序盤は挑戦者の森内9段が意欲的な指し回しで指しやすいように感じました。しかし少し局面が動くと有効な攻め筋がなく、結局は▲3四銀(71手目)と無理攻めを余儀なくされたように思いました。そこからは渡辺竜王が局面をリードしてたように思いましたが、終盤は両者秒読みの中どちらが勝ってもおかしくない大熱戦になりました。
私が1番印象に残ったのは渡辺竜王の△5五銀(76手目)と打った手です。
▲4三歩成~▲1一角成と香を取られたら難しいと判断されたのだと思いますが、銀をぼろっと取られるのでなかなか打てないです。私なら何も疑わず、ノータイムで△3五銀と歩を取っていたと思います。△5五銀が好手で渡辺玉が安定しました。
竜王戦の第1局目という大一番でネット解説できたことそして大熱戦の将棋を見れたことを嬉しく思います。2日間ありがとうございました。(四段・阪口悟)
「ちょっと負けになったかと思ったのですが、わからなかったです。最後、即詰みが発見できたので勝ちになったと思います。1日目は作戦負けにしたと思いましたが、チャンスを待つような将棋になりました。(2日目の)夕方に一瞬よくなった気がしたんですが、またすぐにおかしくなって、よくわからなかったです。2局目以降も引き続き頑張ります」(渡辺明竜王)
「ずっと攻めさせられるような感じで、自信がなかったです。最後は何かあるかと思ったのですが…終始押され気味でしたね。1日目は積極的にいったのですが、8筋で一歩持たれたのが大きく、うまくいかなかったと思います。終盤はちょっとチャンスがきたかと思いましたが、ずっと押され気味でした」(森内俊之九段)
(翔)
第1図は97手目▲7七同桂の局面。東京の検討では△7六桂で後手が勝ちそうということだったようで、△4三銀と受けた手に意外な声が上がっていました。
進んで第2図は110手目△5二銀打の局面。実戦の▲7一馬に△3三玉は控え室でも検討されていました。その進行を見て「(▲7一馬で)▲7二馬でしたか」と伊藤四段。その心は、▲7二馬に△3三玉なら▲5二飛成△同銀▲3四金△4二玉▲3三金打(参考図)と進んで後手玉が詰んでいます(後手玉は6三に逃げられない)。ただし、▲7二馬だと△7四桂とかわす手があるかもしれないようです(7四桂が先手玉の寄りに働く)。
(東京では控え室に行方尚史八段、松尾歩七段、近藤正和六段、村山慈明五段、伊藤真吾四段が98手目△4五玉の局面を検討するが、はっきりした結論が出ていなかった。△4五玉から▲3四角△4四玉▲6一角成△7六歩に▲4五金△5三玉▲5五角や▲7一馬などの順が検討されていた)
大盤解説会では97手目▲3五歩に△同玉と取ると、▲3七金△7六歩▲5五角△同歩に▲2六角△3四玉(大盤解説会の写真の盤面)▲4四金△2五玉▲3六銀△2四玉▲3五角△1四玉▲1五香△同玉▲2六金△1四玉▲2五金(参考図)と進んで、先手玉は詰みと解説されていました。そこで渡辺竜王は▲3五歩に△4五玉とかわしたようです。
「▲3五歩は相手の応手を聞いた手です。△4五玉は堂々としていますね」と屋敷九段。
(銀杏)
△4四銀上の局面で、阪口四段の見解を伺いました。
「森内九段の▲1五歩から▲3四銀の強襲でしたが、少し無理気味でした。
▲3五歩に△同銀もあったと思いますが、竜王の読みはかなり先にいってました。▲3五歩に△4七歩と飛車筋を止め、▲1八飛に△5五銀から4四の歩を払う手が検討陣の読みにはない好手で竜王の玉形が安定しました。森内九段の4筋の攻めが空を切った感じになってしまいました。
現局面は△4四銀上と歩を払ったところですが、▲5六歩には△7五歩▲同銀△5七角の返し技があります。
私の見解は渡辺竜王が優勢になったと思います」
69手目▲1五歩の時点で、長岡裕也四段からコメントをいただきました。
65手目は▲2四歩△同歩▲2五歩(参考1図)の継ぎ歩も有力だと思っていましたが、▲4四歩は第一感の攻めですね。
△同銀と取るのは▲2四歩△同歩▲4四角△同金▲同飛△2六角▲3四飛△3三歩▲2四飛△3七角成に▲4三歩(参考2図)と垂らします。
次は▲4二金の一手詰めですし、△同銀には▲4四歩、△2三歩には▲4二歩成で攻めが続きます。こうなれば先手優勢でしょう。
よって本譜は△4二金と引きました。▲4五銀は▲4四歩からの継続で、△4四歩と打たれる手がありません。ここでは△7五歩も有力でした。▲同銀に△7六歩▲8八角△9三角(参考3図)が狙いの反撃。銀が逃げると△5七角成があります。受けるなら▲9七角ですが、△9五歩と突いて先手も忙しい局面です。
本譜の△5三銀も▲5四銀を受ける自然な手。ここでの攻めがわからなかったので、▲4四歩では▲2四歩~▲2五歩と継ぎ歩をするのではと考えていました。4筋より左側からの攻めはないので、▲1五歩・▲2四歩・▲3五歩・▲3四銀の中から組み合わせて攻めるよりありません。▲1五歩と突いたからにはもう収まらず、これは大決戦になります。
現局面は△同歩と取るでしょう。そこで▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲1五香△同香▲2二歩(参考4図)と攻める手はありますが、△1三桂▲2一歩成△7五歩の反撃が厳しく後手優勢。▲1五香と捨てる筋が成立しないとなると、▲3四銀と捨てて攻めることになると思います。
△7四歩の局面について、山本真也五段のコメントです。
昼食休憩後、指されたのは△7四歩。この手は検討していなかった。思わしい受けが無かったのかそれとも受けなくても大丈夫と見たのか。先手は当然▲4四歩を考える。それに対して通常は△4二金だが△4四同銀も考えられる。以下▲4四同角△同金▲同飛△2六角(参考1図)。それは後手が良い。
そこで△4四同銀に▲2四歩△同歩を入れてから同じように進めれば、△2六角の時に▲3四飛△3三歩▲2四飛△3七角成▲4三歩△同銀▲4四歩(参考2図)。こうなれば先手優勢である。
ゆえに▲4四歩には△4二金と引くつもりであろうか。以下▲4五銀△5三銀(参考3図)までは気持ちが良いがそのあとが意外に難しい。▲5六銀と引くのも面白い手だが△2六角がある。
あとは▲4四歩を打たずに▲3五歩△同歩▲4五銀(参考4図)と攻める手も考えられる。ここでうまい攻めがつづけば森内九段が優勢になりそうである。
昼食休憩の局面、阪口悟四段からコメントをいただきました。
渡辺竜王がうまく自陣を整備し△8五飛と揺さぶりをかけた局面。
ここで▲7五歩△同飛▲3七桂△8五飛▲7六銀として7七に角を打つスペースを開けたのがうまい切り返しでした。角が加わることで4筋に攻めの厚みが出てきました。
現局面(▲7七角まで)ですが次に先手に▲4四歩と打たれてはいけないので、△4四歩と受けるのが一目見えます。しかし以下▲4五歩△同歩▲3五歩△同歩▲4五銀△4四歩▲3四歩(参考1図)と攻められ、受けるのは容易ではありません。
▲4五歩に△5三銀と上がる受けも、以下▲4四歩△同銀右▲4五銀△5五歩▲4四銀△同金▲4五桂△4二銀▲5三銀(参考2図)で攻めが続きます。
私の現局面の見解は先手が押しているように思います。
やはり戦場に玉が近いので後手としましては、1つ間違えればすぐに負けてしまいますので心理的にも先手が楽だと思います。
56手目△8五飛の局面について、長岡裕也四段に形勢判断を含めてコメントしていただきました。
1日目から森内九段の攻勢が続いていましたが、渡辺竜王の34手目△6三銀、50手目△5二銀、52手目に△3三銀と3度も銀を引く辛抱によって局面が収まりました。
38手目に△4三金(第1図)と上がらせた局面は先手ペースだと思いましたが、現局面を見ると後手陣が見違えるように安定しました。
対して、先手は2度▲4五歩と合わせたもののあまり効果が上がっておらず、第1図と比べてもあまり手を指していません。ここ20手程で、だいぶ後手が得をしたのではないでしょうか。
56手目△8五飛と浮いた局面ですが、この手は△2五飛と取る手を狙っています。▲3七桂と受けるのが自然ですが、それには△3五歩(参考1図)と仕掛ける手があります。
後手陣が安定しているので、先手としては攻められる展開は避けたいところです。
次に受ける手は▲4五歩で、これが一番手堅い手です。以下△5五歩▲4七銀△5四金▲3七桂△4三銀▲5八金△5二金(参考2図)が一例で、後手は下がった金銀が活用でき、先手は押し戻されています。こうなると先手がつまらないでしょう。
一番積極的な手は▲7五歩。△同飛と取らせて技をかけようという狙いです。そこで▲4四歩△同銀▲6六角は△2五飛▲4四角△同金▲同飛△4三歩▲3七桂△2九飛成▲4八飛△1九竜(参考3図)と進み、歩切れが痛く先手不利。
よって△7五同飛には▲3七桂と跳ね、△8五飛(参考4図)と戻らせて手があるかどうか。少し先手の攻めが手薄い気がします。
(根本中堂に入って説明を受ける渡辺竜王と森内九段 ※通常、根本中堂内は撮影禁止です)
根本中堂は創立当時は一乗止観院といい、これが延暦寺の前身となっています。「延暦寺」の号は最澄が唐に渡る前に比叡山で修業した頃の元号「延暦」から取っており、823年(弘仁14年)に延暦寺の名を賜りました。
薬師如来像の前には「不滅の法灯」が1200年間消えることなく灯り続けています。織田信長の延暦寺焼き討ちの際には根本中堂も燃えてしまいましたが、不滅の法灯は分灯されていたものを使って受け継がれました。このような灯りは油を絶やすと消えてしまうため、「油断」という言葉の語源になったとも言われています。
現在の根本中堂は寛永17年(1640年)に再建されたものです。
(翔)
上図の局面から、本譜は△8五飛でしたが、自宅解説棋士の3人は△9五歩を検討していました。
長岡四段「ここで9筋(△9五歩)ですか。8筋の歩を交換されてるので、いずれ端攻めが気持ち悪いですね」
阪口四段「対局者は呼吸が合っていますね」
山本五段「合ってるねえ。△4四歩を打たないことを考えてるのでしょうか」
長岡四段「いきなり△9五歩▲同歩△9七歩(参考1図)と垂らしますか、攻めるなら」
山本五段「▲9六歩(一番上の図)は早かったですね」
阪口四段「しかし△4四歩は打たないと駒組みできないでしょう」
山本五段「△9七歩(参考1図)は▲8六銀で大丈夫でしょう。…危ない?」
長岡四段「それで△4七歩ですか?」
山本五段「なるほど」
長岡四段「▲4七同飛△2八角(参考2図)は受かりそうですね。▲3七角でいいのかな」
阪口四段「さすがに4筋が空いたままですからね」
山本五段「▲3七角に△同角成▲同桂ですか。でも△4七歩は狙い筋ですね。どうやっても角が打てるようになります」
長岡四段「△5五角のラインが開かないとできないですが」
山本五段「△9五歩▲同歩△9七歩(参考1図)▲8六銀△4七歩▲同飛△2八角(参考2図)には▲1七香△1九角成▲3九金でも大丈夫ですか」
長岡四段「▲3七角を打たないほうが手堅いですね。もう一歩ないときつい」
阪口四段「そうですね」
山本五段「△5二銀のまま攻め手を考えるのが竜王らしいですね。『固めてどかん』の精神」
長岡四段「今が良い形ですからね。ということは△7四歩(参考3図)が本命ですか?」
山本五段「それで▲6六歩△7三桂という展開ですか。4筋を受けるかどうかで変わりますね」
長岡四段「▲4五歩が気にならないなら△4四歩は打たないという考えはありますね」
(翔)
おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
昨晩募集した封じ手予想投票の結果です。32名の方にご投票いただきました。ありがとうございました。
▲5八金…12名
▲3六歩…4名
▲4五銀…4名
▲4二歩…2名
▲5九金…2名
▲9六歩…2名
▲1七角…1名
▲2八飛…1名
▲4五歩…1名
▲4七銀…1名
▲7五銀…1名
▲7七銀…1名
(翔)
自宅解説棋士の封じ手予想&封じ手予想募集では自宅解説棋士の封じ手予想を掲載しましたが、こちらでは一部の現地棋士による封じ手予想です。
福崎文吾九段(立会人)
「▲3六歩か▲4五銀だと思います。▲3六歩はいいと思えば指す気がするし、余裕がなければ▲4五銀。どちらか1つと言われれば…うーんどっちでしょうねぇ。局面をどう見ているかということですが…。▲4五銀でしょうか」
藤井猛九段(解説)
「男は黙って▲5八金」
村田智穂女流初段(BS聞き手)
「▲3六歩だと思います」
竹内貴浩三段(記録係)
「▲3六歩じゃないでしょうか。突きたいのですが、突けないのかなぁ…。▲7九玉のところ(49手目)で▲3六歩と思っていたので、▲7九玉はへぇーっと思いました。
以前別のタイトル戦で、封じ手を準備しているときに『この駒は動かさないだろう』と封じ手用紙に書いた駒を指されてしまったことがあるんです。それで今日は1・2筋の桂香歩と5七歩・6七歩くらいしか書けずにいたら、森内先生から『書いておいてください』と言っていただきました」
(翔)
自宅解説棋士に1日目を総括していただき、また封じ手を予想していただきました。
山本真也五段
「森内九段の意欲的な▲2五歩と▲6六銀が印象に残りました。1日目の午前から開戦して速い展開かと思いきや、竜王の△5二銀がらしい一手で後手陣が引き締まりました。封じ手直前の駆け引きとも見える早い着手も見所でした。
封じ手予想は▲3六歩か▲5八金だと思いますが、なかなか▲3六歩を突かない所を考慮して▲5八金にします。対して△3三銀と引いて次に△4四歩を受けるような展開になって、早く戦いが始まると見せかけて意外に長い戦いになると予想します。ねじりあいがもうすこし続きそうです」
阪口悟四段
「戦形は角換わりの同型になると思いましたが、▲6六銀とでて森内九段が積極的に前に出て主導権をにぎろうと動いていき、現在は渡辺竜王の受け・森内九段の攻めといった構図になっていると思います。これからまだ少し駒組みが続くと思います。
少し前まで封じ手は▲3六歩と思っていましたが、1手前に▲7九玉と受けの手を指しているので、ここは▲5八金と固めにいく手を予想します」
長岡裕也四段
「森内九段の積極的な新手から始まり、先手が常に攻勢をとっています。後手の渡辺竜王としても居玉のままでは強い戦いができず、8筋の歩交換の後は専守防衛の構え。バランスを取りながら指しています。
封じ手予想は▲7九玉の流れから▲5八金。△5二銀と引かせたことに満足し、4五の位を押さえ持久戦を目指すのではないでしょうか。いずれは▲7七銀~▲6六歩の立て直しもあるかもしれません。」
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皆さんの封じ手予想はいかがでしょうか? 当ブログでは皆さんの封じ手予想を募集します。
このエントリーのコメント欄より、予想した次の一手を投稿してください。
集計結果を当ブログで発表いたします。
(なおご応募いただいても賞品はございませんのでご了承ください)
集計はこのエントリーにコメントいただいたもの、明日午前7時までに投稿いただいたものを対象とさせていただきます。
(翔)
18時に森内九段が51手目を封じて1日目が終了しました。
消費時間は▲森内3時間57分、△渡辺3時間35分。(持ち時間各8時間)
明日9時に対局は再開されます。
(翔)
当ブログのコメント欄は管理の都合上、現在のところ非掲載にしていますが、いただいたご意見は参考にさせていただいております。
ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
竜王戦七番勝負のタイムスケジュールです。
【1日目】
9:00 対局開始
10:00 おやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 おやつ
18:00 封じ手
【2日目】
9:00 対局再開(封じ手開封)
10:00 おやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 おやつ
?:? 対局終了
(翔)
詳しいダイヤ・運賃は交通機関各社のホームページなどでご確認ください。
比叡山頂は東塔・西塔・横川の各エリアを結ぶシャトルバスが走っています。
延暦寺会館は東堂エリアです。
(1)京都市内からバスで
「比叡山ドライブバス」 京都駅・三条京阪・出町柳などからのバスです。
京都→比叡山 始発8:55(三条京阪) 終発15:00(三条京阪)
比叡山→京都 始発10:42(比叡山頂) 終発17:00(比叡山頂)
(2)大津市内から坂本経由で
「坂本ケーブル」 JR比叡山坂本駅・京阪坂本駅とケーブル坂本駅は連絡バスが運行されています。
ケーブル坂本←→ケーブル延暦寺 始発8:00 終発17:30
(3)京都市内からケーブル・ロープウェイを使って
ケーブル八瀬←→ケーブル比叡 始発9:00 終発18:15
ロープウェイ比叡←→比叡山頂 始発9:12 終発18:04
(4)車で
比叡山ドライブウェイ・奥比叡ドライブウェイ(ともに有料)があります。
営業時間は7:00~23:00です。
(翔)
(1日目とあってお客さんも少ない。今なら「次の一手」は全員正解…!?)
【大盤解説会】 ※事前申込は不要
2009年10月14日(水)14:00~
2009年10月15日(木)14:00~
出演棋士:杉本昌隆七段・村田智穂女流初段
入場料:無料
詳しくは第22期竜王戦第1局 現地大盤解説会(関西将棋会館)
控え室の藤井九段「ここで▲4五歩と行きます。以下△5四歩▲4四銀△4二銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛△3三歩▲3六飛(参考1図)。そこで△2七角は▲4六飛。△2八角なら▲1七香がピッタリ。1筋の突き合いが、先手の得になっています」
(34手目棋譜コメント欄より)
長岡四段「なるほど、横歩を取れるのですね。▲4五歩に△同歩▲同銀△8六歩▲同歩△8五歩(参考2図)の継ぎ歩は大丈夫でしょうか?以下▲同歩△同飛▲9六角に、△8九飛成▲6三角成の局面は先手怖そうです」
(34手目棋譜コメント欄より)
(翔)
今期から携帯電話のサービスでも竜王戦をお楽しみいただけます。
「竜王戦・将棋道場」では第22期竜王戦七番勝負解説文付の棋譜閲覧の他、将棋クラブ24の会員とも対局できる通信対局アプリを利用でき、詰将棋やコラムを見ることもできます。月額315円。
当ブログ右メニューにあるQRコードを携帯電話で読み取っていただき、登録を行うことでご利用になれます。
「竜王戦・将棋道場」を使って外出中も七番勝負の行方をご覧ください。
(翔)

長岡裕也四段のコメント「△4四歩が早いととがめに行きたくなることはありますしね。平成九年の名人戦第2局が少し似てますかね。これは▲6六歩に△4四銀の形ですが。後手は△5二金と上がってから△4四歩が手堅いと思っていたのですが、△5二金の一手が入ると先手から▲4五歩と突く手が間に合います。それで先に△4四歩と突いて牽制したのが丸山渡辺戦(平成21年4月13日・王位リーグ)なんですね。その将棋は9筋の突き合いが入っています。森内九段のベースになっているのは、その将棋でしょう。調べてみたらこのタイミング(22手目)で△4四歩を突く人も多いんですね。
これは9筋の突き合い(▲9六歩△9四歩)を入れなかったのが工夫かもしれないですね。仮に△5二金▲5五銀左△同銀▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8五飛(参考図)としたときに、▲6四銀と出て▲9六角の筋が残る意味はありそうです」
(翔)
25手目▲2五歩が新手のようです。(▲9六歩△9四歩が入った局面は1局あり、▲2五歩△3三銀▲4八飛と進んでいる)
同型の角換わり腰掛銀に進むと思われていましたが、これは違う展開になりそうです。
右図の▲6六銀がさらに積極的な手。▲5五銀左とぶつける手を狙っています。
長岡四段「はー、▲6六銀ですか。ちょっと将棋盤を出して考えます」
山本五段「一手損角換わり相手には一時流行した手ですが、普通の角換わりには珍しい」阪口四段「これは△8六歩と行くとどうなるのでしょうか?」
長岡四段「△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲5五銀左でどうなるか。」
山本五段「次の手は2時間は考えないと指せないでしょう。すなわち昼休みですね」
(翔)
(10時10分頃の局面)
阪口四段「角換わりだと終盤まで研究されてるから、展開が早そうですね」
長岡四段「同型ならばすらすら進むでしょうね。渡辺竜王は後手番で同型を避けない。先手から避けることも考えにくいのできっと同型になると思います」
阪口四段「1日目で終盤もありえますか」
長岡四段「終盤といっても、よくある局面ですしね。2日制で激しい将棋は読みがいがありそうです」
阪口四段「そうですね。早く戦いがおこった方が研究もやりがいあります」
長岡四段「トップ棋士の激しい将棋は、見ている棋士は歓迎ですよね」
山本五段「見てるほうは楽しいですね。角換わり腰掛け銀の同型は、渡辺竜王は後手を持って受け切れると将棋世界で読んだような記憶があります。興味深い戦形ですね」
長岡四段「無理攻めだと思っていると書いてありましたね。渡辺竜王と羽生名人は、後手番で絶対に同型を避けません。全部受けきれる自信があるのだと思います」
(翔)
竜王戦七番勝負のタイムスケジュールです。
【1日目】
9:00 対局開始
10:00 おやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 おやつ
18:00 封じ手
【2日目】
9:00 対局再開(封じ手開封)
10:00 おやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 おやつ
?:? 対局終了
(翔)
「山本真也五段」
基本的に渡辺竜王は先手なら矢倉を目指し、後手なら相手の作戦に合わせると思います。したがってこのシリーズは森内さんが作戦の主導権を握っていると見ます。
森内さんは色々な変化球をもっているので予想は難しいですが、渡辺竜王が先手なら横歩取り。森内さんが先手なら角交換腰掛銀と予想します。
「阪口悟四段」
渡辺竜王先手の場合は矢倉を目指すと思います。森内九段がどのような対策でくるのかが見所となります。私の予想は矢倉もしくは一手損角換わりです。
1日目は駒組みに終始する、がっぷり四つの穏やかな進行になると思います。森内九段は四間飛車やゴキゲン中飛車を指すこともありますが、1局目からは選択しない気がします。
森内九段先手でも、矢倉もしくは相掛かりの将棋になると予想します。
先後に関わらず、先手番はお互い居飛車の将棋を目指すでしょう。後手番側が何を出すのかが興味深いです。
「長岡裕也四段」
渡辺竜王が先手なら森内九段の一手損角換わり、森内九段が先手なら矢倉というのが自然。ですが七番勝負の第1局ということもあり、渡辺竜王が先手なら森内九段の四間飛車、森内九段が先手なら同型角換わりと予想します。
(烏)
▲現地イベント▲
いずれも比叡山延暦寺会館にて行われます。現地にお越しの方は、交通(ロープウェイ、ドライブウェイなど)の営業時間にご注意ください。
【滋賀県親子ふれあい将棋教室】 ※事前申込制。既に始まっています。
2009年10月13日(火) 16:45~18:15
講師:森信雄七段・伊奈祐介六段・阪口悟四段
詳しくは滋賀県親子ふれあい将棋教室(関西将棋会館)
【前夜祭歓迎レセプション】 ※事前申込制
2009年10月13日(火) 18:30~
※17:00までに会場に到着された方は阪口悟四段の指導対局を受けることができます。
参加費:5000円(小学生以下は無料)
詳しくは第22期竜王戦第1局 前夜祭歓迎レセプション(関西将棋会館)
【大盤解説会】 ※事前申込は不要
2009年10月14日(水)14:00~
2009年10月15日(木)14:00~
出演棋士:杉本昌隆七段・村田智穂女流初段
入場料:無料
詳しくは第22期竜王戦第1局 現地大盤解説会(関西将棋会館)
▲NHKBS-2(テレビ放送)▲
解説:杉本昌隆七段
司会:村田智穂女流初段
放送時間
14日…9:00~9:30/17:00~17:30
15日…9:00~9:30/16:00~17:00/22:20~22:30(速報)
詳しくは将棋と囲碁の番組紹介 ~タイトル戦・特別番組~(NHK)
▲関西将棋会館大盤解説会▲
2009年10月15日(木) 17:00~
解説:有吉道夫九段
入場料:1200円(各種割引有)
詳しくは大盤解説会(関西将棋会館ホームページ)
▲東京・将棋会館大盤解説会▲
2009年10月15日(木) 16:30開場 17:00開始
解説:屋敷伸之九段・山田久美女流三段
入場料:2000円(各種割引有)
詳しくはイベント情報(将棋会館道場)
(翔)
竜王戦七番勝負第1局は10月14日(水)・15日(木)に滋賀県大津市・比叡山「延暦寺会館」にて行われます。
現地からのインターネット中継は烏記者と翔が担当します。
今シリーズは棋士による自宅からの解説が行われます。
第1局の自宅解説は山本真也五段・阪口悟四段・長岡裕也四段が担当します。
両対局者を含む関係者は14時頃に京都駅からバスで比叡山入りしました。
到着は15時頃。15時半からは国宝である「根本中堂」を見学しました。
このあと18時から検分、18時半から前夜祭が予定されています。
本局もよろしくお願いいたします。
(翔)