カテゴリ「第22期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2009年10月15日 (木)

山田史生さんによる第1局の観戦記は、10月31日から読売新聞紙上に掲載される予定です。

第2局は10月28日(水)・29日(木)、富山県高岡市「ホテルニューオータニ高岡」にて行われます。本日もご観戦ありがとうございました。

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(棋譜用紙)

(翔)

終盤戦で印象に残ったのは、107手目▲7七同桂の局面です。ここで△7六桂と打ち、▲9八玉△8九角▲9七玉△7八角成とすれば後手玉がわずかに詰まず、渡辺竜王の勝ちでした。

しかし、本譜は秒に追われて△4三銀。詰むや詰まざるやを考えている状況で、なかなか指せない手です。通常は勝ちを逃して受けに回ると逆転するものですが、これを競り勝ったのは非常に大きいですね。森内九段の終盤の追い込みも非常に迫力がありました。

意欲的な序盤の新手から始まり、終盤の大激戦まで目の離せない素晴らしい一局でした。(四段・長岡裕也)

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序盤は挑戦者の森内9段が意欲的な指し回しで指しやすいように感じました。しかし少し局面が動くと有効な攻め筋がなく、結局は▲3四銀(71手目)と無理攻めを余儀なくされたように思いました。そこからは渡辺竜王が局面をリードしてたように思いましたが、終盤は両者秒読みの中どちらが勝ってもおかしくない大熱戦になりました。
私が1番印象に残ったのは渡辺竜王の△5五銀(76手目)と打った手です。
▲4三歩成~▲1一角成と香を取られたら難しいと判断されたのだと思いますが、銀をぼろっと取られるのでなかなか打てないです。私なら何も疑わず、ノータイムで△3五銀と歩を取っていたと思います。△5五銀が好手で渡辺玉が安定しました。

竜王戦の第1局目という大一番でネット解説できたことそして大熱戦の将棋を見れたことを嬉しく思います。2日間ありがとうございました。(四段・阪口悟)

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竜王戦の名に恥じない好局だったと思います。
序盤のポイントは森内九段の▲6六銀です。この手は竜王の△4四歩をとがめに行った強い新手です。事前に考えていた手なのでしょう。
対して渡辺竜王も巧みに森内九段の攻めをかいくぐりました。 △5二銀から△8五飛が渡辺竜王らしい指し方で、玉を固めてのゆさぶりは巧みだったと思います。
以下竜王が優勢に進めていたと思われましたが、終盤は逆転していたかもしれません。1分将棋での競り合いをものにした渡辺竜王が幸先の良いスタートを切りました。(五段・山本真也)

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「ちょっと負けになったかと思ったのですが、わからなかったです。最後、即詰みが発見できたので勝ちになったと思います。1日目は作戦負けにしたと思いましたが、チャンスを待つような将棋になりました。(2日目の)夕方に一瞬よくなった気がしたんですが、またすぐにおかしくなって、よくわからなかったです。2局目以降も引き続き頑張ります」(渡辺明竜王)

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「ずっと攻めさせられるような感じで、自信がなかったです。最後は何かあるかと思ったのですが…終始押され気味でしたね。1日目は積極的にいったのですが、8筋で一歩持たれたのが大きく、うまくいかなかったと思います。終盤はちょっとチャンスがきたかと思いましたが、ずっと押され気味でした」(森内俊之九段)

(翔)