈られた両対局者は、明日の対局に向けた思いを語った。
■挑戦者・中村太地六段
「こんばんは。今回はこのような素晴らしい前夜祭を開いていただきありがとうございます。関係者の皆さまには厚くお礼申し上げます。ホテルフォレスタには昨年のリコー杯女流王座戦で来て以来、2度目になります。そのときはまさか1年も経たずして対局者として、またこうして来ることができるとは思いませんでした。本当にうれしく思います。明日は自分の力を出し切って、皆さまに面白いと思ってもらえるような将棋を指せるようにがんばります」
■羽生善治棋聖
「どうも皆さまこんばんは。第83期棋聖戦第2局の前夜祭をこのように盛大に開催いただきまして、ありがとうございます。いまは梅雨という感じですが、今日は日差しが強く夏のように思いました。この緑がたいへんにきれいな場所に来て、『ああホテルフォレスタに来たのだな』と感じております。棋聖戦はもう83期。非常に長きにわたって行われている棋戦なのですが、今回は挑戦者が新鋭の中村太地六段ということで、ここ最近、充実著しい若手の代表格との戦いとなりました。もちろん今までも年齢の違う人と戦ってきましたが、ここまで違う人は初めてかなぁと思います。また新しい世代の考え方や発想も勉強しながら、面白い将棋を指せるようがんばっていきたいと思います。また明日は対局だけでなく将棋のイベントも同時に開催されます。来場されたお客さまに喜んでもらえるような将棋を指せるよう、全力を尽くしたいと思います」
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