12時になり、昼食休憩に入った。そのときの局面が上図である。棋譜解説チャットの中座七段は、図の▲3七桂を「この手は△6四銀に対応した手です。▲4五桂の筋を見せて、後手の動き(特に飛車)を牽制しています」と解説。「△6四銀の一手を境に、局面は急展開を迎えています。ここから激しい攻め合いになりそうです」と、再開からの展開を予想した。
ここまでの消費時間は▲羽生棋聖が1時間13分、△深浦王位が1時間24分。
対局再開は13時から。
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11時すぎ、第1局でウェブ観戦記を執筆した梅田望夫さんが片上六段、北尾まどか女流初段とともに来訪。普段はシリコンバレーで仕事をしている梅田さんだが、ふた月に1回ほど東京に来る機会があり、今回は東京から豊田市にやってきたという。「今回は観戦記は書かないんですか?」の問いに「今日は遊びに来ました」と笑顔で答えていた。
(記念撮影? 左から片上六段、北尾女流初段、銀杏記者、梅田さん)
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前の記事で紹介した詰将棋に、余詰があることが発覚。北浜七段は「うーん、そうですねえ。余詰みますねえ。角がないとダメですねえ」。とぼとぼ控え室を出ていくと、色紙の後を追っていった。
それからしばらくして、鈴木女流初段が来訪した場面。棋譜を並べていた鈴木女流初段が異変に気づく。自分の手首を見て「黒い……」。どうやら北浜七段がサイン色紙をせっせと製作しているときにこぼした墨が、テーブルについていたようである。不覚の北浜七段。
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