カテゴリ「第28期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2015年8月 3日 (月)

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▲渡辺明-△稲葉戦は昼食休憩の局面から△2四飛▲3三角成△同銀▲2四飛△同銀▲2二歩△同金▲2三歩△3二金▲2二角△1二飛(上図)と派手な展開に進みました。

自陣に飛車を投入した後手はその後、▲5五角成△2三金▲7五歩△3三角と角も自陣へ。下図はそこで先手が▲5六馬と金取りで馬をかわしたところです(16時20分頃の局面)。

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先手は馬を作って飛車も手持ち。対する後手は自陣に生の飛車と角が残り苦しそうですが、1歩得と先手の歩切れは後手にとってプラスの要素です。

Dsc_3102a(朝の渡辺棋王。自然体な様子だった)

Dsc_3245a_2(洋式庭園中央の広場)

Dsc_3239a_2(時計塔。三面塔星型が立法・行政・司法の三権分立を象徴)

Dsc_3345a(洋式庭園内には憲政記念館も。国会や憲政史関係の資料を収集し展示している)

Dsc_3273a_2(憲政記念館入口には「憲政の神様」とも呼ばれる尾崎行雄の像があった)

Dsc_3213a(都市センターホテル外観)

Dsc_3290b_2(ホテル南側には永田町の駅を挟んで国会議事堂や中央省庁がある。写真は国会正面)

Dsc_3299a(国会議事堂に向かって左側には和式庭園)

Dsc_3331a(庭園内には小さな滝と川が)

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本日の対局立会人は飯野健二七段です。対局が滞りなく進行するよう気を配るのと同時に、記者への局面の解説もこなしてくれています。

Dsc_3352a(一息ついて関係者と談笑する飯野七段)

▲永瀬-△羽生戦は昼食休憩より△4四銀▲5八飛と進みました。

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この▲5八飛は堅くなったところを攻める意表の飛車回り。先手からすぐに攻めようとしているというわけではなく、△7三銀をけん制したという意味があるようです。

△7三銀▲6五歩(1)△4二角▲5五歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛となれば先手が成功。ただ、△7三銀▲6五歩に(2)△7五角とのぞく手もあるので、△7三銀も有力。むしろ指したい手と言われています。

Photo_2((1)の変化。ここまでさばければ後手の飛車銀が取り残されている。次は▲6一銀が厳しい)

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((2)の変化。△7三銀▲6五歩△7五角▲6六銀△4二角まで。先手の玉頭から飛車がにらんでおり、難しい局面だ)

Dsc_1070(▲5八飛は56分の考慮。序盤から水面下の深い読みを感じさせる一手だ)

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12時ちょうど、渡辺棋王が▲3六歩と指した局面で稲葉七段が33分使い昼食休憩に入りました。昼食休憩までの消費時間は▲渡辺1時間2分、△稲葉42分。対局は13時に再開されます。 

Dsc_3170a(対局室。右側が本局)

Dsc_3171a(手番の稲葉七段の側から見た盤面)

Dsc_3165a(渡辺棋王の王将)

Dsc_3162a(稲葉七段の玉将)

Dsc_3174a(稲葉七段は盤からかなり距離を取って座るスタイル)