2016年8月 2日 (火)

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図は14時頃の局面。中央から攻めかかる先手に対し、後手も△7三桂と反発してきました。次に△5七歩▲同飛△6五桂の両取りが狙いです。中継室を訪れた片上大輔六段は、先手のほうが無理している印象とのこと。このままでは後手がよくなりそうなので、先手は何か手をひねりだす必要があるようです。
△7三桂までの消費時間は▲中澤55分、△香川1時間30分。

62 (中澤女流初段)

※Photos by PENTAX K-30

20160802d伊藤女流二段が香交換から仕掛けて優位を築いたようです。中継室を訪れた片上大輔六段は「先手の矢倉が堅すぎます。序盤巧者と評判の室谷さんらしからぬ駒組みだったのではないでしょうか」と解説する。▲3五歩に△同角は▲3六香、△3五同飛は▲4四角、△2四飛は▲2六香が痛打となります。

Imgp0839(昼食休憩再開後の伊藤女流二段)

Imgp0825 (苦戦を強いられている室谷女流二段)

この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。


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12時40分、対局が再開されました。悩んだ素振りを見せて香川女流三段が選んだのは局面を収める△5四歩。歩を打って先手の銀を押し返しました。2筋の突き捨てが入っているので、後手の駒台にはもう1枚歩が残っています。

51 (腕を組んで考える香川。再開直後の指し手に選んだのは△5四歩だった)

4

まさに戦いが起ころうかというところで12時となり、昼食休憩に入りました。消費時間は▲中澤44分、△香川43分。対局は12時40分に再開されます。

41 (東京・将棋会館「香雲」)

42 (現局面を後手番側から見たもの)

43 (本局で使用されている盛上駒は水無瀬書)

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図は12手目△8四歩の局面。香川女流三段は飛車先を突いて居飛車を選択しました。過去の対戦は全て対抗形でしたが、本局は相居飛車となっています。33手目▲4六歩まで進んで前例はなく、盤上は力戦模様です。

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33 (香川女流三段。普段は振り飛車を指すことが多いが、本譜は相居飛車の将棋を受けて立った)

※Photos by PENTAX K-30