豊島棋聖は△5四銀と投資をして、▲4一銀を未然に防ぎました。棋士室の村田顕六段は、現局面で▲1一馬や▲7三銀、▲7三桂打を候補に挙げており、どれを選んでも先手が少し指しやすいと形勢判断をしています。
カテゴリ「第31期竜王戦決勝トーナメント」の記事
2018年7月20日 (金)
先手持ち
飛車引きの辛抱
豊島棋聖、残り1時間
休憩終了
夕食休憩
図の47手目▲7四歩の局面で豊島棋聖が15分考え、夕食休憩に入りました。 ここまでの消費時間は▲深浦九段3時間33分、△豊島棋聖3時間17分。夕食の注文は豊島棋聖がカレーうどん(やまがそば)、深浦九段がうなぎ丼(ふな定)。対局は18時40分から再開されます。
※対局者が考慮中だったため、休憩時の対局室の撮影はありません。ご了承ください。
長考
桂取り
歩切れ
群雄割拠
既報の通り、先日、豊島棋聖が誕生したことで、将棋界は8大タイトルを8人の棋士が1冠ずつ持ち合う形になりました。二冠以上の棋士がいない、この状態は実に31年ぶりの出来事です。
世代別に見てみると40代が2人(羽生善治竜王、久保利明王将)、30代が3人(佐藤天彦名人、中村太地王座、渡辺明棋王)、20代が3人(高見泰地叡王、菅井竜也王位、豊島将之棋聖)と3世代ほぼ均等に分かれており、今後のタイトル争いがどうなるか、ますます目が離せません。
一方、今期の竜王戦決勝トーナメントは広瀬章人八段(1組優勝)、久保利明王将(1組4位)、三浦弘行九段(2組優勝)がベスト4に進出。本局のふたりを含めて40代3人、30代ひとり、20代ひとりが勝ち残っており、40代のベテラン勢が奮闘しています。
果たして羽生竜王の挑戦者は誰になるのか、今後の対局も『竜王戦中継サイト』でお楽しみください。