2014年7月の記事

2014年7月31日 (木)

2014年8月1日(金)は第27期竜王戦決勝トーナメントからベスト4の2局を中継する。対戦カードは以下のとおり。それぞれの勝者は挑戦者決定三番勝負に進む。

羽生善治名人(1組優勝)-郷田真隆九段(1組4位)

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行方尚史八段(2組優勝)-糸谷哲郎六段(3組優勝)

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対局場は東京・将棋会館の特別対局室。対局開始は10時。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定する。棋譜入力・コメント担当は羽生-郷田戦が銀杏、行方-糸谷戦は文、ブログ更新担当は2局とも牛蒡。

2014年7月25日 (金)

決勝トーナメントもいよいよ終盤戦。次回は8月1日(金)、羽生善治名人(1組優勝)-郷田真隆九段(1組4位)戦、行方尚史八段(2組優勝)-糸谷哲郎六段(3組優勝)戦の2局を中継する。勝ち上がり者は挑戦者決定三番勝負へ進出する大一番だ。お楽しみに。

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2014年7月24日 (木)

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▲行方-△阿久津戦は盤面の右半分で激しい戦いが起こっている。後手は角の利きを軸に攻め、先手はと金を駆使して後手の飛車を目標にする。図から△2三飛▲3五桂△3六歩▲3八金△2八角成▲同金が進行の一例。後手は堅い美濃囲いだが、先手は端を詰めて▲8五桂を切り札にしている。どちらが寄せ合いで優位に立つのか、先の見えない難しい戦いだ。

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森内俊之竜王への挑戦を目指す第27期竜王戦決勝トーナメントの▲屋敷伸之九段(1組2位)-△糸谷哲郎六段(3組優勝)戦は21時30分、118手で糸谷六段の勝ちとなりました。消費時間は▲屋敷4時間33分、△糸谷4時間17分。勝った糸谷六段は次戦で阿久津主税八段(1組3位)-行方尚史八段(2組優勝)戦の勝者と対戦します。

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▲屋敷-△糸谷戦は佳境を迎えている。屋敷九段が▲4二角成(図)と飛車を取って迫ったところだが、△同金のとき後手玉に詰みなしと見られている。後手玉が詰まなければ、先手玉は受けなしの形。糸谷六段が猛攻をかけて逃げ切ったか。

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▲屋敷-△糸谷戦は終盤戦に入ってからじっくり時間を使う流れになった。すでにどちらかに形勢が傾いていてもおかしくない局面だ。図の先手玉は迫られているが、まだ詰めろではない。▲2六角などで後手玉に反撃が回る形になっている。形勢のバロメーターとして知られる金銀の枚数比は▲1:△7で、これは一般的には「後手勝ち」となる。本局はどうだろうか。