2017年7月 4日 (火)

対局は、初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩と進みました。

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佐藤九段は、角道を止める出だしを今期の竜王戦で2局指しています。
ランキング戦2回戦・飯島栄治七段戦と決勝・稲葉陽八段戦で、2局とも後手が左美濃に組みました。

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△7三銀は、11時ごろの局面です。村山七段も左美濃に組み、△7三銀から急戦を含みにしています。佐藤九段は右銀の活用を急ぎ、6筋を厚く構えました。

佐藤九段は9時40分過ぎ、村山七段は9時50分過ぎに入室しました。上座の佐藤九段が駒箱を開け、駒を並べていきます。佐藤九段の振り歩先で振り駒が行われ、歩が5枚。佐藤九段の先手が決まりました。

振り駒が終わったのは、9時54分。両者はじっと気息を整えて、対局開始を待ちました。

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7月4日(火)は、第30期竜王戦決勝トーナメントの佐藤康光九段(2組2位)-村山慈明七段(3組優勝)戦をお送りいたします。佐藤九段の通算成績は999勝595敗(0.627)で、本局に勝つと通算1000勝を達成します。

これまでは佐藤九段の5勝2敗。直近の対戦は今年4月の棋聖戦で、佐藤九段が制しました。

将棋プレミアムでは、対局開始から動画中継が行われます。 大盤解説は15時開始予定で、解説を金井恒太六段、聞き手を飯野愛女流1級が務めます。

本局の中継は、棋譜コメントを八雲、ブログを紋蛇でお送りいたします。よろしくお願いいたします。

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(対局ボード)

2017年7月 2日 (日)

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藤井四段の連勝ストップに当たり、棋士と藤井の母・藤井裕子様からコメントが寄せられている。

◆佐藤康光日本将棋連盟会長・九段
ここまで将棋界の枠を超えた注目が集まる中、14歳という若さで夢を与え続けてくれたことに感謝します。彼の棋士人生はまだ第一歩を踏み出したばかり。とてつもなく強くなってほしいと思います。

◆加藤一二三九段
藤井聡太四段の△9七歩は好手でしたので一時互角になったように思いましたが、佐々木勇気五段の▲5八玉がさらによい手だったので藤井四段側にはこれをしのぐ手が見つからず、以後、佐々木五段側が好転し、本局は藤井四段の負けとなりました。30連勝という初の連勝記録大台達成は惜しくも実現なりませんでしたが、藤井四段の実力は中学生にしてすでに本物です。14歳にして常に沈着冷静、強靱な精神力を備える藤井四段ではありますが、他方でプレッシャーも無意識下には感じていたはずです。ここでいったん気分を仕切り直して真っ白な気軽な気持ちになっていただき、ここからまた新たな目標の達成に向けて今後はさらに伸びやかに、しなやかに、研鑽を重ねていただけたらと考えております。長い棋士人生はいま、ここに始まったばかりです。この先の勝ち星も敗戦も、そのすべてをご自身の力に変えて人々の心に感動を与える棋譜を数多く紡いでほしいと願います。超新星の誕生に湧く将棋界ですが平安時代より指し継がれる「将棋文化」が大輪の花を咲かせることができるよう、偉大な後輩の成長からは、今後ますます目が離せませんね。

◆杉本昌隆七段
竜王戦決勝トーナメントという大舞台を経験し、ここまで将棋界を盛り上げてくれたことに関し、師匠として、一人の棋士として「ありがとう」といいたい気持ちです。連勝は止まりましたが、14歳の藤井四段はここからが本番。今まで通りの将棋好きの少年の気持ちを忘れずに。一喜一憂せず、次の記録に向かって精進してください。

◆母・藤井裕子様
勝負なので負けは仕方のないことだと思います。経験を糧にしてこれからも「強くなる」という目標に向かって進んでいってほしいです。

本局の中継は以上で終了します。7月8日に行われる阿久津八段-佐々木五段戦もお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。