2017年7月10日 (月)

20170710a

22時7分、△7八金(投了図)を見て丸山九段が投了しました。勝った稲葉八段は挑戦者決定三番勝負進出を懸けて、羽生善治三冠(1組2位)-村山慈明七段(3組優勝)戦の勝者と対戦します。

77前記事から△7二同金▲5二馬に、稲葉八段は△4六歩と先手の玉頭から迫りました。以下▲4六同歩に△5五桂と縛り、▲5九玉と落ちたのが図の局面。中継室を訪れた新聞解説の石田直裕四段は、後手勝勢と判断しています。

71図は21時30分頃の局面。先手は図から△7二同金▲5二馬で、カナ駒を入手できる形にするのが狙いと思われます。ただ、そこで△2八歩成で後手が一手勝っていそうと見られています。また、図の局面ですぐに△2八歩成も有力のようです。いずれにしても、△2八歩成の局面で先手に何かうまい手があるかどうかがポイントです。

64図は21時過ぎの局面。一手を争うギリギリの終盤戦が続いています。後手は△2七歩の垂らしが確実な攻めで、先手に大きなプレッシャーをかけています。次の△2八歩成が2手スキになるため、先手はここで2手スキの連続で迫りたいのですが、検討ではうまい攻めが見つかっていません。難解な局面ですが、ここにきて後手持ちの声が多くなっています。

5320過ぎ、丸山九段は1時間11分の長考で▲8四桂と打ちました。これで残り時間は27分に。稲葉八段は1時間20分残しています。丸山九段はこの手を指したあと席を立ち、物入れの荷物から定番のカロリーメイトを3本取り出しています。局面は最終盤に入っていますが、そう簡単には決着がつかず、まだまだ長い勝負になると見ているのかもしれません。

20170710200820時過ぎの対局室。画像右上に見えるのが丸山九段が取り出したカロリーメイトだ。