対局は10時開始
第1局のイベント情報
明日の第1局では、現地にてイベントが開催されます。
大盤解説会や指導対局、サイン会など盛りだくさんの内容でお送りいたしますので、皆さまお誘いあわせのうえ、是非ご参加ください。
【日時】
10月22日(木) 受付10:00 開始10:30~終局まで
【場所】
ホテルメトロポリタン仙台 4階「芙蓉」
【参加費】
一般:1,000円、中学生以下:500円(当日申し受け)
【出演】
山口恵梨子女流初段、飯野愛女流1級
ゲスト棋士 森下卓九段(立会)、中村太地六段(大盤解説者)
詳しくはこちらのページをご覧ください。
・第5期リコー杯女流王座戦 第1局前夜祭とイベントのご案内(日本将棋連盟HP)
こちらは、前夜祭会場に用意された、リコーグループのカラープロダクションプリンター C7110S/C7110/C7100S。
検分の際に撮影された写真が、前夜祭会場でカレンダーに加工されて参加者に配られた。
詳しくはこちらのページをご覧ください(リコーグループHP)。
前夜祭(5)
【明日の展望】
島朗九段(右)
「今日は皆さん、加藤さんと伊藤さん、お二人の素晴らしい人柄にファンになったのではないでしょうか。明日の展望は若い方に任せたいと思います」
中村太地六段(左)
「棋士の中村太地です。明日の戦型予想、僭越ながらさせていただきました。加藤女流王座は居飛車党、横歩取り、角換わり、矢倉と何でも指す方なので、挑戦者の伊藤女流二段の作戦に合わせる形になると思います。伊藤さんは矢倉系の将棋を得意とされていて、自分の得意形を持っている方ですので、銀冠になるのではないかと私は予想しています。お二人とも実力が高くて、女性らしい凛とした戦いになるのではないかと楽しみにしております。私は大盤解説をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」
飯野愛女流1級(右)
「皆さんこんばんは。女流棋士の飯野です。明日の戦型予想は、加藤さんが居飛車で、伊藤さんは相手が居飛車なら居飛車で、相手が振り飛車なら振って、という形が好きなので、矢倉じゃないかなと思います。お二人は奨励会時代に何度も対戦していると思いますので、明日の対局も楽しみです。明日はイベントで大盤解説会の聞き手や指導対局、サイン会をさせていただきます。そちらのほうでも楽しんでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします」
山口恵梨子女流初段(左)
「皆さまこんばんは。女流棋士の山口恵梨子と申します。伊藤さんとは6歳くらいのときから一緒に将棋を勉強していたんですけど、伊藤さんのお兄さんがすごく将棋が強くて、お兄さんとずっと将棋を研究したり、道場で指したりするうちに、どんどん受け将棋になっていったという話をうかがいました。攻め将棋の加藤さんと、受け将棋の伊藤さんと、矛と盾の戦いということで、すごく楽しみにしております。戦型は矢倉が見たいなと思っています。明日はイベントで大盤解説会の聞き手、指導対局をさせていただきます。明日もお楽しみいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
森下卓九段(右)
「皆さまこんばんは、また失礼いたします。伊藤さんは最近の将棋を見た中で、純粋な居飛車党だと思っていたんですが、相居飛車や相振り飛車、『相』のつく戦型を非常に得意にしているんですね。加藤さんは切れ味の鋭い攻めの居飛車党ですので、相振り飛車になるということはないでしょう」
野月浩貴七段(左)
「将棋連盟の野月です。明日は日本経済新聞の観戦記を担当します。加藤さんはこの女流王座戦では絶対王者という位置づけで、いまさら何をいうこともないと思いますので、挑戦者の伊藤さんについて話をさせていただきたいと思います。実は伊藤さんが将棋を始めたくらいの頃からよく知っていまして、将棋連盟の子供スクールにずっと通われていて、私が講師をしていたときに、確か小学校に入るか入らないかくらいで、お兄ちゃんと2人でその教室に来られていました。なので8枚落ちや6枚落ちくらいからずっと将棋を指していたので、いま挑戦者としてここまで来たということが非常に感慨深いです。明日は伊藤さんが対抗形をあまり指さないということで、相居飛車、どちらかというと力戦に近い感じかと思います。挑戦者の伊藤さんは薄い玉で、中段まで出てきて入玉模様で戦うことが多いので、それに対して加藤女流王座がいいスタートを切れるかどうかが見どころかと思いますので、じっくり盤の横で観戦しながら、チェックしていきたいと思います。大盤解説にもちょっと顔を出すかもしれません。明日は一日、皆さんと一緒に仙台対局を楽しみたいと思います」
【閉会の挨拶】
前夜祭(4)
【両対局者挨拶】
【加藤桃子女流王座】
「皆さまこんばんは。本日はお忙しいところたくさんの方にお越しいただきまして本当にありがとうございます。第5期リコー杯女流王座戦五番勝負に対局者として来られたことは非常にうれしいです。実は2年前の第61期王座戦、羽生王座と中村六段の開幕局を観戦しました。そのとき大盤解説会に出させていただいたのですが、そのとき仙台市の皆さまに温かく迎えていただいたことが深く心に残っております。伊藤女流二段ですけども、親友でありながらも、最終的には同じ夢を持った同志でもあります。先ほどお話にありましたが、将棋を指す合宿で、当時小学生3、4年生だったんですけども、そのときに会いまして、そのあとに奨励会に一緒に入りました。リコー合宿が原点でありながら、明日からこの大きな舞台で指せることは感慨深いといいますか、ご縁を感じます。伊藤さんの魅力はなんといってもやわらかさだと思います。それに加えて芯の強さも感じます。私も体力は少し自信がついてきたので、明日は熱い気持ちを胸に一生懸命頑張りたいと思います。最後になりましたが主催の株式会社リコーさま、特別協力の日本経済新聞社さま、仙台市の皆さま、将棋ファンの皆さまには大変お世話になりますが、感謝の気持ちを込めて将棋を指したいと思いますので、明日からよろしくお願いいたします」
【挑戦者・伊藤沙恵女流二段】
「伊藤沙恵です。最初に主催の株式会社リコーさま、特別協力の日本経済新聞社さま、素敵な会場を用意してくださった仙台市の方々、関係者の皆さまには感謝しております。ありがとうございます。仙台には私が幼い頃に、プロ棋士の対局と同時に子供の大会が開催されていたときに一度だけ来たことがあるのですが、そのときは会場に本当に人がたくさんで、将棋が盛んなところなんだなと思ったことを覚えています。杜の都仙台といいますけれども、本当に緑が多くて素晴らしい地域ということを、この五番勝負の開催地に決まったときに思いまして、楽しみにして来ました。皆さま温かい方々ばかりで、本当にありがたく思っております。加藤さんとの番勝負ですが、このリコー杯女流王座戦に挑戦することが決まって、加藤さんと出会ったときのことを思い出しまして、あのときは本当にお互い小さくて、まさかこのような大きな舞台で対戦するとは夢にも思っていなかったと思います。初めての番勝負で、対戦相手が加藤さんということで、うれしく思っています。普段からすごくいい人で、いろいろな思いがあるんですけれども、盤の前では厳しく指して、できれば勝てればと思っております。このような舞台で指せること、うれしく思っております。よろしくお願いいたします」
【花束贈呈~記念写真】
(書き起こし=文)
前夜祭(3)
【関係棋士紹介】
立会人を務める森下卓九段が代表して挨拶。
「皆さんこんばんは。ご紹介にあずかりました日本将棋連盟の森下です。高い所から失礼いたします。このたびは第5期リコー杯女流王座戦仙台対局にお越しいただきまして本当にありがとうございます。これほど盛大な前夜祭を開催していただきまして厚く御礼申し上げます。加藤女流王座は今回、年齢がひとつ上の先輩を迎えるということで、加藤さんもかつてないほど緊張しているのではないかと思います。加藤さんはおそらく中学生、ひょっとしたら小学生の頃から、私の先輩の島朗理事のご自宅の研究会で指していまして、非常にかわいらしい子だなと思っていたんですけれども、最近はもう強豪という感じでして、明日は必勝の心構えで臨まれるのではないかと思います。伊藤さんは屋敷伸之九段が師匠で、居飛車のしっかりした将棋を指されるなという認識です。私は立ち会いを務めるにあたりまして伊藤さんの将棋を見たんですけれども、非常にバランスのとれた将棋で、加藤さんも強敵を迎えたなというところでございます。明日からの対局で立ち会いをしっかり務めて、実は男性のほうの第5局の立ち会いもこのあと仰せつかっておりまして、立ち会い王座ではありますが、頑張っていきたいと思います。この対局を皆さまの声援でぜひ盛り上げていただきたいと思います」
――前夜祭で供されたお料理の一部を紹介します――
前夜祭(2)
【開催の挨拶】
株式会社リコー 古島正 執行役員。
「こんばんは。お忙しい中、リコー杯女流王座戦の前夜祭に足を運んでいただきまして本当にありがとうございます。早いものでこの棋戦も第5回を数えるわけですけれども、今回初めて仙台におじゃましました。高い席からではございますけれども、今回の開催にご尽力いただきました関係各位の皆さまに厚く御礼申し上げます。今回は加藤桃子女流王座と伊藤沙恵女流二段という非常にフレッシュな戦いになりました。小耳に挟んだのですが、お二人は小さい頃から非常に仲良しで、小学校のときにリコー将棋部の合宿で出会われたということで、非常にご縁を感じます。そのお二人がこうして強く、しなやかに、そして美しくなられて、棋界最高峰の女流王座戦で戦うということで、ドラマを感じます。お二人には精一杯頑張っていただきたいと思います。リコーは女流王座戦を通して、地域の振興と発展、女流棋界の発展、女性の社会進出をお手伝いできることを喜びに感じております。リコーの製品とともに、こちらの取り組みのほうもご支援いただければと思います。最後になりましたが、リコー杯女流王座戦にご尽力いただいております日本将棋連盟さま、特別協力をいただいている日本経済新聞社さま、後援いただいている仙台市、河北新報社さま、またすべての関係者の皆さまに深く御礼を申し上げて、私のあいさつに代えさせていただきます」
【主催者挨拶】
公益社団法人日本将棋連盟 常務理事 島朗九段。
「皆さまこんばんは。ただいまご紹介いただきました日本将棋連盟の島です。本日はこのような素晴らしい前夜祭を開催していただきまして誠にありがとうございます。若い対局者2人も気持ちが盛り上がって、明日いい対局ができると思います。リコーさまのお力添えによって、女流王座戦は若いスターを生み出してきました。女流棋界はこの10年、20年で、レベルの高い、皆さまに輝きを見せてくれるような女流棋士が増えて、今回、加藤さんと伊藤さんが代表であります。特別協力いただいております日本経済新聞社さま、後援いただいている仙台市、河北新報社さま、今回仙台で対局させていただくこと、本当にありがたく思っております。昨年の郡山での防衛戦のときにも話したのですが、リコーさまは将棋文化にお力添えをいただいているだけでなく、ブラックラムズというラグビーの強力なチームを擁されていて、私もつい2か月前にブラックラムズさんの試合を観に行きました。加藤さんと伊藤さんは、セットプレーでは加藤女流王座に一日の長があると思うのですが、ハイパントとかラインアウトとか、そうしたプレーは伊藤さんが強いと思います。私は7年前から仙台に移っていまして、仕事柄全国を回りましたが、仙台が一番住みやすい街だなと思っています。ぜひお二人には、素晴らしいところで対局できることを感謝して戦ってほしいと思います。明日は大盤解説会にも足をお運びいただきまして、楽しんでいただければと思います」
【開催地挨拶】
奥山恵美子 仙台市長。
「震災の年に始まったこのリコー杯女流王座戦が、震災5年目、秋もたけなわの杜の都仙台で開催されることは、ご尽力してくださった将棋界の皆さま、たくさんの市民にとっても、本当にうれしいことだと思っております。今日は素晴らしい前夜祭に私もお招きにあずかりまして、本当にありがとうございます。主催者の方からもお話がありました通り、加藤女流王座、伊藤女流二段、お二人があまりに若々しく、ある意味では可愛らしくあどけないので、どこにその将棋力があるのかと思ってしまいますが、明日は本番で、その素晴らしいお力が盤上で展開されますことだと思います。仙台にも多くの将棋ファンがいますが、この素晴らしい棋戦が仙台で開かれることで、若い世代にも『私もやってみよう』『上を目指そう』と盛り上がってくるだろうと楽しみに思っているところです。関係の多くの皆さまに感謝しながら、明日を皆さまとともに盛り上がって迎えたいと思っています」
【乾杯】
日本経済新聞社 編集局 金丸泰輔 文化部長。
「日本経済新聞は、リコー杯女流王座戦創設時から特別協力をさせていただいております。このリコー杯女流王座戦は第5回ではありますが、女流棋戦でも確固たる地位を築いているものと思っています。日本経済新聞は王座戦を主催しておりますが、来週は五番勝負の第5局を迎えます。この第1局を横浜でやったのですが、そのときに加藤女流王座に来ていただきまして、私は食事の席で一緒になったのですが、『今回は沙恵ちゃんと指せるのが本当にうれしいんです』と目をきらきらさせておっしゃって、きっと特別な対局が明日から始まるのではないかと期待しております」