2015年7月24日 (金)

Image_36

感想戦終了後、勝った甲斐倉敷藤花にインタビューをいたしました。

――本局の総括をお願いします。

甲斐 序盤は(27手目)▲6五歩と位を取って、駒組みするくらいまで予定でした。攻撃するまで手数がかかるのですが、(49手目)▲5七角まで進んだところでは、相手が攻めにくいので作戦勝ちだと感じました。ただ、(54手目)△4六歩▲同金を入れずに△3三桂で難しかったようです。本譜は▲3五歩が入って押さえこみやすくなりました。以下は攻めさせて駒をため、最後まで怖かったですが後手が足りませんでした。

――次の中村真梨花女流三段の印象、次戦の抱負を聞かせてください。

甲斐 真梨花さんは中終盤が力強い。攻めが強いのでしっかりと準備してのぞみたいです。

Kai_iwane77

16時30分頃の局面です。この▲3一飛に甲斐倉敷藤花が42分使い、残り時間は▲甲斐54分、△岩根7分となりました。中継室では先手リードという評判ですが、後手の手段もまだ尽きたわけではありません。攻めがつながればすぐに勝負形です。

Kai_iwane65

15時過ぎ、図の局面で千葉幸生六段が中継室へ来訪。現局面は「先手が悪い理屈はない」と評価をいただきました。先手良しのようです。

Image_17(予想は「△1五角です」と千葉六段。実戦もそのように進んだ)

Image_18(甲斐倉敷藤花が良くなったようだ)

Kai_iwane5214時20分頃の局面です。岩根女流二段が仕掛けました。

同じ頃、千駄ヶ谷には雨が振りだし、一気に激しくなりました。

Image_7

Image_6(甲斐倉敷藤花は手抜いて▲9五歩と攻め合いへ)

Imgp3326(14時30分頃の将棋会館玄関の地面。激しい雨だ)

12時50分頃、先に岩根女流二段が着座。13時を過ぎて1、2分して甲斐倉敷藤花が対局場に戻ってきました。それからしばらく考慮を続けています。10分ほど使って▲4六歩と突きました。

Imgp3318(甲斐倉敷藤花が時間を使う)

Imgp3320(岩根女流二段は1時間ほど多く使っている)

Imgp3315(再開直後。対局場には岩根女流二段のみ)